東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【リモート・アウトリーチ活動】兵庫県立豊岡高等学校SSHサイエンスリサーチ、福島県立安積高等学校SSH運営指導委員会、探求型「科学者の卵養成講座」特別講義(9/12, 14, 17, 26, 10/12追記)

2020年9月13日 (日)

 9月中旬になり、それまでの暑さも雨が降ることで、20oC近くに気温も下がり、考え事をするのには少しやりやすい環境に。秋といえば、乾燥した空気のはずが、熱帯低気圧の影響からか、湿度が高いのはちょっとこらえてほしいのですが。そんな土曜日、リモート出前講義。兵庫県立豊岡高等学校へ。いつもであれば、11月に研究室に来て頂くのですが、コロナ禍を受けて、リモート出前講義に。2012年10月にはじめて、豊岡高校へ伺ってから継続になるので、今年で9年目。リモートというシステムで継続できたこともありがたいことでした。


 9/12(土):兵庫県立豊岡高等学校SSHサイエンスリサーチ・特別講義・実験

 10:00のスタートでは、教頭先生から「コロナ禍を受けての新しい試み」と。これまでは主に、録画した動画を見てもらい、質疑をしていたのに対して、講義と実験を完全リモートで。講義の画面を共有しないために、pptのfileを送っておいて、現地で操作をお願いして、必要に応じて、追加の画面も使えるような工夫も頂きました。こちらが提供したfileが一部破損していて、失敗というより、申し訳ありませんでした。で、講義の内容は、「将来に向けたキャリア形成と『考える基礎』となる課題研究のあり方」。最初は新型コロナvirusからスタート。コロナ禍ももちろん問題ですが、それよりも夏の高温は切実な問題。講義をしている仙台は20oC。豊岡は30oC。暑い中での受講は大変。三密を避けると言うことについて、これまでの歴史を踏まえることの大切さを。もちろん、課題研究も先行研究という歴史を大事にすること。何より、但馬の自然を観察して、考えることも。講義の後半は、キャリア形成を渡辺をモデルに。最後は端折り気味でしたが、これから先の人生の分岐点で振り返ってほしいと。午前中の講義の最後は、質疑の時間。こちらがfollowできてないところの質問であったり、deepな議論で午前は終了。そういえば、終了直前に、仙台で地震が。ちょっとびっくりでしたが。。

20200914103004-1059afabd91daf7f63e39022b8311c80e297ed13.jpg20200914103022-6fa4d3afc86dea68c7233778368e36764731a390.jpg 午後から「バナナからDNAを単離」と言う実験。基本的な実験器具をこちらから送付しておいて、実験の手元が分かるように、豊岡高校の先生方が工夫を。実験のプロトコールは、配布していますが、実際に考えながらやると。ずいぶんと考えるところがあることに、。。また、他の受講生の実験の様子も気になる訳で。30minで終わるという予想も、あっという間に1hrを超えて。。。条件を変えると、最後のDNAの析出にも違いが出たり。実験が完了したところで、プロトコールと比較しながら、何がよかったのか、何が反省事項なのかを全員で考察。課題研究もこれと同じように頑張って下さい。

20200914103120-985cbd8428d9783f0e2f2ae0563ce0c28fdc7e57.jpg20200914103140-1fa1112c9a990e8b30ec511aa37456c015b45ed1.jpg 講義の最後は、受講生の皆さんから今日の講義、実験の感想と気がついたことなど。リモートの出前講義と言うことで、どこまで浸透したのか、気になりましたが、このシステムも十分機能するのではと言う感触でした。それも、当日に向けて、準備頂いた豊岡高校の先生方のおかげと思います。ありがとうございました。最後になりましたが、お世話になりました、教頭先生、三木先生、澁谷先生には、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。来年は、コロナ禍が収束して、仙台に来て実験等をして頂けることを祈りつつ。

 PS. 9/14(月) 10:25, 豊岡高・三木先生から、昨日の神戸新聞にリモートでの出前講義のことが取り上げられたという記事と、講義風景の写真を頂きました。写真はuploadしてあります。また、新聞記事の一部は、神戸新聞の電子版から読むことができます。


 9/17(木):福島県立安積高等学校SSH運営指導委員会

 翌週のアウトリーチ活動はリモートでの福島県立安積高等学校のSSH運営指導委員会。いくつかの事案が重なり、リモートでの参加。コロナ禍を受けて、SSHの活動をどうするかはどこの実施校も同じ。前の週の兵庫県立豊岡高等学校の活動も同じこと。どこまでtry and errorをするのよいことかと。会議の内容はいつものように、。。。で、お許し下さい。よい形でコラボができればと思いますので。


 9/26(土):探求型「科学者の卵養成講座」特別講義「ダーウィンも注目した高等植物の自家不和合性」

 コロナ禍を受けて、今年の「科学者の卵養成講座」はリモートで。1hr程度の講義動画を講義当日までに見て頂き、当日は15-20min程度で、リアルタイムでリモート講義。受講生の反応を見ることができるのが、講義をしているなという感じ。講義のお題はいつもの「受粉反応というか、自家不和合性」。植物の生殖の不思議を理解してもらえたのではないかと。リモート講義のあとには、モデュレーターである「ひよこさん」たちとの議論。そのあと、30min弱の質疑の時間。あっという間の1hrちょっとの講義でした。リモートと言うことで、どれくらい理解してもらえたのか、また、レポートなどで、見たいなと。

20201012130309-f673e1a87fca865cb11918d77ac5799a6f95eff0.jpg20201012130321-ea12f595cd6809d2716390873a6bd6807405a3fe.jpg
 わたなべしるす

 PS. この記事を書いているのが、9/28(月)。あれもこれも滞りがち。少しずつ片付けないと。。。そういえば、うれしいお知らせも。内容はまた、いずれどこかで。ほっとする事案でした。

 PS.のPS. 10/12(月) 13:05, 写真を追加しました。こんな場所で画面を見ながらの、リモート講義なのでした。。。





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