東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【アウトリーチ活動】仙台市立七北田小学校・特別講義、宮城県仙台第三高等学校・SSH授業作りプロジェクトフォーラム、福島県立安積高等学校・SSHクラス研究室訪問、探求型「科学者の卵養成講座」特別講義、岩手県立一関第一高等学校・発表会(12/10, 16, 18, 19, 20, 21追記)

2020年12月16日 (水)

 本当はこの記事を書くのは、先週のはず。年末というか、「師走の中の師走」と思える2020年の12月。先週までは比較的、平年並みの気温の推移が、今週になって真冬並みの寒波。おまけに積雪まで。。。もちろん、3月くらいからの「コロナ禍」がベースにあるので、余計に忙しさに拍車をかけているような。。。


 12/10(木):仙台市立七北田小学校・特別講義「花の不思議な世界」

 仙台市教育センターとのコラボの特別講義。先週の仙台市立館小学校に続いて、七北田小学校へ。ただ、講義のテーマは「環境」でなくて、「植物の花」。開花から結実まで。5年生向けに。コロナ禍を受けて、寒い中だったですが、体育館に暖房を入れて頂きました。もちろん、玄関先には、玄関先では、welcome boardがお出迎え、ありがとうございました。

20201216193332-cde8cf17cf13ea51fa36505b5beeb5b1970eb890.JPG この時期に花を用意するのも大変なので、「リンゴ」をモデルにして、開花から結実までで何が起きているのか、プレゼンをしながら、あるいは、実物の「リンゴ」を見ながら。リンゴはバラ科。でも、バラの花びらはたくさんあるのはなぜ??、というような問いかけから始まり、受粉反応については動画を見ながら。

20201218091325-81c2066cf2ed8d105f62b411e0c1aa1656733098.jpg 果実が形成されると、日本では摘果をするのが普通のこと。また、場合によっては、地面に反射するようなシートを置くなどして、色づきをよくして、果実の肥大をよくする。そんな大変な果樹の栽培。そんな背景もあり、赤系でなく、黄色、緑系のリンゴが増えていると。でも、一方で、色の変化がないのに、食べることができるという不思議さも。

20201218091401-fee6251a2bb52ca3c5cacb126c49ea4cefd7e7fd.jpg 講義の最後は、自家不和合性について。遺伝的多様性を保つ仕組みについて。なぜ、多様であることが大事なのか。そんなことを考えてもらいました。最後の最後は、実物を見ること、リンゴの横断面、縦断面を見てもらい、意外だと思ったり、なるほどと思ったり、見たことがあると思ったり。そんな風に考えることが大事なことなので。最後になりましたが、菅原校長先生、5年生担任の鈴木先生をはじめ、関係の先生方には大変お世話になりました。こちらの時間の関係で情報交換の時間が十分でなかったです。また、次年度もリクエスト頂ければ、幸いです。

 PS. 12/18(金) 9:10. 七北田小・鈴木先生から当日の写真を頂きました。ありがとうございました。



 12/16(水):宮城県仙台第三高等学校・SSH授業作りプロジェクトフォーラム

 SSHの運営指導委員を仰せつかっている宮城県仙台第三高等学校。今年の初め頃は会議などもリモートでしたが、今回は基調講演、パネリストを設定した「地域をフィールドにした探究の可能性」というシンポジウムが。これからの縮小する日本の人口。それを踏まえて、地域はどうあるべきなのか。島根県・隠岐島、広島県・大崎上島などの過疎地の高校をいかに魅力的なものにしたのかという方の話から。隠岐島に行ったことがないですが、話の中に、大崎上島だけでなくて、愛媛県上島町・弓削島が出てきたことでは、瀬戸内の島々が問題意識を持ち、試行錯誤しているのだと。

20201216193403-abd75aa5c2f1028d50bf35ee1b59c47fa9e96c1a.JPG また、地域をベースに高校の課題研究をどの様に展開するのか。特に、昔のように理数科とか、理数系の部活をしている先鋭部隊だけの課題研究から全校体制へ。その全校体制への移行の1つが「地域の問題」。地域と言うからなんか堅苦しいので、身の回りの自然とか、社会事象とか、それをテーマにすると言うことが大事なのではと。

 最後に、運営指導委員を代表して、渡辺からこれからの地域、SSH、課題研究のあり方などをコメントを。何より、たくさんの経験値を積んで、異分野融合すること、その現場を見ることが大事なことなのではと。。。ふと。最後になりましたが、佐々木校長先生、SSH主任・千葉先生をはじめ、関係の先生方にお礼申し上げます。ありがとうございました。来年に向けて、また、新たなコラボができればと思います。

20201216193510-d4c7f7fbd675040c547508ba470a4cd57743e78d.JPG

 12/18(金):福島県立安積高等学校・SSHクラス研究室訪問

 コロナ禍を受けて、アウトリーチ活動も半分以上がリモート開催。現地開催の方が明らかに少ない感じ。そんな中で、SSH運営指導員を仰せつかっている、福島県立安積高等学校・SSHクラスの1年生が研究室訪問。6月には、リモートでの出前講義を1年生全体に。その中の、30名ちょっとを1度にと言うのは、このコロナ禍で、無理。で、工学部、農学部の3ヶ所の見学。農学部は同じ生物系。なので、渡辺は片平キャンパスにある大学ができてからの歴史的なものについて見学し、あわせて、なぜ、そんなものがあるのか。

20201220193540-e50c580e0b13026ceb702a6398cf021a2fe7b709.jpg20201220193554-473f9a64627d2ba9c90ad0dd3d5a616be957a7f3.jpg もちろん、片平キャンパスにも自然がたくさん。それらの違いは何なのか。イチョウの木が雌雄異株というのは、意外と知られてなかったり。ガラス温室ももちろん見てもらいました。南側の通研の八木・宇田アンテナ岡部マグネトロンなどは見ることができなかったですが。それでも、片平キャンパスができるよりも前からあったものなど、歴史を考えるというのは、研究で言えば、先行研究、先達が何をしていたのかと同じこと。これからのSSHでの課題研究を行う上でのきっかけになれば、幸いです。最後になりましたが、今回の企画を頂きました福島県立安積高等学校・原先生、秦先生をはじめとするSSH関係の先生方には、大変お世話になりました。ありがとうございました。密を避けてと言うことで大変でしたが、今後もよろしくお願いします。

 PS. 12/20(日) 19:35. 安積高・原先生から当日の写真を頂きました。ありがとうございました。


 12/19(土):探求型「科学者の卵養成講座」特別講義「教授の進路選択アドバイス」

 翌日の土曜日の午後は、3週に1回となっている「科学者の卵養成講座」。そういえば、前日の福島県立安積高等学校からの研究室見学者にも、受講生の方がいました。積極的に取り組んでいたのは、この「科学者の卵養成講座」の影響であれば、うれしい限りです。

20201223150957-3dfc1a33a40ba3f2635ff409bcee0d19060f0b7f.jpg で、渡辺が9月に続いて講義を行ったのは、いわゆる「キャリア教育」。渡辺の小学校から現在までを振り返り、どんなことを考えて、どんな決断をしたのか。もちろん、それがよかったと思える決断であったと思うわけですが。。そんな話を簡単に振り返って、そのあとは、科学者の卵を運営する工学部・安藤先生農学部・伊藤先生も交えて、質問タイム。こたえる側が時間をちょっと取り過ぎて。。。

20201223151015-cf815c9b7387217a43aa0e63092a3888d8857117.jpg 後半は、卵の卒業生、あるいは、関係者との討論会。なぜ、今に至ったのかということを先輩から現在の高校生に。そういえば、渡辺が高校2年生の時の教育実習生の方が東北大からで、そのあと、東北大に入ってから、先輩にあったのを思い出しました。


 12/21(月):岩手県立一関第一高等学校・SSH理数科発表会

 コロナ禍に見舞われた2020年、最後のアウトリーチ活動は、一関一高の研究発表会の質問、評価などを担当。この時期なのでもちろん、リモートで。

20201223151230-2670d64fd66f78abbb23cc7ed2106cebd10a8ca5.JPG 10の研究課題は、物理、化学、生物、地学、数学。渡辺がコメントできたのは、半分くらいだったでしょうか。コメントシートを頂いていたので、気がついたことは書くことができたのですが、参考になれば。。。コロナ禍を受けて、色々なところで、リモートでのアウトリーチ活動を行いましたが、急だったこともあり、どこの学校も苦労されているのが、こちらにも伝わりました。最後になりましたが、今回の企画を頂きました、一関一高・柿木先生をはじめ、関係の先生方にお礼申し上げます。次年度は何とか、収束した形で、伺うことができればと思います。ありがとうございました。

20201223151246-87dc4b4c75f4d203953d1b3907bf8066f42e7a19.JPG
 わたなべしるす

 PS. 一関から水沢、江刺(奥州市)あたりの岩手県南が大雪のような。。。年末までに少しは溶けてくれればよいのですが。