東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【アウトリーチ活動】宮城県仙台第三高等学校「三高探究の日」・講評者、青森県立五所川原高等学校理数科課題研究発表会・講評・助言者、みらい型科学者の卵養成講座・特別講義、山形県立東桜学館高等学校・SSH特別講義(11/8, 10, 15, 27追記)

2022年11月 9日 (水)

 記事を書いているのは翌9日。帰宅時間にはすでに月食が始まっており、月食の観察は工夫がなくても可能。同時進行の天王星が月の後ろに隠れるという惑星食はさすがにテレビで確認。現象の原理を理解したら、なるほどですが、442年ぶりのイベントであり、次は322年後と聞くと絶妙なタイミングで見ることができていることを実感。

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 11/8(火):宮城県仙台第三高等学校「三高探究の日(イノベーションフェスタ)」・講評者

 第3期目になった宮城県仙台第三高等学校のSSH。運営指導委員を仰せつかっていることから、課題研究の発表の機会である「三高探究の日(イノベーションフェスタ)の開会のところで、運営指導委員を代表してリモートから挨拶。県内外との交流、英語での発表、大学院生の発表も。大学院生はこれまでのSSH履修生である卒業生が担当。高校生にとってはよいロールモデルになる企画だと。もちろん、その日の夜にある月食を観察することの大事さも。実施する生徒さん、先生方のご苦労はあるでしょうが、参加した生徒さんには刺激になったのでは。

 午前の口頭発表。午後からの英語でのプレゼンに可能な限り質問を。英語はやっぱり慣れないですね。夕方に講義があったので、少し早めに切り上げましたが、niceな企画でした。

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 11/10(木):青森県立五所川原高等学校理数科課題研究発表会・講評・助言者

 新型コロナが第8波に入りつつあるレベルで、県内でも感染者が増加中。感染対策を講じての青森県立五所川原高等学校の理数科課題研究発表会の講評・助言者、今年で9年目。途中の盛岡では雨模様。五所川原市内では午前中に雨が降ったとか。仙台市内でも落ち葉が増えてきて「冬」が近いことを実感。冬前に収穫をすることの大事さも。

20221111184140-3c94e017e427755e770e2c64d3c65b400b089e07.JPG 今年は物理、化学、生物、数学の4分野で8課題。昨年同様に発表に対して鋭い質問が生徒さんから。自分の考えをまとめるという意味でも大事なことかと。渡辺は今年の2月に抗議したことを踏まえつつ、課題研究を行い、それを発表する上でのポイントというか、大事なことを助言する方に。8課題の発表が終わったところで、全体への講評。地域に根ざした課題もあり、よかったと思います。さらに発展させるためにも、さらに考えることをしてみて下さい。来年の2月の1年生向けの講義依頼も頂きました。楽しみにしております。

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 11/12(土):みらい型科学者の卵養成講座・特別講義「教授の進路選択アドバイス-人生を戦略的に考える-」

 工学部・電気系の講義室とリモートでの実施のハイブリッド開催。7月30日(土)には「植物の生殖、自家不和合性」についての講義。今回は「将来を見すえたキャリア形成」について、渡辺をモデルにした講義。講義のあとの質問タイムでは、工学部・安藤先生農学部・伊藤先生も壇上に上がり、渡辺以外のキャリアに対する考え方も。ポスドク問題についての質問など、将来の科学者としての成長を期待しています。

 このあとは、科学者の卵養成講座を修了した「ひよこ」さんたちと興味ある学部ごとに議論。ちょっと先、その先の道を見つけることができたのでは。


 11/15(火):山形県立東桜学館高等学校・SSH特別講義「SSH課題研究を始めるに当たって」

 リモートでの出前講義、会議などが便利になったこともあり、多い日は1日に4件の会議、講義があるような今年の11月。そうしたこともあり、今年の山形県立東桜学館高等学校・SSH特別講義もリモートから。事前に接続テストを行い、どうやれば、生徒さんたちに伝わるか、伝えるポイントを担当の先生方と協議。

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 講義の内容は「課題研究」をなぜ行うのか、行う場合、どのようなことに注意するのか。また、実験材料、実験方法も詳細に検討する必要があることなどを講義。また、発表会等で口頭発表を行う場合に原稿を見ないなど、基本的なことも。講義は1年生向けでしたが、1年ちょっとで研究成果を文章にまとめることも求められるわけで、まとめることの重要性も。この課題研究で学んだ「答えがないことへのチャレンジ」については、これから先の大学、大学院、社会に出てからも取り組む課題、問題点への取り組み方。是非、高校生の時に、この考え方を学んでほしいと。換言すれば、人生のキャリア形成という観点からも「答えがないことへのチャレンジ」は大事なことということで、渡辺のこれまでを簡単に振り返り、どのようにいろいろな事象にチャレンジしたのか、決断をしたのかを紹介。これからの課題研究、さらにキャリア形成のヒントになればと思ったのでした。

20221116150846-6b1f8857967d002d4feab9b1ee697546f89ad581.jpg PS. リモートでの講義でしたので、現地の講義風景を写真で頂きました。ありがとうございました。


 わたなべしるす




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