ほうれん草 間引き、そして試食(文:渡辺義宣)
2016年11月19日 (土)
こんにちは。今日はほうれん草の間引きと試食、そしてシャーレのほうれん草の成長経過の報告です。
間引きをしたのは11月16日7時30分です。3個体のうち、今回は右のものをひとまず収穫しました。前の記事では右のやつが一番大きくなりそうだと予想していたのですが、ここに来て、状態が一番芳しくなかったので、こいつを間引きすることにしました。
間引きにおける選考のための観察結果を書いていきます。
1. 葉の数
葉の数は左と右の個体が同じで、中央の固体は一組少なかったです。
この時点では中央のを間引く予定だったのですが...
2. 本葉の大きさ
第一本葉の茎を抜いた縦の長さと、葉の幅を測定しました。
右 :長さ6cm 幅2.5cm
中央:長さ6 cm 幅3.0cm
左 :長さ5.5cm 幅2.0cm
意外と中央の個体が良く育っており、選考が難しくなってきました。
3. 葉の状態
それぞれの第一本葉の状態を、触ってみたりよく見てみた結果、中央のは他の2つに比べてツヤや光沢があり、みずみずしさを帯びていました。
以上の結果より、今回は右の個体を間引くことにしました。
試食
匂いをかいで見ると、青臭いにおいがしました。ほうれん草は生でも食べられるそうなので、一部をそのままパクついてみることにしました。味は薄く、なんというか小さい頃食べて遊んだ雑草の味がしました。残りは出来上がった朝の卵スープに生のまま入れて、食べましたが、スープの味でほうれん草の味を感じられませんでした。
思っていた試食よりいい意味での感動は少なかったですが、成長途中ですしこれからもっと愛を注いでおいしくしてあげたいです。
続いてシャーレのほうれん草の報告です。
前の投稿では肥料をまいたところまでだったんですが、次の日...
苗が倒れてしまいました。肥料をあげ過ぎたんじゃないかとか、直接撒いたのがいけなかったんじゃないかとか、いろいろ後悔しましたが、もうしばらく見守ってみることにしました。すると双葉は倒れたままなんですが、すでに生えていた本葉が元気になりました。
11月12日
ちゃんと肥料が効いていてくれたようで、子葉は倒れたままですが、本葉がちゃんと成長しています。成長は遅いですが、これからも見守っていけそうです。
コメント
文学部・渡辺さん
遺伝の渡辺でございます。ホウレンソウ、一番上の写真は、最新のものでしょうか。ホウレンソウらしい形態になってきましたね。試食というのであれば、これでOKだと思います。農学部の田阪さんの記事に書かれていましたが、窒素肥料をやると、えぐみが出てきますね。お米も、コメにタンパク質が多いとあまりおいしい品種とはいえないです。
一方、間引きと言うことであれば、まだ、相互に葉っぱが重なっているわけではないので、もう少し大事にしてもよかったのではと言う気がします。これまでの生長を正確にfollowできていませんが、水管理をもうちょっとかなと。。。1ヶ月もたったので、慣れていると思いますが。。。どうでしょうか。乾いたなと思って、水やりをする前に、箸をたてるなど、水管理を考えてみて下さい。
わたなべしるす
渡辺さんこんにちは。
いや、シャーレでの栽培、これは面白いですね。通常にはあまり育たないと思いますが、どこまでいけるのか楽しみです。なんというか鳥人間コンテストのように、どこまでいくのか、ですね。水管理と肥料の管理、とても難しそうです。渡してある肥料は水栽培用ではありませんので、植物に必要な微量要素(ホウ素、モリブデン・・)というものが入っていません。頑張って下さい。
それと食味に関して、上でタンパク質含量について書いてあります。補足すると、葉には肥料があまり過多だと硝酸態窒素というものが溜まって食味が悪くなります。栽培農家では、肥料を切れるくらいにしといて、肥料の葉面散布という効くのも切れるのも早い状態にしつつ、出荷前には肥料を切らすという高等技術を使う人もいます。
渡辺さんは文学部なので、むしろこういう異分野の知識を入れておくと、無駄なようで、意味があるような気がします。
また報告お待ちしています。 ラボスタッフ・オガタ