東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

数学は苦手です〜シュンギクの生長の数値化〜(農:武田萌)

2016年12月 5日 (月)

こんにちは、農学部1年の武田萌です。

前回の記事から少し日にちが空いてしまいましたが、報告を再開します!

今回の記事の冒頭には、20152月頃に鳴子の温泉街で撮影した写真を載せました。

冬になると、温泉が恋しくなるのは私だけでしょうか...

前々回紹介した蔵王にも遠刈田温泉という有名な温泉がありますが、時間があれば鳴子にも足を運んでみてください!


目次

1,シュンギクの成長を数値化する作戦

2,最新のシュンギクの様子


1,シュンギクの成長を数値化する作戦

さて、「植物の栽培記録に客観性を持たせる」という目標を掲げた中間発表ですが

これがいかに難しい目標であるかを悟り、愕然としているのが最近の私です。

ちなみに「客観性を持たせる」というのは、例えば気温や湿度の測定を続けたり、

植物の変化を写真や数値で表したり、植物を観察して得た情報を論理的に裏付けるというようなことです。

まるで、農学部の第2セメスターに立ちはだかる「自然科学総合実験」のようですね...苦手です...

しかし、本展開ゼミを受講しているからにはめげません。


まず、現在行っているのはシュンギクの本葉の長さの測定です。

下の写真のようにある特定の葉を定期的に測定し、植物の成長のスピードを数値で表してみようと考えています。

武田萌


日付 / 葉1枚の長さ

11月19日 4.1cm

11月20日 5.0cm

11月21日 5.3cm

11月22日 5.6cm

11月24日 6.0cm

11月25日5 6.0cm

11月28日 6.1cm

12月2日 6.4cm

12月5日 6.5cm

武田萌

赤い矢印で指定した葉を測定し続けており、そのデータを上に示してみました。

データのまとめ方はまだ悩んでいるため、とりあえずということで数値のみを記載しました。


これにより「自宅のシュンギクの葉は◯日で最大△mmも伸長する」というようなデータを得ることはできます。

葉の成長をグラフ化することも考えていますが、

最近は葉の成長スピードがかなりゆっくりなのでどうしたものかと悩んでいます...

余裕があれば、葉の長さの変化のスピードに気温が関係しているのかどうかも調べたいと考えています。

また、自然科学総合実験は同じ実験を繰り返してデータの信頼性を高めるように、

初めから複数枚の葉を指定し、毎日測定しておけば良かったと後悔しています...

やはり、数値化の道は甘くないですね...!


「植物の栽培記録に客観性を求める」という目標がある私にとって、

福島さんが小松菜の葉面積を求めている記事がとても素敵だと感じました...!

成長曲線についてのサイトにも葉面積について載っていたことを覚えていましたが、

シュンギクの葉っぱは楕円形ではなく、目分量というような計算しか出来なさそうです。

葉面積は難しかったとしても葉の長さや丈の長さは測定できるので、色々な数値化の方法を探っていきたいと思います。


2,最新のシュンギクの様子

2016.12.3.Sat 10:00

気温:約12度

湿度:約60%

武田萌

我が家のシュンギクは12月3日に初めての間引きを終え、このようになっています。

2株を泣く泣く間引き、現在は計5株になりました。

間引きの様子はまた次の記事で詳しく報告させていただきます。

間引いた後も葉が重なってしまっており、最近の成長のスピードはかなり遅いです...

そろそろ追肥を行えば少しは葉の成長も進むでしょうか...

オガタさんのアドバイス通り、第1回追肥(11月9日)から2週間以上の間隔は空けたので...


ちなみに、追肥をした効果はすぐに出る訳ではないようです。

追肥を施して10日目頃が最高に肥料が効くタイミングであるそうなので、

そのタイミングでシュンギクの様子がどう変わっていくのかをしっかり観察したいと思います!


もう少し長い文章を書きたかったのですが、時間に余裕がなかったためこの辺で。

次回は数値化作戦の続きと、追肥をした様子を報告する予定です!

コメント

武田さんこんにちは。

 鳴子温泉の写真ですか。温泉が好きな人はいいですね。私に似たのか、うちの子は風呂嫌いで困ったものです。まったく着替えをせずに制服で寝てそのまま学校ということもよくあります。大学に行くと日ごとに服を変えるだろうから面倒だろうと言ってます。

 さて、葉の測定、頑張ってますね。数字化は大事なことです。面積の方が良いのかもしれませんが、長さでもこれはこれでいいと思います。仰る通り、いくつかの葉を使ってきちんと統計的に処理するのが科学的な方法ではあります。何を見たいかによって、単なる平均や分散なのか、生長率で比較するのか、あるいは生長カーブの形でみるのか、いくつも考えるものが出てきます。気温などのデータとの関連を見つけるのも、とてもいい科学的手法ですね。ただし単なる計測でも、その一端には触れるわけで、良いことでした。

 シュンギクの形からみると、いい感じに育っています。肥料はこの場合多すぎて失敗するよりは間隔をきちんと開けて下さい。例えでいえば子供にミルクを与えるようなもので与えた分だけ速く育つというものではありませんので。

それではまた報告続いてお願いします。ラボスタッフ・オガタ