13*年明け報告(帰省その後)(農:岡田和花)
2018年1月 8日 (月)

明けましておめでとうございます。なるべく毎週更新していたのですが年末年始は帰省もありまして観察ができなかったので一週間分お休みいたしました。今回は仙台に帰ってきてからの観察のご報告です。年をまたいだ植物の様子はいかがなものかと。
といいつつまずはケース(温室)の話をするんですけどね。
ケースの話
冒頭の写真、何かわかりますでしょうか。ケース(の一部)です。
そしてそれを加工した写真がこちら。
赤色のとこ!破れました!!!私の8時間が!!!!!
いやぁ、ラップが劣化するってこと忘れていました。ちゃんとビニール使えばよかった。
それから、うまく写真で撮れなかったので見せられないのですが、茎ブロッコリーが成長してきて、ケースの天井の端に引っ掛かり始めました。こんなに早くこんなに大きくなるとは...。いやケースを作ったのが11月末なのでまぁまぁ長持ちしたほうなんでしょうか。なんにせよ見通しが甘かったです...。
茎ブロッコリーはかなり大きくなったのですがまだミニニンジンは小さく、また雪が降った時に変に力が加わって折れたりするのがいやなので、また新しいケースを作ろうかなぁと思っています。今度はただの雪除け程度のものになるかもしれませんが...。もう八時間も頑張れないぞ...。
帰省後の茎ブロッコリーの話
おうちに帰ってきてから茎ブロッコリーを見てみると...。
1月5日 15時ごろ 外気温5℃ 温室内10℃(±5)
葉を一枚破ってしまっていました。去年の最後に鉢を動かしたときに、鉢と鉢の間にこの葉を挟んでしまっていたようです。それで鉢と鉢の間ですりつぶされてしまったんですね。ごめんなさい...。
幸い、本葉の中でも小さいものだったので植物体にそこまでのダメージはないと思うのですが。
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暗い報告が続きます。
1月5日 15時ごろ 外気温5℃ 温室内10℃(±5)
他の株の本葉(割と小さめなサイズ)が一枚変色していました。この葉は、第9回前半更新で報告したしおれさせてしまったもので、この時のダメージと、最近の冷え込みのダメージが相まってこのようなことが起こったのだと思います。(ので多分感染症とかではないと思うのですが...。)
この葉も、さっきの破ってしまった葉同様、あまり大きくないものなので植物体にそこまでダメージはないかなぁと思っています。うーん、多分。希望的観測。
感染症だと怖いのでちぎるべきなんでしょうか...。今のところ他の葉は何も起こっていないのですが。
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1月5日 15時ごろ 外気温5℃ 温室内10℃(±5)
それから茎ブロッコリーの子葉が一つ枯れていました。成長に伴い、子葉がもう役割を終えたのかなぁと思います。
1月5日 15時ごろ 外気温5℃ 温室内10℃(±5)
他の株の子葉もかなり黄色になってきています。この子葉もしおれていくのでしょう。多分。
ちなみに追肥は今も週一で行っています。
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さて、ここでよい報告です。
1月5日 15時ごろ 外気温5℃ 温室内10℃(±5)
わき芽が!ちょっと大きくなりました!すごい!赤丸部分、葉と葉の間に次の葉が見え始めているのお分かりいただけるでしょうか。
わき芽はやっぱり本葉の葉の成長よりも遅いですね。頂芽優勢を感じます。
帰省後のミニニンジンの話
悲報が多いです。
1月5日 15時ごろ 外気温5℃ 温室内10℃(±5)
第10回更新でお伝えしたミニニンジンの二本目に倒れた株(病気っぽい子)も葉が紫っぽくなっていました。まだ、二枚ある本葉のうち一枚だけなのですが...。
相変わらず紫になったほうの芽は次の本葉の気配がありません。
悲しいですが、対策も原因もよく分からずどうしたらよいのか...。ただ黙ってみているだけなのですが...。
ちなみに、残る一株はまだ元気そうです。頑張ってほしい...。
最近お外でこの子たちの写真を撮っているとご近所さんに「何育ててるのー」とか「はぁー鉢でも育つんだ」とか話しかけられて照れます。
前回、「今週のまとめのように、全体として、こんなことが分かったとか、相互関係として、こんなおもしろそうなことが見えてきたとか」を書くのはどうだろうというコメントをいただきました。やろうと思ったんですけど案外まとまらず...。今回は保留です...。
13回目の更新はこのくらいで...。
コメント
農学部・岡田さん
あけましておめでとうございます。遺伝の渡辺でございます。残り少ない展開ゼミですが、がんばって下さい。ラップで作っていて、この強さであれば十分だと思います。あと、予想よりも植物が大きくなってというのは、読み違いの部分はあるかも知れないですが、それ以上によく管理できているということで。茎ブロッコリーは、下の方の葉っぱで、本葉が黄色くなっているのも、葉縁部からなので、肥料不足だと思います。モザイク状になっているとvirusに感染の可能性がありますが、気温も低いですし。あまりないと思います。気になったら、はさみでなくて、手でちぎるのがよいと思います。はさみを使うと、それを介して、他に感染する可能性があるので。腋芽の生長が抑制されている。ですね。トップのブロッコリーができてて、収穫したら、これが大きくなりますので。
ニンジン、何が起きているのか。ニンジンの育種をしている人に聞いて見ることにします。最終報告までに分かれば、このHPからということで。残りの1個体が、収穫できることを祈りながら。ご近所さんとこの栽培を通じて会話ができているというのは、この展開ゼミで想定してなかったうれしい報告ですね。是非、収穫して、さらに会話が弾むとよいですね。このあと、ラボスタッフのオガタくんがコメントを書いてくれると思いますので、参考にして下さい。では、今年もがんばって下さい。投稿も楽しみにしております。そうそう、観察しているものの相互関係を考察すること、難しいと思います。少しずつ、やってみて下さい。できることから、考えられることから。きっと、新しいものが見えますので。
わたなべしるす
ー 追記 ー
さてさて、ラップが破れましたか。劣化までは私も想定していませんでした。高分子素材は、紫外線で結合部(アミド結合やエステル結合など・・)が壊れやすいものでした。まあ、ビニールがあればその方がいいのですが、単に二重巻きでも・・
葉が外力でやられたのは仕方ないですね。葉の縁から黄変しているものが気になりますが、ちょっと原因については明確にわかりません。葉の枚数的にもったいないので、もう少し継続して見るのも手です。脇芽について、よく観察されました。この知見も面白いもので、是非写真でしばらく経過を見せて頂ければ、と思います。
ミニニンジン、確かに悲報ですね。残り一本、頑張ってほしいところです。
ところでご近所と話をされているとのこと、珍しいことだと感心します。仙台人はあまりフレンドリーさを出さないもので、特にお祭りやコンサートでも静かな性質です。意外に盛岡や秋田の方が盛り上がるものです。私は各地の中学・高校の吹奏楽定期演奏会によく行くので雰囲気の違いがだんだん分かってきました。
見ず知らずで話しかけるとは。それはきっと、岡田さんがフレンドリーに見えたので話しかけたという側面が大きいと思いますよ。いいことです。(確かに手作り温室を撮影しているのは、あまり見ない光景ですが)
また報告、お待ちしています。
ラボスタッフ・オガタ