野菜がおいしそう。成長する姿はかわいい。(文:岡根史歩)
2022年12月 6日 (火)
仙台でも雪が降りました。最近高校の後輩から写真が送られてきて、地元はもうすっかり雪景色になっていました。12月なのに自転車に乗っていることも、スニーカーを履いていることも、後輩が地元の様子を伝えてくれることも、すべてが感慨深く、感慨深い以外の言葉を探しているけれど見つかりません。
〇仙台芭蕉菜
12月4日(55日目)
二株とも元気に育っています。左の芭蕉菜は間引いて植え替えたもので、今更ですが右を1号、左を2号と名付けてみます。
1号のほうが2号より若干緑が濃くて葉の幅も広い気がします。
葉の長さはどちらも15㎝弱で互角。
芭蕉菜の収穫の目安は50~60㎝とのことです。あまり想像がつきません。このまま横に伸びていくとなると葉が地面についてしまいそうだし考えものです。
〇レタス
12月4日(34日目)
ほんのり赤い葉があるのは確認できますがその他は見分けがつきません。5種類のレタスがあるはずなのですが、、、。実食の際にレタスの見分けに挑戦している記事があったので真似してみます。(http://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/as-vegetable2022/2022/11/23223153.php)
長さは5㎝ほどです。年末年始には食べることができるでしょうか。
〇ルッコラ
11月24日(13日目)
10㎝近くなったため収穫し実食しました。全体からゴマの香りがしました。味は緑色の部分は噛むとほんのり苦みがあり、辛いとは感じなかったです。
育て方なのか白い部分がすこししんなりしていました。シャキシャキ感が出るように育てられないものか、2回目以降は工夫してみたいです。
今のところまだどの野菜にも肥料を与えていません。これから肥料を与える者に向けた先達の記事(
http://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/as-vegetable2021/2021/12/10143007.php
)が大変参考になりましたが、考慮する点が様々あり、肥料を与えるのに尻込みしています。順調に成長している様子を見る限り、まだ肥料を与えなくても問題ないのかなと考えています。さらにほかの文献も探ってみて判断していきます。
コメント
文学部 岡根さん
育種の渡辺です。順調に生育しているようですね。誰かのコメントに書いたのですが、芭蕉菜が50-60cmになるということのようですが、それはあくまで「畑」での栽培です。畑のように自由に根が伸びる環境です。今は植木ばちで根が伸びる体積は制限されています。ということを考えて栽培して下さい。では、どれくらいの大きさか。難しいですが、葉の枚数が、今の倍くらいになれば、よくできていると思います。そんなイメージを持って栽培して下さい。
根が大事というのは、100年の松の木であれば、大きい樹木を想像するかも知れないですが、植木ばちで育てた盆栽は同じ年数でも小さくなります。この原理です。一方、肥料については芭蕉菜についてはあげてもよいかと思います。数粒ずつ、2-3ヶ所に。あげすぎると、いわゆる、草の匂いが強くなります。その当たりもバランスです。ラボスラッフ・オガタさんもコメントされると思います。それ以外については、ラボスタッフ・オガタさんが木曜日にコメント予定です。それまでお待ち下さい。
わたなべしるす
岡根さんこんにちは
故郷の様子が感慨深い...... これは故郷と仙台の違い、というだけではないかもしれませんね。
移住してからだいたい一年程度暮らすと、「ふるさと感」が出てきます。フォリナー感が薄れ、その場所に馴染みます。すると逆に移住前のところに対して懐かしい感が出てきます。仙台に四年もいれば、すっかり仙台人でしょうか。まあ、いずれは就職で仙台を離れ、仙台がセピア色になるのでしょうが......
さて、バショウナは健全に成育していますね。植え替えをした方がやや幼く見えますが、元々の個体差だったのか、植え替えのストレス(ハクサイやダイコンの系統の野菜は原則植え替えをしない。面白いことに野菜によっては植え替えた方が成育がよいものもある)のためなのかは分かりません。教授が書いたように50㎝まで伸びるかは不明ですが、もう少しは伸びそうですね。葉が横になるのは寒さのせいもあって仕方ない面があります。
そういえば間もなく雪の季節になります。畑の野菜ならば雪に覆われた方がかえって低温になりにくく、有利です。ところが鉢でのベランダ栽培の場合には、非常に低温の氷雪なることがあり、そのため葉が凍害を受ける可能性が出てきます。12月は大丈夫ですが来月以降に植物が大雪で覆われた際には軽く(葉を折らないように)取り払って下さい。
レタスミックスもいい感じです。どんどん混み混みになってきてますので、年末年始くらいには小ぶりであっても収穫を始めて下さい。ベビーリーフは明確な収穫大きさ基準はありませので。
いずれの鉢に関しても直ぐに追肥を行うべきです。水やりの量が適切(つまり鉢底から水が出てくるまでしっかり与える。これで余分な肥料分を流せる)である限り、少しばかり肥料をやりすぎても枯れることはありません。たいてい受講生の追肥の失敗は水やりの不適切さによります。
追肥の標準量は一つまみ(指のことです。一つかみではありません!)、粒でいえば10-15粒程度を鉢の三か所へ、合計30-50粒を置きます。敢えて土の中へ入れなくとも構いません。土や根に触れることでやっと溶け出すタイプの肥料も存在しますが、お渡しした肥料はそうではなく、水溶性です。逆に土と混ぜ混ぜする人がいますが、そうすると溶け方が急激過ぎてしまいます。
それと植物の株元に置く人がいますが、これは鉢土の端の方にして下さい。株元では植物を痛める可能性があります。それに植物が肥料分を吸収するのは根の先端部分です。植物の大きさからすると、とっくに根は鉢の周辺にまで回っていて、根の先端はその辺にあるはずです。
更に追肥は1~2週間もすれば溶け出して無くなっています。肥料分を吸着させる副成分は不溶性なので、いつまでも白い粒が残っていますが、時期を計算して与え続けて下さい。
肥料が足りなくて成長が止まってから追肥をするのでは遅過ぎになります。逆に肥料が多過ぎる判定をどうするか...... 教授が書いた通りに「味」か、あるいは市販の葉っぱ類と同程度以上に緑が濃いとか、なかなか伝えるのが難しい塩梅ですね。
さあ、展開ゼミ最大の難所「年末年始越え」が迫ってきました。次記事はその前に上がってくるでしょうから、その際にお伝えします。年末年始、いったい何日くらい放置せざるを得ないのか、どういった対処を考えているか、書き添えて下さい。
松に見立てたパセリが見事にそれらしく決まってる! イカらしい具材もまた良し。まあ、味は普通......
ラボスタッフ・オガタ