【出前講義】今治市立常盤小学校「花の不思議な世界」(2016年度ふるさと出前授業-4、6/29, 7/9追記)
2016年6月30日 (木)
午前中が国分小学校。午後は、このふるさと出前授業という名前ができる前、今治市内の小学校で出前講義をするきっかけをもらった小学校が、午後からの常盤小学校。その当時、教頭先生をされていたのが、今の吹揚小学校で校長先生をされている高橋先生。また、理科専科として、理科の達人にも認定されていたのが、今の四国中央市川滝小学校で校長先生をされている村上先生。あれから10年がたつのだと。。。時間がたつのが、こんなに早いとは。玄関先には、とてもきれいなコチョウランが。このように育てるのは、すごいなとおもいつつ、また、今日の講義が「花」であったので、そんなこともあるのかなと。。
講義の最初は、渡辺の自己紹介。渡辺の母校である桜井小学校の校区に遊びに行ったことがある方も。子供時代の「探検」は、大きくなってからのチャレンジ精神に結びつくのでは。。また、なぜ、今のような「遺伝学」の研究をするようになったきっかけは。ということで、ハイブリッドライスの話を。細長いコメであるインド型イネのことを知っていたり、毎日のご飯粒を「のり」として使ったことがある方も。そうした経験、大切にして下さい。
イントロのあとは、花の名前と分類。少し苦労しましたが、無事5つの名前とその類縁関係も。モデルとして話したがの「リンゴ」でしたので、バラ科。バラ科の果樹には何があるのか。花の特徴的な構造であったり、できた果実から類縁のものを創造したり。イチゴがバラ科というのは、よく観察できていると思いました。
そのあと、花粉、雌しべの先端の電子顕微鏡写真、花粉発芽、花粉管伸長の動画から何が起きているのか。花粉がふくらむ原因を考えてもらい。。。吸水するというのは、イメージするのが少し難しかったでしょうか。また、訪花昆虫が飛ぶことで、花粉がつく様子について、考えてもらったり。蜜がある位置と雄しべ・雌しべの位置を考えると、わかるのでは。というか、花がたくさんある時期、ハチなどの訪花昆虫をたくさん見かけます。是非、観察してみて下さい。
続いて、リンゴの開花から結実まで。収穫までには、摘果という作業をします。もちろん、普段見かけているたくさんの柑橘でも。そうやっておいしくて、大きな果実ができることを実感してもらえたでしょうか。諸外国へ行くことがあったら、是非、実感してみて下さい。また、リンゴの品種のことはあまり知らなかったかも知れないですが、この機会に覚えてほしいですし、柑橘の種類も今まで以上に。これからも品種は増えると思いますので。
そのあとは、自家不和合性が起きる理由。遺伝的な多様性について、雑草がなぜ、いつまでもはえてくるのか、不思議なことが、そんな遺伝的多様性にあることもわかったでしょうか。また、リンゴの花がどこにあったのか、いつもの置き方は、逆さまだと。どうでしょうか。ぜひ、秋のリンゴのシーズン、逆さまにしてみて下さい。
講義が終わったところで、世界に向けて、情報発信。この小学校ではいつも各クラスごと。みんな、しっかり自己主張していたのが、niceでした。最後になりましたが、常盤小学校校長・渡部先生、教頭・山川先生、5年担任の飯尾先生、川上先生をはじめとする関係の先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。今後ともよりよい連携ができればと思います。よろしくお願いいたします。
わたなべしるす
PS. 講義が始まる前、きちんと整列していない児童の方がいたのだと思います。「ちゃんとしなさい!」という先生の声が。。。いつだったかの立花小学校の竹内校長先生と同じように、びっしとした声が、子供たちをよい方向に成長させているのだなと。というか、今治の小学校の先生方のよいところなのだなと。これからもよろしくお願いします。それから、講義が終わったあと、先生たちの指導の下、児童の皆さんで、椅子、机などの後片付け。とてもしっかりしていました。自分がなにをすればよいのか、自主的に行動していたのが、よかったです。
PS. 講義を行った体育館と校長室の間に「宇宙メダカ」の説明書きと水槽にたくさんのメダカが。渡辺が出前講義に伺う以前の校長をされていた和田清身先生が企画・実行されたという掲示物が。。。和田先生には、自然科学教室でもお世話になりました。その後、市内の多くの小学校などで飼育され、こうした活動が日本国内の多くの小学校で見かけます。そんな企画のはしりだったのだと思います。この頃が。こうしたことを通じて、科学に親しんだのだなと。そんなことを感じるものでした。
PS.のPS. 講義が終わったあと、渡部校長先生と1hr近くだったでしょうか。現在の教育について、議論の時間を頂戴しました。夕方のお忙しい中、ありがとうございました。渡辺自身を考えても、小学校で学んだことがその先の学校生活につながっているわけです。その意味では、まさに、小中高大の連携をきちんと考えないと、どこかで何かの不都合が生じれば、そこまでの努力がだめになるし。。。その意味では、社会に出る前の最後を預かる、渡辺の所がよりしっかりしないといけないのだなと。。。学校現場に加えて、教育委員会など、多岐にわたる職場を経験されてきた先生ならではの数多くのコメント、ありがとうございました。渡辺も教育研究をする上で、こうしたより多くの経験を持っておられる方から、いろいろなことを学んで、幅を広げることの重要性を改めて感じた1hrでした。ありがとうございました。また、来年度もよろしくお願いいたします。
PS.のPS.のPS. 渡辺が記事を書いているのは、24hr以上あと。講義が終わってから。常盤小学校のHPには大雨警報で大変な中、渡辺の記事のことを書いて頂いておりました。ありがとうございました。
PS.のPS.のPS.のPS. 講義のあと、先日、西条農業高校でお世話になった別府先生らと新しい農業の方向性など、考える時間を頂戴しました。いろいろなことにチャレンジすること、どの様にそれをよりよい形に実現するかの大変さを実感しました。ありがとうございました。また、出前講義でもお世話になれればと思います。新しいことへのチャレンジの写真、送って頂き、ようやくuploadできました。こんな所での栽培なので、作土を何トンという規模で入れたとか。。。(7/9(土), 6:50写真追加)