【出前講義】福島県立福島高等学校・SSH平成28年度第1回運営指導委員会(7/14, 22:30追記)
2016年7月14日 (木)
仙台では小雨模様でしたが、福島市内では晴れ間も見られ、湿度もずいぶん高く、盆地の気候なのかなと。そんな中、福島県立福島高等学校・SSH運営指導委員会。今年度も昨年度に引き続き、運営指導委員長を仰せつかり、当日の議事進行を。というか、今年度もよろしくお願いいたします。というか、今年度は、4月にキャリア教育とSSH開講式で講義をして以来でした。
人材育成。これが本来のSSHというか、こうした教育プログラムのあり方の本質。今年度でII期、10年目。I期目のはじめの頃の生徒さんたちは、大学院生・社会人。どの様に活躍しているのか、その調査は重要案件。ところが問題は「個人情報保護法」の壁が。。。困ったものです。科学者の卵養成講座でも、修了して、大学生になった方々を「科学者のひよこ」として、登録してもらったりしています。高校でも、同窓会などあるのでしょうが。。。この問題が解決されないと、日本全体でのこうしたプログラム評価は真の意味で不可能なのでは。。。何より、資源の乏しい日本国。ということを考えれば、人材育成は、21世紀の重要課題だと思いますが。
「数理情報」、多くのSSH実施校だけでなく、高校でWord, Excel, Power Pointを使い方を覚えることで、情報リテラシーを学ぶとありますが、確かにこうした技術習得はもちろん、現代科学において、重要かも知れないですが、技術であって、その先を考えることが大事なのでは。。。つまり、技術よりもその中身。つまり、どの様な文章力をつけるのか。それにより養成されるであろう文章力を高めることこそが、将来の社会での力量のある人材となるのではと。プレゼン力ももちろんかも知れないですが、文章力の育成、是非、次の第III期ですすめてほしい内容だと。。
高大連携というか、高大接続。これも大きな問題。ただ、これには、この問題の先進国である米国のようなadmission officeをどの様に充実させるのか。大学側に課せられた問題のような。また、昨今、話題となっている「アクティブラーニング」。これも取り上げないといけない課題ですが、実際には、高大連携でうまく物事を展開する、あるいは、問題を洗い出すようなことをしないと。。。従来からの静かに物事を聞いて判断することができるという日本人の良さがなくなるのでは。。。もちろん、それがあった上に脳みそは、さらにアクティブになってほしいのですが。。。難しいことのようにというか、このアクティブラーニングが真の救世主になるのか、そうでないのかの方が。。。
後半は時期申請に向けての問題の洗い出しと議論。読者の方にはここがほしいと言うこともあるでしょうが、それぞれの高校の生き残り戦略ですので、ここは企業秘密と言うことで。お許し下さい。
ということで、今回の運営指導委員会でお世話になりました、校長先生、教頭先生、県教委の先生方、国分先生、細谷先生、原先生、橋爪先生をはじめとする多くの方々にこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました(橋爪先生とは、ちょうど学校に到着したとき、別件で出かけられる前に、少しの時間をいただき、お話しできました。)。今年度が最終年度。第III期目に継続できるようにできるだけのサポートをしたいと思いますので、これまで以上にコラボできれば、幸いです。よろしくお願いいたします。
わたなべしるす
PS. 終わったあと、次年度に向けて、方向性など。。。。1hr以上にわたり、議論が。こちらも先生方の貴重な時間を頂戴して。。。大事なポイントは押さえているような気がします。あとは、どの様な表現、形にするかだと。楽しみにしております。
PS.のPS. 研究室でも飼育している「天蚕」。以前、福島高校の先生方がいらっしゃったときに、卵を分譲して、SSHなどの活動で使われていると。研究室のよりもずいぶん大きく成長していると。。。。感動ですというか、研究室のもさらに脱皮して大きくなるのだろうと。天蚕に負けないように、現状から脱皮して、さらなる発展をしないと。小さな虫もこんなにがんばっているわけですから。。。
PS.のPS.のPS. 22:30. 急ぎのお知らせで、福島高校の卒業生の方がテレビでリポートされると。。。SSHなどで福島高校に渡辺が伺っていた当時の生徒さんが社会でこうして活躍しているというのは、まさに、「人材育成」という点では評価できるというか、素晴らしい教育をされたのだなと。指導された先生方のすばらしさを実感できた瞬間でした。そうそう、忘れないうちに、東北六県限定のニュースですが、明日の朝、NHK「おはよう日本」の東北枠, 7:45-8:00の時間帯と。。。渡辺も気合いで起きて拝見します。というか、楽しみにしております。