第32回生命科学セミナー「シロイヌナズナの集団ゲノムデータから探る生殖システムの進化」開催(11/30)
2017年11月30日 (木)
明日から12月、師走。書類書き、会議、打合せ。。こんな状態で、何かができるのか。そんなことを考えた11月30日。このHPからは、9月の終わりにお知らせしていた生命科学セミナー。今回は、千葉大・理学部の土松先生にお願いを。お願いをした頃に、分かりやすい自家不和合性の研究についての本を書かれていたこともあって。よいタイミングでした。
当日は、2010年にNatureに共著で論文を掲載したあとの研究について、生殖システムなので、自家不和合性を制御するS遺伝子座がどの様な進化をたどったのか。普段から「進化」ということを塩基レベルで考えるのが苦手なので、。。今回は、多くのことを学ぶことができたのは、よかったなと。というか、普段からもっと、色々な論文をfollowしてないといけないのだなと。このあたりは、反省でした。アフリカ、欧州、アジアという広がりがあること、また、その多様性、その起源などを見たとき、ヒトの進化というか、移動というか、そんなこととの関連を考えると、ある種のロマンを感じるところもあって。。。おもしろいことだなと。。。
後半のGWASを使っての解析。その奥の深さと実際的な大変さを実感できた瞬間でもあり。。。候補遺伝子がそれらしいものであれば、まあ、それでよいと思えるのでしょうが、そうでないとき、。。もちろん、deepな解析が必要で。。もう少ししっかり考えないといけない遺伝学的手法なのだろうと。。。これからの研究を展開していく過程で、使いたい方法論であり、よく考えないといけない手法だと。。。ただ、一方で、これを解析するのは難しいと思えるような「明確に1-0でないような」形質の場合、おもしろいのだろうと。。。なるほどでした。わくわくのセミナーの時間でした。ありがとうございました。
わたなべしるす
PS. 研究室に来て頂いた時間、こちらは会議。。。そんなで、1hrほど、スタッフの高田君と研究室を案内してもらいながら、あれこれと議論をできたようで。これからも色々なコラボができればと思いますので。ありがとうございました。