東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【アウトリーチ活動】兵庫県立豊岡高等学校・探究基礎、ふくしまサイエンスフェスティバル、福島県立安積高等学校・SSクラス先進地域研修、博士のたねまきプロジェクト2024(12/19, 22, 23, 1/3追記)

2024年12月19日 (木)

 仙台の最低気温も氷点下を記録。日中晴れると、6-8oCが最高気温。春に咲く植物への春化処理としてはよい条件かもしれないですが、もう少し気温が下がるのではないかと気になる12月後半。もう少しで年が変わるわけですが、年越しの準備はほぼゼロ。。。どうしたものか。気温は平年並みに近くなったわけですが、将棋界は年明けまで熱戦が続く模様。結果が気になるところです。
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 12/19(木):兵庫県立豊岡高等学校・探究基礎「身の回りの不思議を実感し、なぜと思う心を醸成する」
 
 不思議なご縁で兵庫県立豊岡高等学校とは、今年で13年目のアウトリーチ活動。こんな寒い時期ですが、少し時季外れとも思える野菜、果物を準備頂き、「実物」を観察することが深い学びに繋がることを実感頂けかと思います。これもひとえに、沖縄などの暖地から多くの野菜を準備頂いたおかげ。ありがとうございました。身の回りにある野菜にもこんなにも不思議があることを実感できたかと思います。自然豊かな「豊岡」周辺。この講義をきっかけに普段見ている身の回りの事象に興味を持って、観察してみてください。観察が科学をするきっかけですから。
 
 後半は植物の生殖関係の話と、渡辺の小学校からこれまでの歩みを紹介する「キャリア形成」について。大学に行くことが目的ではなく、大学で何を学びたいのか、そうした点を是非これを機会に考えて見てはどうでしょう。年明けの研究発表会には豊岡高の先輩たちが大学での研究を紹介してくれる企画が今年もあるかと思います。自分の将来を是非重ねてみてはどうでしょうか。そんなことを伝えるのを失念していました。
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 12/22(日):ふくしまサイエンスフェスティバル
 
 朝、福島に到着すると、日陰にうっすらと雪が。帰りには吹雪になっていました。そんな福島での13年連続参加の「ふくしまサイエンスフェスティバル」。これまでは福島駅の北側にある「こむこむ」での実施。今年度は諸事情で南側の「福島市アクティブシニアセンター・アオウゼ(A・O・Z)」。空間的な違和感なのか、少し落ち着かないスタートでしたが、いつものように福島高の生徒さんたちに協力頂き、「バナナ」からDNAを取ってみようという企画は4回の実施。後半は高校生だけでの実演も。若者の適応力の高さを実感でした。サポートもしっかり頂き、ありがとうございました。実験講座の合間には新聞部の方に取材も受け、実験講座の意義などを伝えることもできました。
 
 福島大学、橘高校、福島明成高校、千葉県立佐倉高校、日東紡、リコーなどからも実験講座が参加。参加している小学生をはじめとする子供たちの笑顔が何よりのご褒美でした。ありがとうございました。
 
 PS. 福島駅でSSHでお世話になっている方とばったり遭遇。世の中、不思議にできています。
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 12/23(火):福島県立安積高等学校・SSクラス先進地域研修
 
 去年までは生命科学研究科、農学部、工学部への見学、研修でしたが、工学部を担当される先生が退職。今年度から、同じ片平キャンパスにある「流体科学研究所」の神田先生に協力頂き、例年通り、3つの部局で研修。渡辺のところはいつものように片平キャンパスからスタートした「東北帝國大学」の歩みから現在の研究に何が繋がっているのかを実感してもらうコース。この安積高校の研修イベントには「雪・吹雪」がつきもの。今年も開始から終了までほぼ雪模様。防寒対策をしたとはいえ、かなりの寒さの中、歴史、先行研究、自然の観察の大事さを実感頂けたのではないでしょうか。
 
 そうした中には、キャンパス内のシンボルとなる「モノ」を見学。合わせて、季節外れのアブラナ科の植物も。意外なものが繋がっていたり、今と昔を比べることで何が変わってよかったのか、そうでないかを理解してもらえた時間だったかと。いわゆる先行研究ではないですが、古いことに思いを馳せることの大事さを忘れないでください。
 
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 11/22(金):博士のたねまきプロジェクト2024 in 福岡市立八田小学校「キャベツの秘密」
 
 11/24-30にかけて、出張、アウトリーチ活動があり、その時のアウトリーチ活動の記事はHPに書いたのですが、その前の週のイベントであった「博士のたねまきプロジェクト2024」のことを記すのをすっかり失念。昨年末に記しておく予定が、結局、2025年始にずれ込んでしまったこと、お許しください。
 
 今年度は小学校とのコラボ。福岡市立八田小学校の6年生。「たねまきめぶき」さんが間を取り持っていただいたおかげで、福岡県で初めての小学生向けの企画を実施。なぜ、博士、研究者になったのかというところから、渡辺の自己紹介。6年生なので、植物の基本的な形の名称などは知っているわけですが、それをキャベツに置き換えてみると、意外と気付きがたくさん。当日はキャベツをグループに1つ用意して頂き、しっかりと観察も。是非、自宅でも色々な植物をばらばらにしてみると、今まで気がつかなかったことに出会えると思いますので。
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 わたなべしるす
 
 

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