東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【アウトリーチ活動】今治市立常盤小学校、今治市立伯方小学校、今治市立桜井小学校、今治市立九和小学校・ふるさと出前授業(11/27, 28, 12/5追記)

2024年11月30日 (土)

 急に冬らしくなり、仙台市内の紅葉もピークを過ぎて落葉へ。そんな11月最後の週は、渡辺の出身地である今治市への「ふるさと出前授業」。様々な案件があり、現地での実施は3つの小学校へ。リモートでは10/30(水)に上島町立魚島小中学校へ。来月には今治市立九和小学校で実施予定。
  20241130120426-374d164a4aab9571e5bfccf4ec3d1b4328589135.JPG
 11/27(水):今治市立常盤小学校・ふるさと出前授業「自分の将来を考えて、どんな職業でがんばるか考えてみよう」
 
 昨年の常盤小学校で「キャリア教育」の出前講義。それが好評だったと言うことで、今年も同じように渡辺のこれまでの歩みを紹介してという講義。渡辺が博士がかっこいいと思ったのはテレビとかかりつけの小児科医で見つけた学位記。そんなところからスタート。小中高と進むにつれて興味は変化し、現在の植物の研究をする農学部に進学。「博士」の学位を取るまで頑張り、今に至っていると。
  
20241205184536-f8b80d4b267c1d14f032355b7004389d20bbe705.JPG  20241205184614-6dc083894c9995e6af9fb32693aef2a92a928bb7.JPG これから先、様々なキャリアを形成していく訳ですが、興味は変わってもよいので、これで頑張るということを見つけてほしいと。
   
20241205184647-c26c7c46f5629255fc5b96318a014326a6eac212.JPG
 11/27(水):今治市立伯方小学校・ふるさと出前授業「花の不思議な世界」
 
 午後からは伯方小学校へ。昨年同様にリンゴをモデルにした「受粉から果実形成まで」。最初は植物の生活環、植物と動物の受精から発生のところを比較。植物と動物でも共通性を見出してもらい、植物の受粉のところからスタート。受粉時に花粉が膨らみ、花粉管が出て、めしべに侵入する様子を動画で観察。リンゴの花の開花から結実の写真を見て、摘果の理由、花の類似性からリンゴの仲間を考えてもらう時間も。しっかり植物のことを理解していました。
  20241130120626-0bcbc9e601ae8618b5cbccc7a8e021184c6acb59.JPG20241130120857-9512209d7d896926153aa1175f4c206c7e9319d2.JPG20241130120923-98d6de36a074754faa08c728ff5621cc25739afd.JPG 後半はリンゴが有する自家不和合性、受精をすることで種子ができることもしっかりと理解。理科っぽくないですが、シナノゴールド、王林などのような黄色系の果実が増えている理由も考えてもらい、着色を気にせず、食べることの大事さも。ミカンの栽培がある伯方島。ミカンでも考えて見て下さい。
 
 
 11/27(水):今治市立桜井小学校・ふるさと出前授業「環境問題を多角的に考える」
 
 まさにふるさとというか、母校である桜井小学校での「環境」についての講義。身の回りの環境である「クラス替え」、「席替え」からスタート。環境が身の回りにある問題ということを実感。次に気温が高くなっていることは実感できているので、2010年には今よりも気温がかなり上昇するということが予想され、それは困るということで、どんな対策があるかを考えるところからスタート。植物を増やす、風力発電など多様な意見が出ました。さらに斬新な考えも。自然豊かな桜井地区。自然から色々なことを学び、地球で抱えている問題解決をして下さい。
  20241207125752-178f2500cd42765c5ce0fd14cbb21925d84d840a.jpg 後半戦は遺伝子汚染、農業の本質など、もう少し突っ込んだ各論についても考えてくれました。母校で講義ができるのは何よりありがたい2hrでした。
 
 PS. 桜井小学校のユーカリが暑さと小雨で枯れていました。
 20241130121208-774d88d9463903ce31467d6298ee4c17e63aa5fc.JPG
 12/5(木):今治市立九和小学校・ふるさと出前授業「花の不思議な世界」
 
 ふるさと出前授業で今治に出かけた翌週。コロナ禍、それが明けてからも毎年、リモートでふるさと出前授業のリクエストを頂いているのが、今治市立九和小学校。旧玉川町の2つの小学校の1つ。花の名前を考えてもらったり、バラ科のリンゴに似ている植物を考えてもらったり。いずれも身の回りの植物をしっかり観察できていると思います。また、リンゴではなく、ミカンなどのカンキツの栽培もよく見ていると思いました。今はそんな自然観察が大事と思えないかもしれないですが、将来きっと成長できる要因になると思えるしっかりとした答えでした。
  20241211134106-849407d58133d644cf2e6c79352bdc60012281e3.JPG 20241211134142-8c6fc5ebf99c004da61ecc05180e5a9df998756d.JPG リンゴの摘果は見たことないにしても、ミカンでの摘果は聞いたことがあったり、もしかしたら、お手伝いをしたことがあったかも。花粉管伸長、自家不和合性の動画を見ながら、何が起きているのか、なぜ、遺伝子を違うセットにする方がよいのかもしっかり考えてくれていました。最後の質問の時間も活発な質問に加えて、担当の先生から研究室を見学したいというリクエスト。なるほどと思いました。急ぎ、ノートパソコンを接続して、遠心器、超低温冷凍庫、PCRなどを見てもらいました。次回からこの企画をリモートの場合、行いたいと思います。ふるさと出前授業の時のよいヒントを頂きました。ありがとうございました。
  20241211134208-3ffaffc8dce6f8e4e05fa9d931083ec9f10ec268.JPG
 わたなべしるす
 
 
 
 
 

ARCHIVE