東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

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平成27年度 活動ブログ

平成27年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2016.04.15

海外研修の報告[1日目、2日目]

群馬県立高崎女子高校の高木南緒です。遅くなってしまいましたが、3月に行われた海外研修で学んだことや得たこと、今後に生かしていきたいことなどを数回にわけて報告したいと思います。

まず、私は海外研修に行く前に3月18日から茨城県・つくば市で行われた「第5回科学の甲子園全国大会」に参加しました。そのあと、成田空港が集合場所でしたので、これから海外に行くという実感はあまりないまま、飛行機に乗りました。

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<1日目>ロサンゼルス国際空港からバスに乗り、リバーサイドに向かいました。その後ホストファミリーの方々が開いてくださった歓迎会に参加し、今回私を受け入れてくださるホストマザーに対面しました。事前にメールでやりとりをしていたものの、直接話すのは初めてだったので私はとても緊張してしまったのですが、ホストマザーがたくさん話しかけてくれたおかげで楽しい時間を過ごすことができました。

歓迎会の後は、ホストマザーとホストファミリーが待つ家に向かいました。フリーウェイを利用しましたが、日本と比べると車間距離がとても短く、スピードも想像以上だったのでとてもびっくりしました。家についたら外までホストファミリーが私を迎えに出てきてくれ、家の中には食べ物や飲み物がたくさん準備してあったことを今でも覚えています。夕方買い物に出かけるということなので、私も連れて行ってもらい、一般的なスーパー、アジア系の食材をそろえたスーパー、スターバックスに行きました。スーパーでレジ打ちの店員さんとホストファミリーが親しげに会話をしているのが印象的でした。周りを見回してみると、他のレーンでも同じような光景が見られたのでアメリカでは一般的なことなのだと気づきました。

<2日目>ホストマザーの運転で一緒にSTEM(科学技術高校)に向かいました。学校では生徒の皆さんが私達のことを様々な形で出迎えてくれました。

午前中は、リバーサイドのダウンタウンに向かいました。市長さんや市役所の職員の方などがとても手厚く私達のことを歓迎してくれて、リバーサイド市の歴史を学ぶことができました。

午後は、STEMで一回目のエンジニアリング・チャレンジを行いました。3人のSTEMの生徒さんと一緒に課題に取り組みました。最初の課題は、「決められた本数のプラスチックのスプーン・フォーク・ナイフが各グループにそれぞれ与えられ、それらを用いて時間内にできるだけ高い建造物を作る」というものでした。この課題を与えられた時私は、左右のバランス・対称性を意識したほうがより高い建造物が作れるのではないかと実物のスプーン・フォーク・ナイフを触る前にまず頭で考えました。しかし、STEMの生徒さんは考えることよりも先に個人個人がそれぞれ手を動かし始めていました。手を動かしながら他のメンバーの状況をみて自分はそうは思わないと言ったり、良い状況になっている他のメンバーの建造物の先端にフォークを差し込んだり自分が作ったものと合体させたりしながら高い建造物をつくるという課題に取り組んでいました。そうしてできた建造物は長い時間建っていることができなくて今にも倒れそうなものでした。見た目はどうであれ結果が一番とでも主張するような私のグループの建造物は測定の結果、全グループの中で一番高い建造物でした。私はその結果を知ったとき、自分が考えていた左右の対称性や見た目はこの課題に取り組むにあたり無意味なことであると気づきました。また頭の中で考えることも大事だけれど、手を動かしながら考えることも同じくらい大事だということを学びました。

次の課題は、「プラスチックカップ・割り箸・輪ゴム・ガムが与えられ、マシュマロを遠くに飛ばす装置を作る」というものでした。この課題に取り組んでいる時、今回の海外研修で最も印象に残ったといえる出来事がありました。同じグループだった女の子はプラスチックカップを半分に切ろうとしていました。しかし、ハサミやカッターのような切断するための道具は使うことができません。一体どうやって半分に切るのだろうと私が思っていると、彼女はプラスチックカップを自分の歯を使って切断しました。私がもしこの課題に一人で取り組むことがあったとしたら、ハサミやカッターが与えられていないというだけで切断するというアイディアは消去してしまっていると思います。目の前の道具や材料にとらわれずに最善の方法を考えることがいかに大切なことなのか彼女の行動から学ぶことができました。

学校が終わった後、ホストファミリーが映画館に連れて行ってくれました。アメリカの映画館でアメリカ人に囲まれながら映画を英語で観賞するというとても貴重な体験をさせてもらいました。

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投稿者:群馬県立高崎女子高等学校

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