東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

平成27年度 活動ブログ

平成27年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2016.04.28

海外研修から1ヶ月・・・

皆様

こんにちは。科学者の卵養成講座事務局です。

カリフォルニア州 リバーサイド市での海外研修から早1ヵ月、参加した何名かの高校生、そして引率メンターさんも報告ブログを書いてくれていましたが、研修から少し時間が経った今、遅ればせながら皆さんのレポートを読んでの感想など交え、海外研修について報告します。

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出発前の事前研修では再度1人づつ自己紹介をしてもらいました。既にこの研修まで全員が何度か顔を合わせているはずなのに、何故か皆物静か・・・その訳がこの自己紹介の中にありました。「人見知り」「皆さん、声をかけてください」と何名かの参加者から同じ言葉が発せられ、大きな衝撃を受けました。明日にはアメリカで一人でいろいろな課題をクリアしていかなくてはならないのに、なんという受け身な言葉!勿論その後、某卵事務局のおばさんから「喝」が入りました。 帰国後レポートに目を通すと、即座に自分の言った言葉を反省し前向きな目標へと転換していました。さすが卵受講生!

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約10時間弱のフライトを経てリバーサイド到着後は、受け入れてくださるホストファミリーと初の対面。やはり挨拶はアメリカ式にハグで。 歓迎会では出迎えてくださった高校生やご家族の盛り上げと、事前にeメールで交流していたのでさほど緊張しているようには見えなかった高校生達ですが、レポートを見ると実は緊張していたようです。この日は翌日からの学校での活動に向け、あっという間にホスト宅へと消えていきました。皆大丈夫かなぁ。(心配は全く無用だったようですが)

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翌日はSTEM高校で早朝から原色のドーナツと吹奏楽部の演奏での歓迎をうけました。因みにお勧めのドーナツを聞くと、中でも一番ド派手な物をお勧めされました。大人として責任をもって完食しました。今年も「科学者の卵」の高校生を心底歓迎してくれているのが初日から感じられました。この後の行程についてはメンターさんが詳しく載せてくださっているので省略させてもらいますが、日々のレポートをみるとアメリカの高校生と共同で行うエンジニアリングチャレンジ等の活動では「どうすれば自分の考えを英語で相手に伝えられるのか」、日本の高校生達が私達スタッフが想像していた以上に、精一杯自分で考え行動していたことも分かりました。 そして、姉妹都市であるリバーサイド市長の訪問の際には手を挙げて質問した生徒(勿論英語です!)UCRでの研修でも沢山の質問が飛び交っていました。 「人見知り」と言っていた高校生達が日々成長していくのを目の当たりにした瞬間です。

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日本ではあまり馴染みのない昆虫学もUCRで研究をされている山中先生のお話に触発されてか「昆虫学に興味が湧いた」とレポートの中に書いている高校生もちらほら。将来留学したいという希望は常にこのUCRでの研修で一気に盛り上がります。研修では発展コース生による英語発表が2クラスに分かれ行われました。二人一組のチームと一人の発表者がそれぞれのクラスで発表しました。1クラスしか参加できませんでしたが、発表をした後、質問にも英語を駆使しながら答えている姿は堂々としたものでした。

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学校での活動を終えたあとはホストファミリーと過ごす時間です。勿論その中で日常のアメリカの生活を体験しつつ、同年代の中高生たちの生活も見てきました。そして日本との違いを発見し、今回参加したほとんどの高校生がが言っていたことは「アメリカの高校生は勉強も遊びも一生懸命」 卵スタッフとしてこの海外研修に参加し、皆の表情が日々どんどん明るくなり、レポートには前向きなコメントが増えていったことが一番の収穫です。アメリカで感じた気持ちを今後も忘れないでください。

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投稿者:事務局 |個別ページ

2016.04.26

海外研修に参加しました

 みなさんこんにちは。仙台市立仙台青陵中等教育学校の江幡朋陽です。私からも研修中に体験したことなどを紹介させていただきます。今日で研修終了から一ヶ月になります。記事にするのが大変遅くなってしまい申し訳ございません*



 私の発見はリバーサイド市に到着する前からありました。

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 これは、私たちが乗った飛行機の、成田空港→ロサンゼルス国際空港の飛行ルートです。 大圏航路から少し外れていますね。機内でジェット気流に乗ったというアナウンスがありましたから、それが関係しているのだと思います。


 空港からリバーサイド市まではバスで移動しました。移動中、バスから見える景色からは乾燥した気候であることがうかがえました。

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(高速道路沿いの土地の様子。土がむき出しになっています。)

 さて、RSAでの活動についてです。私にとって最も印象的であったのは、エンジニアリングチャレンジ・デザインチャレンジにおけるRSA生徒の行動の早さです。 それらは、制限時間内に、お題の下でものをつくるというものでしたから、行動が早いことは良い成果を出すためには、とても重要であったと思います。 また、中でも一部の生徒は早々にお題をクリアした後、" laziest のものをつくろう"と試みていて、行動の早さが新たな創造性を生み出しているのだなと思いました。


 RSA以外の場所での活動もとても刺激的でした。

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(Sycamore Canyon 自然公園の様子。私が想像していたよりも植物が茂っていました。)

 ホストファミリーと過ごした時間も私の日本での生活とは全く違いました。私は普段、朝のまだ薄暗いうちに家を出ることはないので、正直なところ大変でした。朝食がカラフルなシリアルだったのもアメリカならではだと思います。

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(出かける時間。街路樹がヤシの木です。)
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(カラフルなシリアル。甘くて美味しかったです。)

 最後になりますが、科学者の卵講座、この海外研修において、私たちを支えてくださった先生方、メンターの方々に深く感謝申し上げます。

投稿者:仙台市立青陵中等教育学校 |個別ページ

2016.04.19

科学者の卵養成講座・海外研修(4・5・6日目)

みなさんこんにちは。岩手大学農学部の佐藤耕平です。帰国してからだいぶ時間が空いてしまいましたが、海外研修参加者は無事に帰国、帰宅しました。長らく更新できていませんでしたが、続きの記事をアップロードしていきます!

まずは4日目。

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RSAの中学生からも熱烈の歓迎を受ける


この日は東北大学シンポジウムとして、RSAの中学生に東北大学の紹介や、伊藤先生のミニ講義などから始まりました。

20160409144056-7987de5cc84d8c9cb540bb01eb2ebf5083bb36e4.jpg伊藤先生の講義にはやっぱりおこめちゃんの姿が!

RSAの中学生は伊藤先生の講義を真剣に聞き、ノートパソコンやタブレットなどでノートをとっていました。日本ではなかなか見られない光景です。RSAは、入学時に学校で使えるノートパソコンを持っていないと入学できないとのことで、こうした場面にも積極的に活用しているようです。

20160412083053-06febfdb35f96128ff6a3ffaac7434049b78f28d.jpg移動してやってきたのは、カリフォルニア州立大学リバーサイド校(UCR)

東北大学シンポジウムを終え、UCRにやってきました。UCRは、研究を中心に行う総合大学です。ここでは、昆虫学に関する話を、UCRの山中先生や、大学院生から聞きました。

20160412085848-e93b943f35ae9ecc8e5d382e164079c28236f81c.jpg昆虫とのふれあいも

20160412103941-0b2975ece22faf029ce5c02122ce842b517ef284.jpgキャンパスツアーではメンターの阿部さんが一部で通訳も!

昆虫学について理解を深めた後はUCRのキャンパスツアーに。東北大学の青葉山キャンパスは非常に広いですが、UCRも総合大学だけあって非常に広く、様々な建物、設備がありました。学生サポート関連の施設が大きかったのが印象深かったですね。岩手大学上田キャンパスよりは確実に広い......。

20160412105617-c6af5233ca043689bdc680173e9bceb5f4dcb805.jpg自分はメキシカンな食事を

キャンパスツアーの後は、学内のカフェテリアで昼食を。これまでの日程では、ホームステイ先に昼食を作ってもらっていましたが、この日は各自で好きなものを食べに行くという形でした。日本の大学の学食では、生協が1つの食堂、カウンターでいろいろなものを出すことが多いですが、UCRのカフェテリアはフードコートに近い形。自分が食べたメキシカンなお店以外にもいろいろなお店が。筑波大の学食もこんな感じだったかなあなんて思い出しつつの食事でした。

20160412110221-5652639e2ef0646befb5c0a2a8f96f52b680447b.jpg引率の大草さん、伊藤先生、小室先生

昼食後次に移動するまでの間は自由時間。ちょっとの間ですが、こんな写真を撮ったりしてのびのび過ごしていました。クマか人か怪しい彼はUCRのキャラクターです。ちなみに、岩手大学にもがんちゃんというキャラクターがいます。

20160412110728-c7fde2e1576e6166fce989775fb8207842aebe63.jpg次は地質学や天文学などのアクティビティー

20160412111248-1bc9687a3cc8fedd12d44418367e2b007ae8cfbc.jpg太陽の黒点を観察してみたり

20160412111400-b16c492f4e889453f567eb77f0d2878adcf35dd8.jpg地震のメカニズムを体験してみたり

お昼の後は、地質学や天文学に関するアクティビティーを体験させてもらいました。写真に写っている以外にも、地震計を動かしてみたり、化石を観察したりといった充実の内容でした。

20160412112234-9da5a43a99b15e77536ada8718f16e0ed4c6a577.jpgバーベキューを楽しんだり

20160412112356-aa9fffa4a2a578ededef93904ba95e82b9cba984.jpgダンスをみんなで踊ったり

20160412112504-4e383bea155b6e39ad27f06427bf32109daed1e8.jpg巨大ジェンガをやってみたり

UCRでのアクティビティーを終え、RSAに戻るとお別れ会を開いてもらいました。そう、RSAの生徒や先生たちと丸一日過ごすのはこの日が最後。RSAの生徒主導で、いろいろな企画を用意してくれ、さらに交流を深めました。

20160412112957-0fb6131f1f398e61d673143fa24e2dc1b97aeb23.jpg最後にはTシャツなどにメッセージを書きあったりもしました。

RSAのみなさんからもらったTシャツや、今着ている服にメッセージを書きあったりして、お互いに思い出づくりもしました。メンターも受講生も、ホームステイはこの日が最後。お別れ会のあと、ステイ先でも、いろいろ楽しんだようです。

5日目

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発展コースのプレゼン

5日目、ホームステイを終え、アメリカで過ごす日も最後となりました。RSAで過ごす最後の時間でもありました。受講生のみなさんは、別れを惜しむ気持ちでいっぱいだったようですが、そうもいきません。発展コースで行った研究を、RSAのみなさんに発表するのがこの日だったからです。発表の時間が近づくにつれて緊張の面持ちでしたが、これまでの成果を自信満々にしっかり発表できていました。

20160412114528-4ad140d0ab8c7569c2676a698cddb9325074a0ab.jpgゲームをしたり

20160412114724-fdf73a032e27840e92365e3eed734ff854c2bbde.jpgダンスをしたり

研究発表を終えて、RSAを出発するまで、時間が少しあったので、ゲームをしたり、ダンスをしたりと時間を過ごしました。時間があればダンスをしよう、と日本ではなかなかならないですよね。このあたりも文化の違いなのかなと思ったり。

20160412115055-f62b92aa98ae0a7862614247e2a4e1506405a9cf.jpg最後まで見送ってもらいました

20160412115200-2cff3bc9ac61767fb8a1069723c81fb82c67673f.jpgこちらも見えなくなるまで手を振ります

別れを惜しみつつ、RSAを出発。ロサンゼルスに向かいます。ロサンゼルスでは、ファーマーズマーケットと、グリフィス天文台へ。

20160419105209-9384de7c9369b319867982811be8401b0f4f12d5.jpgシンガポール料理

ロサンゼルスに着くと時刻はもう12時。ファーマーズマーケットでは各自お昼ごはんを食べました。メンター陣はシンガポール料理がおいしいらしいぞ、ということでシンガポール料理をシェアしながらいただきました。

20160419110021-9b2083bdf67032dcaa463d6e0eb4ac325f7a04b3.jpg20160419110100-9e5bf78fdf4b219c3159212df73433d96ac63605.jpgグリフィス天文台では写真を撮ったり、展示物を眺めたり

ファーマーズマーケットでお昼を食べた後はグリフィス天文台へ。小高い山の上にあるので景色が非常にきれいです。ここではみんなで写真を撮ったり、天文台で展示されている様々なものを見たり。自分はプラネタリウムも見ました。グリフィス天文台でロサンゼルス最後の時間を楽しんだ後は空港へ移動。

20160419110908-62473ea5f6cda02c4c6b224ffd78991056ef74b0.jpg空港に到着!

空港に着くころにはすっかり夜。あとは帰国するだけです。飛行機は3月25日の0:50発と深夜便。眠くなるのをこらえながら、みなさん荷物の整理やレポートに勤しんでいました。

6日目

20160419111232-ff1f67744495cbf246d171f88a98fa3599ad2418.jpg羽田空港に到着!

出国時とは打って変わって、羽田空港に到着しました。羽田空港に到着したのは3月26日の朝5時前。飛行機に乗っていたのはおおよそ11時間ほどでしたが、日付変更線を越えた関係で、僕らの3月25日はほぼほぼ無かったことになってしまいました。行きでトクしたように感じた分、回収されてしまった感じでしょうか。

日本に帰国したことで、受講生のみなさんも、引率の先生方も、我々メンターもほっと一息。アメリカでの日々は毎日新発見があり、楽しい日々でしたが、やはり帰ってくるとほっとします。無事大きなトラブルもなく帰ってこれたことがなによりでした。

帰国してからなかなか時間が取れず、ブログに様子をアップすることが遅れてしまいましたが、なんとなくでも、海外研修の様子を感じ取ってもらえればと思います。受講生のみなさんもどんどんブログにアップしてくれていますし、よりアメリカでの経験について語ってくれています。海外研修について受講生のみなさんや他のメンターがアップした記事も読んでもらえると幸いです。

投稿者:秋田県立秋田南高等学校 |個別ページ

2016.04.15

海外研修の報告[1日目、2日目]

群馬県立高崎女子高校の高木南緒です。遅くなってしまいましたが、3月に行われた海外研修で学んだことや得たこと、今後に生かしていきたいことなどを数回にわけて報告したいと思います。

まず、私は海外研修に行く前に3月18日から茨城県・つくば市で行われた「第5回科学の甲子園全国大会」に参加しました。そのあと、成田空港が集合場所でしたので、これから海外に行くという実感はあまりないまま、飛行機に乗りました。

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<1日目>ロサンゼルス国際空港からバスに乗り、リバーサイドに向かいました。その後ホストファミリーの方々が開いてくださった歓迎会に参加し、今回私を受け入れてくださるホストマザーに対面しました。事前にメールでやりとりをしていたものの、直接話すのは初めてだったので私はとても緊張してしまったのですが、ホストマザーがたくさん話しかけてくれたおかげで楽しい時間を過ごすことができました。

歓迎会の後は、ホストマザーとホストファミリーが待つ家に向かいました。フリーウェイを利用しましたが、日本と比べると車間距離がとても短く、スピードも想像以上だったのでとてもびっくりしました。家についたら外までホストファミリーが私を迎えに出てきてくれ、家の中には食べ物や飲み物がたくさん準備してあったことを今でも覚えています。夕方買い物に出かけるということなので、私も連れて行ってもらい、一般的なスーパー、アジア系の食材をそろえたスーパー、スターバックスに行きました。スーパーでレジ打ちの店員さんとホストファミリーが親しげに会話をしているのが印象的でした。周りを見回してみると、他のレーンでも同じような光景が見られたのでアメリカでは一般的なことなのだと気づきました。

<2日目>ホストマザーの運転で一緒にSTEM(科学技術高校)に向かいました。学校では生徒の皆さんが私達のことを様々な形で出迎えてくれました。

午前中は、リバーサイドのダウンタウンに向かいました。市長さんや市役所の職員の方などがとても手厚く私達のことを歓迎してくれて、リバーサイド市の歴史を学ぶことができました。

午後は、STEMで一回目のエンジニアリング・チャレンジを行いました。3人のSTEMの生徒さんと一緒に課題に取り組みました。最初の課題は、「決められた本数のプラスチックのスプーン・フォーク・ナイフが各グループにそれぞれ与えられ、それらを用いて時間内にできるだけ高い建造物を作る」というものでした。この課題を与えられた時私は、左右のバランス・対称性を意識したほうがより高い建造物が作れるのではないかと実物のスプーン・フォーク・ナイフを触る前にまず頭で考えました。しかし、STEMの生徒さんは考えることよりも先に個人個人がそれぞれ手を動かし始めていました。手を動かしながら他のメンバーの状況をみて自分はそうは思わないと言ったり、良い状況になっている他のメンバーの建造物の先端にフォークを差し込んだり自分が作ったものと合体させたりしながら高い建造物をつくるという課題に取り組んでいました。そうしてできた建造物は長い時間建っていることができなくて今にも倒れそうなものでした。見た目はどうであれ結果が一番とでも主張するような私のグループの建造物は測定の結果、全グループの中で一番高い建造物でした。私はその結果を知ったとき、自分が考えていた左右の対称性や見た目はこの課題に取り組むにあたり無意味なことであると気づきました。また頭の中で考えることも大事だけれど、手を動かしながら考えることも同じくらい大事だということを学びました。

次の課題は、「プラスチックカップ・割り箸・輪ゴム・ガムが与えられ、マシュマロを遠くに飛ばす装置を作る」というものでした。この課題に取り組んでいる時、今回の海外研修で最も印象に残ったといえる出来事がありました。同じグループだった女の子はプラスチックカップを半分に切ろうとしていました。しかし、ハサミやカッターのような切断するための道具は使うことができません。一体どうやって半分に切るのだろうと私が思っていると、彼女はプラスチックカップを自分の歯を使って切断しました。私がもしこの課題に一人で取り組むことがあったとしたら、ハサミやカッターが与えられていないというだけで切断するというアイディアは消去してしまっていると思います。目の前の道具や材料にとらわれずに最善の方法を考えることがいかに大切なことなのか彼女の行動から学ぶことができました。

学校が終わった後、ホストファミリーが映画館に連れて行ってくれました。アメリカの映画館でアメリカ人に囲まれながら映画を英語で観賞するというとても貴重な体験をさせてもらいました。

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投稿者:群馬県立高崎女子高等学校 |個別ページ

2016.04.15

海外研修から

こんばんは。羽黒高校の菅原彩華です。記事にするのが遅くなりすみません。海外研修から早いもので一月が経とうとしています。私が海外研修の中で一番成長できたと感じたのはUCR(カリフォルニア州立大学リバーサイド校)に行った時です。その時に感じたことを中心に書いていきます。

グリフィス天文台

はじめにUCRで研究している方のお話を聞きました。それまでは昆虫に興味が全くなかったのですが、昆虫の世界を人間の世界に置き換えることができると聞いたときは面白く感じました。帰ってきてからは家に封印してあった昆虫図鑑を出して見たり、虫に関する研究の記事を読んだりしています。

UCRにて

次に実際に数種類の昆虫を触るということをしました。私は話として聞く分には問題ないのですが昆虫を見たり触ったりすることが苦手です。(登下校の時に田んぼ道を通るのですが、秋になると両サイドからバッタが飛んできて嫌になるほど。)そのため、触らないで見ているだけでも十分だと思っていました。しかし、その時「触れるチャンスは今しかないかもしれない、今触ってみよう」という感情が出てきました。隣で友達も楽しそうに虫を触っているのを見てどうしようか迷っていたのがなくなり、決心がつきました。私が触った虫はムカデのような虫でたくさんの足を持っていました。私の手の上を歩くと足の感触が手に伝わってきました。ムカデの足はロボットのように機械的な動きをしていて(虫が苦手な人には申し訳ないのですが)可愛らしく感じました。つい数分前まで絶対に触れないと思っていた自分がムカデを可愛らしく感じていることに驚きました。虫に対する恐怖が減り、考え方が変わりました。これは私にとって大きな成長であり、私自身虫が触れるようになったので嬉しく感じています。

ムカデ

そして午後は様々な分野のブースで科学を感じるということをしました。その中の一つである宇宙のブースでは嗅覚、味覚、視覚、聴覚、触覚の五感全てを使うもので引き込まれました。私は自分の英語に自信がなく、質問があっても英語で言うのでためらってしまっていました。一緒に回ったメンターさんの「今聞かないでいつ聞くの?頑張って聞いてみて。」という言葉に押されて最初のブースではなかなかできなかった質問もブースをまわるごとにできるようになりました。最後のブースでは自分の力で質問し解答を理解することが出来ました。これも私にとっては大きな一歩です。UCRでは今しようかどうしようか迷っていた心を決心させてくれる場面が多かったです。

ホストファミリーと

ホームステイでは文化の違いを改めて感じることができました。夕食前にホストマザーと仲の良い友達とお茶会をしたり、私たちを受け入れてくれた家々が集まってレストランに行ったり、ボウリングに行ったり日本よりも横のつながりが強く、友達も家族のように付き合っていると感じました。また、食事をとる時間が曖昧で、三時頃にハンバーガーを食べに行ったり、おやつにピザが出てきたりしたときは驚きました。今までアメリカに二回ホームステイしたことがあるのですがこのようなことはありませんでした。少し場所が違うだけで人付き合いや生活習慣まで違うというのはおもしろいと思いました。

カップケーキ

私はこの研修でひとつの殻を破れたように感じます。触れなかった虫やヘビを触ったり、英語で質問したり、友達と情報を交換したり今までできなかったことがたくさんできるようになりました。終わってから一月経つ今でもためらいを感じることなく行動できます。また決心するのが早くなったようにも感じます。大きく成長できたので海外研修に行って良かったです。これからも向上心を忘れずに活動していきたいと思います。少し内容が偏ってしまったのでその他の活動を知りたい方ほかの記事をご覧下さい。ここまで読んでいただきありがとうございます。

グリフィス天文台

最後になりますが、わからないところを教え合い、気軽に話せるようになった仲間たち、様々な面で相談役となってくださったメンターさん、そしてこの研修をサポートしてくださった安藤先生や大友さんをはじめとする多くの方々に感謝申し上げます。


景色

投稿者:羽黒高等学校 |個別ページ

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