人口知能は60年以上前から開発されていることから,過去の技術は当たり前のものとなります。「人工知能」という言葉そのものの意味も時代とともに変わってしまうことが理解できました。
人工知能が行う深層学習および強化学習について,摂氏と華氏の温度の変換,自動運転,そしてアマゾンの倉庫からの商品取り出し作業など,分かりやすい例を出して説明していただき,さらに人工知能に対する興味が湧きました。
コンピュータが開発された時にはコンピュータを使う人を育てるのではなく,誰もがコンピュータを使えるためのプログラム言語が開発されたと話されていました。
私も進化し続ける人工知能を使いこなせるようになりたいと感じました。
クイズやチェスで人間に勝つための人工知能プログラムが医療に応用されたことに興味を持ちました。そしてワトソンが白血病患者の命を救ったことに驚きました。さらにワトソンが油田,ブドウ栽培,中国の大気汚染,さらには映画など多くの分野に導入されている事例が紹介されました。
量子コンピュータはまだ研究途中ではないかと思っていましたが,すでに実用化され,しかも無償で使えることに驚きました。機会があればぜひ使ってみたいと思いました。
日本はパソコンやスマートフォンが普及しています。しかし学校教育でのコンピュータ利用率がOECD(経済協力開発機構)加盟国の中で最下位なのは驚きました。その背景には法律があり,またセキュリティなどの問題があることも理解できました。また,今後増えていくデジタル教材をうまく活用していくことの必要性を感じました。
最後の講義「東北メディカル・バンク計画の目標と進捗状況-世界最先端のバイオバンクの構築を目指して」では,バイオバンクが目指す「病気にならないための医療」が早く実現してほしいと感じました。私はまだ高校生ですが,健康的な生活を送っていても若年で癌に侵される人もいることから,そうした病気に対して予防や治療法の革新に興味を持っています。
遺伝子解析を使った治療はまだ始まったばかりであり,この講義で説明いただいたバイオバンクの活動に注目していきたいと思いました。
投稿者:栃木県立栃木高等学校