青森県立八戸北高等学校の馬場日和子です。第2回科学者の卵養講座に参加した皆様、お疲れ様でした。今回の講座は、「AIとIoTが拓く未来の暮らし-情報社会の光と影」ということで、現代に欠かせなくなっている人工知能やIoTと人間のこれからの関わり方について深く考えることができました。私は、アニメや本の影響を受けてロボットや人工知能に小さいころから興味を持っていたのですが、それらの多くが「ポエムなAI」「擬人化されたAI」といったものであり、現代の人工知能やロボットとしっかり分別しなければならないと再度確認させられました。
今回のシンポジウムでは、4名の講師の方々からAIやIoTなど、情報化社会の長所と短所、両方について聞くことができました。車の自動運転や学校教育、医療まで情報化が進み、現代での情報は衣食住と同じくらい大切なものになっているのだと改めて感じました。今回の講座について話したいことは山ほどありますが、多くを伝えようとしても上手くいかないので、今回は総合討論について話していきたいと思います。
総合討論で、山極先生が仰られた「価値の一元化」から、情報との関わり方についてとても深いところまで話が進んだと思います。現代の人と人との繋がりは、身体(スキンシップ)のつながりよりも、情報でのつながりの方が増えてきているのは確かだと思います。ほかの先生方からは、人には個性があるため価値の一元化はなされないといった意見もあり、賛否両論の意見を聞くことができました。何気なく生活している中では、情報社会になっていることになかなか気づきにくいものです。日本は他国に比べて情報規制があまりなく、自由である分、情報に人が流されてしまうという考えに、もしかしたら自分が既にそうなってしまっているのではないかと焦りを覚えました。自分の周りにありふれた情報と上手に向き合っていくためには、日ごろから自分の意志を持ち、自分で考えるという力を身に着けることが大切だと思います。私は、科学者の卵に参加したのをきっかけに、今まで以上に物事について積極的に考えるようになったと思います(まだ2回しか参加していませんが)。これからも自分で考えることを意識して生活をしていきたいと思っています。
全体を通して、人工知能の出来ること、出来ないこと、情報社会の良い点、課題点などを詳しく知ることができました。自分一人では調べきれないくらいの知識を今回得ることができ、自分にとって大変意味のあるシンポジウムになったと思います。第3回講座では英語での発表会を聴講するということで、とても緊張していますが、一生懸命ついて行けるよう頑張りたいと思います。
投稿者:青森県立八戸北高等高校