秋田県立大館鳳鳴高校1年 鎌田桃子です。第二回目の今回は「AIとIoTが拓く未来の暮らし」のシンポジウムを聴講しました。
初めの講演では深層学習や、現時点でのAIの学習能力について学ぶことができました。今までAIというワードは電化製品とセットで聞くことはあったけれども、いったいそれはなんなのかを考えることはありませんでした。今回の講演の中で一番驚いたことは「AIは与えられた情報をもとに学習していく」ということです。車の模型を用いた実験では、外側を走ると速さが出せることをAIは学習したと聞き、AIは与えられたことだけでなくそれ以上のことをこなすことに驚きました。しかしAIは過去のデータ(統計学)に基づいていることからできないこともあるということ、そしてAIの自我や心についてはまだわかっていないという課題もあることがわかりました。私はAIに、統計学を用いて自我を持たせることはできるのではないかと考えましたが、そもそも自我とは何か、そしてそれはデータとして入れても良いことなのだろうかという壁に当たりました。なので今後のAIの自我・心に関する研究にさらに興味を持ちました。
二つ目の講演では"ワトソン"の実用について詳しく知ることができました。人間には取り入れることのできる情報量、時間に限界があるのでそれにかわってワトソンが新しい知識を得ているということから、人間を脅かす存在ではなくむしろ助けてくれていると実感しました。私は、いつかAIは人間を脅かすと考えていたのでAIは人間のすべてを補うのではないと学び、安心しました。この地球上でAIを作り出したのはまぎれもなく人間であり、それにどんな情報を与えるかは人間次第であることから、今後AIが金融や医療、その他の発展のためにさらに進歩してほしいと思いました。また自分も受け身ではなく将来、発展に貢献したいと思いました。
三つ目の講演では前の講演とは異なる視点である「学校教育」という観点からAIとIoTについて考えました。自分も中学生時、タブレットを用いて学習をしたことが何度かありました。普段とは異なった授業形態だからこそ関心意欲が高まるのではないかと思いました。(決して、黒板を用いた授業の形態だと関心意欲が高まらないというわけではありません。)私たちよりも下の世代からではありますがプログラミング学習が取り入れられる事が決まっています。「なんでもっと早くからではなかったのだろうか。」という思いもありますが、プログラミングを義務教育期間にできる機会を最大限に生かしてほしいと思います。(上からの目線ではありますが。)
最後の講義では「東北メディカル・メガバンク」の計画、バイオバンク構築のメリットなどを知ることができました。一人一人に合った医療、個別化予防が実現されることは私たちにとってもありがたいし、ゲノム解析をすると自分の体のこと(かかりやすい病気があること)を知ることができるので自分も将来是非行ってみたいと思いました。しかしこの結果をプラスに考える人もいれば、マイナスに考える人がいることがいることも事実だと思います。自分の体のことについて知るということには、今後の自分自身を知るということでもあります。(可能性として)だからこそ、知ることには責任も伴うと、あらためて感じました。
最後の総合討論では、講演にあった情報化社会の光だけではなく、影についても学びました。私は携帯電話が普及されるようになってから、情報と言うものに支配されるようになっていると思います。例としてあげられるのがSNSで私が思うには、暗黙の了解的なものが生まれたり、自分自身の時間が束縛されているような気がします。(個人的な意見です。)しかし、情報に支配されるのではなく、私たちが情報を活用していくことが大切だと学びました。情報は目に見ることはできませんがそれを自分でうまく取捨選択し、共存していきたいと思います。
投稿者:秋田県立大館鳳鳴高等学校