悲しいお知らせと嬉しいお知らせがあります。悲しいお知らせはもちろん、科学者の卵養成講座が今日で最終回だということです。あまりにもあっという間の8ヶ月間だったので、終わったという実感が持てません。何とも言えない喪失感が漂っています。嬉しいお知らせというのは、皆さんにとってはどうでもよいことかもしれませんが、一応紹介します。私、なんと「ブログの投稿がんばったで賞」を頂きました。時にはフリック入力が辛いと思う日もありましたが、皆さんに少しでも私の意見を伝えられればと思い、8ヶ月間このブログを続けてきました。いつも読んでくださっていた方、本当にありがとうごさいました。申し遅れました、群馬県立前橋高等学校の東桔也です。今日は最終回なので、総集編といきたいところですが、まずは今日の発表会を振り返りたいと思います。
「科学者の卵の発表会だから、大学で研究した人しか発表できないんでしょ...。」
1ヶ月前までは、そう思っていました。そのため、自己推薦枠でもポスター発表ができると知った時はとても嬉しかったです。このような貴重な体験をさせてくださった科学者の卵には感謝の言葉しかありません。実際にポスターセッションをしてみて、自分のプレゼンテーション能力の無さを実感しました。半分くらいの人はすごく頷いてくれている一方で、残りの半分の人の顔には「?」マークが量産されていました。そういう人たちのためにもっと詳しく分かりやすく説明をしたいと思う自分と、時間制限を気にする自分との葛藤でした。自分が長い月日をかけて研究したものを、15分程度で100%理解してもらおうと思っていた私が甘かったのかもしれません。もし今後ポスターセッションをする機会があれば、限られた時間の中でどれだけ多くのことをオーディエンスに持ち帰ってもらえるかを意識したいです。その後に他の卵の生徒たちの研究発表を見たのですが、驚きの連続でした。研究のレベル、ポスターの見やすさ、発表者の態度、理解の誘い方など、どの点をとっても私の発表より一回りも二回りも上回っていました。プレゼンターだけでなく、オーディエンスも刺激を受けて成長できる素晴らしい発表会でした。
最後に、8ヶ月間の卵を振り返って成長できたことを述べたいと思います。たくさんありすぎて書ききれないのですが、厳選を重ねた結果この3つが1番大きかったのではないかと思われます。
まず1つ目は、「書く力」の向上です。前回のブログでも言いましたが、毎回の講義の最後のレポートはかなり大きいです。その日その日の自分にとっては最大の困難となっていたレポートですが、今となっては消えることのない貴重な財産です。また、レポートの最優秀賞の一員にも選ばれたので自信にもつながりました。科学者の卵が終わってしまうと必然的に文章を書く機会も減少してしまいますが、科学者の卵での経験を生かして、「考えを整理して文章にする」意識を持ちたいです。
次に2つ目は、英語の重要性についてです。夏に行われた英語研究発表会や先月行われた英語交流サロンを通して、科学の研究を行っていくうえでの英語の重要性に気付かされました。今思えば、先月留学生と交流できたことは二度とできない貴重な経験になったと思います。輝ける研究者になるために、今からしっかり英語力を磨きたいです。
最後に3つ目は、積極性です。もしかしたらこれが1番大きいのかもしれません。私は科学者の卵養成講座に参加する以前は、周りに色々なチャンスが転がっていたにも関わらずそれをことごとく無視してきました。とても後悔しています。しかし、この講座に参加してからは、「まずチャレンジしてみよう」と自然に考えるようになりました。学校外の教育活動はもちろん、留学に対する興味も湧いてきました。また、今日は午前中が空いていたので、興味のある研究室を見学させて頂きました。こんなにも「探求心によるフットワーク」が軽くなったのも全部科学者の卵のおかげです。
以上の3つが私の主な成長ですが、この科学者の卵養成講座には美点が溢れています(本当に信頼し合える友達に出会える、学食を食べることができる、新幹線に乗れる、etc.)。来年度の参加を考えている人がいればぜひオススメしたいです。本当に最後になりますが、東北大学探求型「科学者の卵養成講座」に関係してくださったすべての方に感謝申し上げます。ありがとうございました。
今の私は、卵の殻を破り始めたひよこです。真のひよこになるための次なる目標は、東北大学に合格することっ!
投稿者:群馬県立前橋高等学校