一関第一高等学校 1年 藤原夏菜香です
私は講義を通して研究のプロセスを自分なりに検証しようと挑戦していました。毎回講座のあとに自分なりにパターン化を試みていたのですがノートの中のメモからなかなか文章に昇華できず、いままでずっと温めていました。もうすぐ今年の科学者の卵が終ってしまうので、そのまえになんとか文章で残そうと今に至ります。
・災害科学情報を活用する!
この講義の中では過去のデータの分析が行われていました。これは事象の原因分析にすぐれています。対策を立てたりその効果の再現につながると考えられます。細かい状況や条件まで含んだデータを集めることで、より綿密な比較が可能になります。
・DNAと遺伝子組換え植物
この講義の中では生き物の仕組みの利用が行われていました。これは技術開発に有用だと言えます。ただ、利用する仕組みへの深い理解が必要不可欠です。また、生き物と開発したいものに結びつきを見いだせるか否かは発想力にかかっています。さらに、それを利用することが倫理的に問題ないかどうかの検証が必要な場合も考えられます。
・ダーウィンも注目した自家不和合成
この講義の中では条件を変えての反復実験が行われていました。この方法も事象の原因分析にすぐれています。対策を立てたりその効果の再現につながると考えられます。原因について、自分の中である程度予想が立てられていればかなり便利だと思われます。さらに、仮説がいくつかあってもいくつかの状態で試してみることで楽に検証が可能です。ただ、実験に必要な状況が安易に作り出せる場合に限られます。
・進化する航空機
この講義の中では生き物の仕組みの利用と他の現象の仕組みの利用が行われていました。これらはどちらも技術開発に有用だと言えます。後者も前者同様、利用する仕組みへの深い理解が必要不可欠なほか、発想力・応用力が必要です。倫理的に問題ないかどうかの検証が必要な場合も考えられます。
・分子病理学
この講義の中では現象事態の観察が行われていました。これは自然現象の原因やそれが起こる過程の解明に有用です。対策を立てたりその効果の再現につながると考えられます。しかし、対象が観察可能な状態である必要があります。
・薬を創る科学技術
この講義の中では生き物の仕組みの利用と他の現象の仕組みの利用が行われていました。
・ILC計画
この講義の中では新たな実験方法の創造が行われていました。自分の仮説が正しいか否かの判断をするのに有効です。対象のメカニズムの理解に使われやすそうです。実験方法が適切かどうかの判断が難しいと考えられます。
どの研究のプロセスにも有利な点、不利な点がありました。私は来年度課題研究を行う予定です。今はまだ構想を練っている最中なので、科学者の卵養成講座で学んだ上記のプロセスを自分の実験の中に上手く取り込んでいけたらと思います。
投稿者:岩手県立一関第一高等学校