東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

平成30年度 活動ブログ

平成30年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2019.03.09

卵の殻、八破り目。

岩手県立花巻北高等学校の佐久間結菜(さくまゆうな)です。第8回科学者の卵に参加しました。  今回は、英語交流会と講義2つの3本立てでした。        午前中からお昼にかけては英語交流会が行われました。今回のこの交流会に向けて、私たち受講生には事前にミッションが課されました。それは、「自己紹介・自分の住んでいる地域の紹介・留学生に聞いてみたいこと」を考えてくること。私はこのミッションが届いた時から講座の日まで、不安で不安で仕方がありませんでした。なぜなら、日本語ですら、自分の地域だったり科学についてだったりを詳しく説明できないのに、まして苦手な英語でなんて...。そんな風に思いながら当日を迎えてしまいました。会場では、留学生2人と、受講生が7人ほどで一つのテーブルを囲ンでグループになるという形になっていました。私のグループには留学生の男性と女性が一人ずつ座っていました。いざ交流会開始。初めに留学生の方々からの自己紹介がありました。ここでは残念ながら聞き取れないことが多く、それでも何とか理解しようと相槌を打ちながら聞いていました。しかし、2人目が自己紹介をしだしたあたりから段々に聞き取れるようになっていきました。そしていよいよ受講生の自己紹介タイムに突入。私は最後から2番目の順番だったので、準備をしながら他の受講生たちのお話を聞いていました。私に順番が回ってきました。はじめは、名前や出身を言っていきましたが、途中からみんなが趣味を言っていたので、私も趣味を言ってみようと思い、「My hobby is playing soft tennis. Do you know soft tennis?」と留学生のお二人に聞いてみました。ソフトテニスは日本発祥のスポーツなので、海外ではどのくらい知られているのかと思ったからです。すると、男性の留学生の方が、「実際に見たことはないが、テレビで見て知っている。」と言ってくれたのです。これは成功だと思いました。そこから話が発展していき、このスポーツを知らなかったもう一人の留学生も、「テニスとソフトテニスではどちらのほうがボールが速いの?」などと質問してくれるようになりました。この瞬間に私の中で緊張の糸がほどけどんどん英会話の世界に引き込まれていくことができました。昼食もそのグループで一緒に食べました。みんなが揃うまでの間に、留学生の男性と受講生何人かで漢字の勉強をしました。自国の文化を教えることで、さらに交流が深まり笑顔が増えました。特別に何かを題材にしたわけではなく、自分たちがつけていた名前のカードを見せながら教えることで、さらに距離を縮めることができました。そのほか、彼らの研究について詳しく教えていただいたが、まだまだ理解が至らない部分が多くあり、まだまだだなと思いました。その中で一つ、マレーシアの留学生が言っていたこととして、「マレーシアは日照時間が長く乾燥して山火事がよくおこる。だから私は土木を学んでそれらを防ぎたい。」というのが印象に残っています。研究を自国のために行う、そういう精神を忘れてはならない、そういうことに気付かされました。  今回の交流会を通して、英語を話す楽しさ、コミュニケーションの取り方の極意、異文化交流・理解の大切さ、研究の本質にたどり着けたような気がします。これは私にとってかなりの収穫です。またこのような機会があれば、是非参加して、今度はさらに専門的なテーマについて話せるようにしたいです。そのために、もっといろいろなジャンル研究に興味を持ち、英語を聞き取る能力を上達させて行きたいと思いました。      講義の一本目は「薬を創る化学技術」でした。この講義では薬の歴史から現代の薬がどうやって作られているか等を教えていただきました。一番印象に残っているのは、カラバル豆のお話です。これにより神経伝達物質が不活性化させられることによって呼吸が止まるというものでした。しかしこれの分解を阻害することにより、横隔膜にはたらいて呼吸を止めていたものが、脳にはたらくことでアルツハイマーの進行を抑えるというのです。つまり、一方では悪くはたらいていたことがもう一方ではよくはたらくようになったということです。このことは素晴らしい発見だと思いました。それと同時に、科学の善悪は常に表裏一体であることに気付かされました。      講義の二本目は「次世代素粒子研究施設:国際リニアコライダー(ILC)計画」でした。ここでは、素粒子について詳しく知ることができました。普段から「素粒子」なんて考えて生活したことなどなかったので、まず存在意義を考えたこともなかったけれど、身の回りのものはみんな素粒子からできているから、とても身近に感じられました。一番印象的だったのは、素粒子の内部構造の有無の調べ方でした。とても小さな物体なのにどうやって内部構造があるかを調べるかは、ものすごく小さな光を照射して散乱角で判断すると知り、エネルギーによって波長が違うため、それを利用して判断すると知りました。レポート課題でも出ましたが、光の照射以外でこの判断をする方法には何があるのかと考えた時に、「音」も使えるのではないかと思いました。光よりは無駄が生じるかもしれないけれど波長という部分に関しては似ているから、使えるのではないかと思いました。また、ICL計画がされているのは地元の岩手県なので、もっと興味を持ち、携われる機会があればぜひやってみたいです。      今回で一年間の講義は最終回でした。今までの講義で、本当に様々なジャンルについて学ばせていただくことができました。まだまだ理解が至らない部分は多々ありますが、それでも自分の興味を広げることには十分つながったし、新しい知識も多く取り入れることができ、本当に貴重な経験をさせていただけたこと、本当にうれしく思います。今年の講座は、一旦次回で終了なので、最後まで全力で取り組んでいきたいと思います。次回もよろしくお願いします。

投稿者:岩手県立花巻北高等学校

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