こんにちは、仙台青陵中等教育学校4年の只野佑之介と申します。
遅くなりましたが、第一回講義を終えての感想を書かせていただきます。まずは、憧れの科学者の卵養成講座に参加させていただき、とても嬉しく思います。新型コロナウイルスの感染が拡大する中、オンライン受講の準備を整えてくださり、本当にありがとうございました。今年は講座自体がなくなってしまうのではないかと心配していたので、このような機会に恵まれ、大変ありがたく感じています。
今回は、開講式・オリエンテーションと、第一回特別講義を受講させていただきました。開講式では、OB・OGの幅広い年齢層の先輩方から科学者の卵についてのお話をいただき、とても参考になりました。先輩方が共通しておっしゃっていたのは、講座を意欲的に受講することで、物事を様々な方向から幅広くとらえられるようになることと、私たちが進路や未来について考える大きなきっかけになるということでした。この講座で自分の力を最大限伸ばせるように頑張ろうと意欲が湧きました。
特別講義は、「DNAと遺伝子組換え植物」というテーマで、遺伝子の役割からアグロバクテリウム、さらにはそれを応用した稲の研究まで、沢山の知識を分かりやすく教えてくださいました。私が一番興味を持ったのは、稲わらの糖化性の向上の研究です。お米を収穫した後の稲わらを、燃料などの有用物質に活用できるようにするために、収穫前の老化期にセルラーゼを発現させるという内容のものでした。ただ遺伝子を植物の中に入れて発現させるのではなく、適切なプロモーターをつけることで、発現する時期も調整できるのかと驚きました。また、稲を使って抗菌タンパク質を大量に生産するという研究のお話も印象に残りました。現在、家畜の病気の治療などで抗生物質が大量に使われており、抗生物質に耐性を持つ多剤耐性菌(MRSAなど)の出現に繋がっているそうです。それを避けるために、抗菌タンパク質を用いて病気の治療を行うそうなのですが、それを稲を用いて生産するというのです。私は今までタンパク質の生産方法など考えたこともなかったので、水と栄養分のみでタンパク質を作ることができる植物を活用するというアイデアの斬新さに目を輝かせてしまいました。そして、この研究がどんどん進んでゆけば、やがて栄養価の高い野菜をつくることができ、栄養が不足している人々を救うことができるのではないかと考えました。
最後に、第一回講義を終えて、自分にとっての科学者の卵の目標を改めて考えてみました。
①科学的思考力を高める。
科学的思考力は、幅広い分野を主体的に学ぶことで高まってゆくと思うので、自分がこれまで関心を持っていなかった分野の知識・考え方もたくさん取り入れていきたいです。
②論理的で分かりやすい文章を書けるようにする。
私は文章を書くことが不得意なので、レポートやブログにとても時間がかかってしまいます。ですから、練習を重ね、自分の考えを短い時間で分かりやすく書けるようになりたいと思います。
③進路を絞り込む
自分は、進路に関してある程度考えてはいるものの、まだ揺れ動いている状況です。この講座を通して自分がより興味があり、向いているであろう分野を見つけていきたいです。
私は大変未熟ですが、この講座を通して沢山成長できるようにしたいと思います。先生方、先輩方、受講生の皆さん、どうぞよろしくお願いします。
投稿者:仙台市立仙台青陵中等教育学校