少し遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
仙台青陵中等教育学校の只野佑之介です。
各地で大雪が続いていますが、皆さんのお住まいの地域はどうでしょうか。どうかお気を付けてお過ごしください。
では、講義の感想に移らせていただきたいと思います。
第六回講義では、「教授の進路選択アドバイス~人生を戦略的に考える~」と題して、渡辺正夫先生にお話をいただきました。先生がどのような経歴で今に至ったのか、また、先生の人生に対する考え方、高校時代にすべきことなどを詳しく教えていただき、とても参考になりました。進路や将来について考えなければならない中、方向性は考えているものの、具体的に絞り込めず不安を抱えていた私にとって、先生の熱い講義・言葉は大いに心に響きました。
講義の後には、OB・OG交流会があり、自分が興味のある分野の道に進まれた先輩方から、研究の内容や進路について多くのアドバイスをいただきました。高校時代の過ごし方についても詳しくお聞きすることができ、有意義な時間を過ごすことができました。また、渡辺正夫先生・安藤晃先生・伊藤幸博先生による質疑応答の時間も長く設けていただき、とても充実したものとなりました。
今回の講義の中で最も印象に残ったのは、「柔軟性」を持って考え、行動することが大切だということです。これまで私は、自分がやりたいことにこだわり、信念を強く持つ人が科学者に向いていると思っていました。ですが、今回の講義を聞いて、その考えが変わりました。自らが置かれた環境で最大限努力し結果を出したり、失敗してもそれに固執せず前向きに次の一手を考え続けたり、自分がやりたいことだけではなく周りとの相性や環境も重視する姿勢を持ったりすることで、自ずと道がひらけ成功につながるのではないかと思います。ただし、自分の芯がないと流されるだけになってしまうので、自分の考えを持つための学習や努力を怠ってはならないと言えるでしょう。言葉を換えると、好きなことや目的に対して情熱を注ぎあきらめないことは大切ですが、目的を達成するための手段に固執してはならないのだと感じました。「柔軟性」という視点を常に自分の中に持っておくようにしたいと思います。
私は進路に関して、受験までに本当に自分に適性がある学部を選べるか、そして入学後どのようにして研究室を選べばよいかなどの不安がありました。しかし、今回の講義を通して、どんな道に進もうとも、その場所で全力を尽くしていれば自然に未来がひらけてくるのだと思い至り、将来に対する焦りが和らいだように感じます。高校に入学して進路を定めるように言われ、受験も近づく中で、早く目標を設定しなければならないという焦りが募っていました。けれども、どのような道に進んでも最終的には自分の目標に近づいて行くことができると知ったので、焦って目標を決めるのではなく、将来への選択肢・可能性をを広げることを意識し、今を大切にして生きていきたいと思います。
今回も貴重な講義をありがとうございました。残りの講義はもうあとわずかですが、多くのものを得られるよう全力で受けていきたいです。
先生方、受講生の皆さん、今年もたくさんお世話になると思います。どうぞよろしく願いいたします。
投稿者:仙台市立仙台青陵中等教育学校