東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

中間報告(文:工藤真子)

2016年11月17日 (木)

 お久しぶりです、工藤です。
 最近の仙台は本当に寒いですね......。少し前まではコートを一枚羽織って楽々と出かけられたものでしたが、この頃は行きも帰りも本当に寒いのでタイツと手袋とマフラーが手放せません。話題はそれてしまうのですが、誕生日プレゼントでもらった手袋が猫の形をしていてふわふわで可愛いので愛用しています。植物にも寒さ対策をしてあげたほうがいいかもしれませんね。

 さて、中間報告ということで。渡辺先生が挙げていた4つの項目について記していきたいと思います。

(1) 中間発表の記事を投稿するまでに、この展開ゼミを通じて、植物の発芽、生長を観察し、どの様なことが一番驚くべきことであったか。必要に応じて、これまでの写真、あるいは、とってあったけど、掲載していない写真でもよいです。それを載せながら、説明をして下さい。

 一番驚くべきであったなあと感じたことは、植物の栽培の難しさと、植物の逞しさです。私が植物を育てた記憶は、この講義を受講する前は小学校で止まっていました。そして、高校では生物基礎を選択すらしていなかったので、植物というものに触れたのは実質中学校までであったかもしれません。そのような状態でこの講義に挑んだので、失敗もたくさんしてしまいました......。
 まず下調べの段階で、植物の種子にも様々な種類があることに驚きました。好光性種子と嫌光性種子。多くの種は光の影響を受けない中間性らしいですが、では好光性種子と嫌光性種子とはマイナーで我々がよく知らない植物の種子なのかというとそうではなく、よくスーパーで見かける野菜にもこういった種の種子のものがありました。種蒔時にどの深さに種を蒔くかということが発芽に大きくかかわってくるということは初耳だったので、植物を育てる一番初めの段階から、すでに植物栽培の難しさのようなものに触れたような気がしました。
 また成長過程について、秋がやってくるのは意外と早いもので、気が付いたら日を追うごとにどんどん気温が下がっていきます。以前は20℃ほどあった気温も、最近ではいつの間にか一桁台ということもしばしば。10月初~中旬は徒長がひとつの問題でしたが、最近ではあまり成長を感じられないことがわたしの懸念になっています。前回の記事で水管理の大切さについてコメントしていただきましたが、どのくらいが適切なのか難しいところですね。わたしも沼澤さんの記事を参考に割り箸を用いて水加減を調節してみていますが、うまく成長してくれるといいのですが。
 それから、種子はいったん発芽すると子葉が出るまでは驚くほどスムーズにぐんぐんと成長しますね。これが一番の驚きかもしれません。わたしは二度シャーレで発芽させていますが、室内の気温が下がっても変わらずしっかり発芽して、子葉の段階までこぎつけられたときはとても安心しました。

(2) これまで数多くの記事が投稿されていますが、自分を含めて、この記事がよかったというのを数個指摘して、どの様な観察、気が付きがよかったのか、いつの誰の記事というのをlinkなどを入れて、わかるようにして、書いて下さい。

10月9日の鈴木さんの記事「[2日目]小松菜のお引越し」
 10月8日から継続の記事で、カイワレダイコンを水に浸しすぎた事件から水に浮いた種子と沈んだ種子を分けてそれぞれ栽培しているのですが、並べて撮っているので成長度合いの差などがよくわかってとても興味深い記事になっているなと思いました。わたしはまだカイワレダイコンを育てていないので、この中間報告を終えたら近々種蒔しようと思っています。その際やはり浮いた種と沈んだ種があると思うので、このように比較実験などできたらまた面白いのではないかなあと感じます。
10月20日の村上さんの記事「161009 豆苗実験をご紹介」
 この投稿はオガタさんのコメントにもあるように、豆苗を9パターンの方法で比較できるようにして育ててあります。よくこんなにたくさん方法を考えつくな......すごいなと思いながら記事を読ませていただきました。去年の山口さんの記事を踏襲したとのことですが、それからさらに一歩踏み込んで「同じ材料でも形状によって生育結果が変わるのか」ということに焦点を当てていっているのが本当に面白いと思います。
11月3日の沼澤さんの記事「ハツカダイコンの収穫」
 ハツカダイコンの収穫についての記事ですが、「ス」についての言及がされています。収穫しどきを見極めるうえで参考にさせていただきたい記事であるということで挙げさせていただきました。写真を見るととてもおいしそうです。昨年の大和田さんの記事と比べて、同時進行しているハツカダイコンへの考察を加えているのもよいと思います。

(3) 同様に、渡辺他、いろいろな方がコメントをしていますが、そうしたもので、この記事のコメントが参考になったというのがあれば、これも数個を選んで、どの様に参考になったのか、(2)と同様に記して下さい。

10月12日の開田さんの記事「のびるのびる、打倒徒長!」へのオガタさんのコメント
 やはり水管理というのはとても難しく、栽培の上で一番の鍵を握るものだと思います。それにつけても、このコメントはとても参考になりました。水はあげすぎてもいけないし逆にやらなすぎてもいけないのですよね。またさらに光のことについての指摘も大変参考になりました。わたしも日中は外に出していますが、日光の力というのはとても偉大なのですね。

(4) 以上の(1)~(3)を踏まえて、残りの最終発表会まで、1ヶ月以上ありますが、どの様なことに注意して、また、何を目標として、この展開ゼミの講義を受講し、記事にしたいかを記して下さい。

 わたしはほかの人と比べて、今あまり記事を投稿できていないのが現状です。またさらに、今回中間報告を書くにあたってもう一度ほかの人の記事をじっくり読んでみて、たくさんの情報というか、育てるにあたってのヒントが隠されているということに改めて気づきました。毎日観察すること、特にただ眺めているだけでなく、気温はどうか、室温はどうか、あるいは草丈はどのくらいなのか、子葉は?本葉は?しおれていないか、日光が足りているか、肥料が足りているか、水加減はどうか――観察することはたくさんあります。またとくに、この中間報告後、わたしは新たにカイワレ大根を育てるので、ほかの人の記事を参考にしつつ栽培を進めていきたいと思います。

コメント

文学部・工藤さん

 遺伝の渡辺でございます。スタートも少し遅かったですが、2週間ちょっとに1回という投稿については、1つ前の村上さんではないですが、他の受講生の記事をしっかり読んで、コメント等も参考にして、後半戦に臨むことを切に期待します。失敗がたくさんあるのも、他の受講生と何も変わりません。他の受講生たちは、たぶん、他の投稿記事であったり、こちらからのコメントを参考にして、うまく乗り越えてきている方が多いのでは。誰かの記事にコメントしたかも知れないですが、失敗することは、間違っていません。そこかどの様に立ち直るか、その失敗を活かすかと言うことだと思います。

 この1ヶ月のように気温は高くなく、さらに気温が下がりながら、後半戦になると思います。その中で、いかに生長をkeepするか。すでに、そんなことをしている工学部の鈴木さんの記事、昨日の夜に拝見して、おもしろいことをするなと。考えて何かをするという点では、文系、理系関係ないと思いますので。他の受講生の記事、こちらからのコメントを参考にして、計画的にしっかり記事を書くことですね。理系的な観点での観察かも知れないですが、そんな観点もきっと、文学部でのこれからの活動、その先の社会人での活動に活きてくると思いますので。


 わたなべしるす