東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

[3] シュンギク播種から本葉4枚までの生長(農:菅原のの)

2017年11月11日 (土)

目次

1.シュンギクの生長の記録(10/8~11/7)

2.発芽した残りの種について

3.シュンギクの子葉の味

お久しぶりです。前回の記事の投稿から3週間以上経ってしまいました。今回の記事ではシュンギクについてのみお伝えします。シュンギクは[1]の記事で種について触れたのみで今まで全く報告できていませんでしたが、この3週間で非常に大きく姿を変えました。自分と植物の過ごす時間は長さは同じでも、目に見える成長は全く違い、私も植物のように成長できたらと思っています。


1.シュンギクの生長の記録(10/8~11/7)

10/8(日) 19:30 室温22.8℃ 湿度64%

シャーレにシュンギクの種を14個まきました。ロマネスコの発芽に思いの外時間がかかり不安になったため、シュンギクにも取りかかることに決めました。シュンギクの播種時期は9月中旬から10月初旬だそうなので、時期は良いと思います。

10/9(月) 8:00 24.1℃ 60%

シュンギクの種14個のうち2個発芽しました。一晩の間に発芽するとは思っていなかったのでその生命力に驚きました。見つけてすぐ土に移動しました。家に帰ってからシャーレを見ると、さらに5個発芽していました。そのうちの3個を土へ移動し、鉢の中にシュンギクを5つ植えました。

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10/10(火) 23:00 22.0℃ 67%

土に移動してから1日で子葉が出ていました。まだ子葉が開ききっていないものや、種の殻を被ったままの芽もありますが、生長の速さを改めて感じました。写真では物差しと一緒に撮るのを忘れてしまっていますが、左側の子葉はどちらもおよそ2mmでした。 

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10/12(木) 7:00 23.2℃ 64%

順調に生長し、小さな本葉と思われるものが観察できるようになりました。まだ鉢の真ん中に植えた芽は殻を被っている状態です。左側の2つの芽の子葉はおよそ5mm、右側の芽の子葉はおよそ4mmでした。日の当たり方による大きさの違いなのではないかと考えました。写真は左下のものです。土からの丈は4mm程度、土寄せは10/11朝に一度行いました。これからの天気は曇りや雨が多くなるそうなので、日照不足による徒長を心配しています。写真は左下に植えたものです。

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10/14(土) 10:00 21.8℃ 64%

左下の苗の丈が1.5cmほどになっています。11/13夜に土寄せを行い、すべての苗の丈が5mmほどになるようにしたのですが、一晩で1cm伸長しています。夜にも伸長するのは自分が夜遅くまで電気をつけていたからかも知れないと思いましたが、そういうわけではなさそうです。むしろ日光不足によって伸長しているのではないかと思います。また、真ん中の苗にはまだ子葉に種の殻が被ったままでした。

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10/15(日) 8:00 19.2℃ 63%

子葉の大きさが6~7mmほどまで生長しています。小さく見えていた本葉は2mmほどに生長しています。種の殻を被っていた子葉も、殻がとれて開きました。普通に発芽したものよりも子葉の形が細くなっていました。また、1日おきほどの頻度で土寄せを行っているのですが、丈が伸び続けているためロマネスコの鉢からも土を持ってきています。

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10/16(火) 22:00 19.2℃ 59%

子葉の大きさは7~8.5mmほどまで生長しました。また、本葉は2.5~3.5mmほどの大きさになっています。さらに小さい本葉らしきものも観察できました。今日の天気は一日中晴天で、日光がたくさん当たったのだと思います。朝に水をやって家を出たのですが、帰るともう表面の土が乾いており、触るとある程度の深さまで水分が感じられませんでした。日光による蒸発と、シュンギクが水分を吸収した両方が原因ではないかと思います。翌朝また水やりをしました。

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10/18(水) 10:00 20.1℃ 56%

小さく見えていた葉が1mmほどに大きくなり、4つ観察できるようになりました。子葉は8~9mm、本葉は3~4mmほどの大きさです。

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10/20(金) 8:30 20.5℃ 65%

4枚の葉だと思っていたものは、本葉のギザギザの一部でした。シュンギクの葉らしさをやっと感じることができて感動しました。子葉の大きさは9~10mmで、本葉は6~7mmほどの大きさになっています。

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10/24(月) 10:15 20.0℃ 65%

ついに本葉が子葉よりも大きくなりました。子葉は1.2~1.3cmですが、本葉は1.5~1.6cmとなっています。

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10/27(木) 8:20 19.7℃ 69%

3,4枚目の本葉が見えはじめました。2,3枚目の本葉とは異なり、はじめからギザギザの葉となっています。大きさはおよそ2mmです。子葉の大きさはほとんど変わっていません。2,3枚目の本葉は2~2.5cmほどに生長しています。

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11/2(木) 7:30 18.4℃ 61%

3,4枚目の本葉が生長し、1.5cmほどの大きさになっています。2,3枚目の本葉は3.5~4cmほどです。葉の切れ込みが深く、ギザギザの数も格段に多いです。茎は長いからか少し曲がっていますが、太くなりました。

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1,2枚目の本葉は4~4.5cmの大きさに生長しました。3,4枚目の本葉は3~3.5cmほどです。葉の緑色がだんだん濃くなっているように感じます。また、5,6枚目の本葉も小さく見え始めました。葉が重なりはじめて窮屈そうなので、そろそろ間引きの時期なのではないかと思っています。

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2.発芽した残りの種について

発芽した他の種は下のように卵の入っていたケースに穴を開けて作った植木鉢に植えました。どれもよく生長していたので、ある程度の大きさになったら、家の庭の小さな畑に地植えしようと考えていました。外に置いていたのですが、風なのか野良猫なのかわかりませんがケースがひっくり返されてすべて亡き者となってしまいました。今も新しい種を発芽させてはいるので、今度はうまくできることを祈っています。

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3.シュンギクの子葉の味

10/17 2:00

他の講義のレポートを書いていると深夜になっていました。疲れ果てていたため、野菜たちで癒やされようと触りつつ観察をしていたのですが...。鉢の真ん中に植えていたシュンギクの苗を引っ張ってしまい、抜けてしまいました。抵抗を感じたのでしっかり根は張っていたのだと思います。とてつもないショックでしたがそのままおいしくいただきました。まだシュンギク特有の苦みなどの味はせず、ベビーリーフのような味がしました。一瞬シュンギクの良い香りもした気がします。おいしいシュンギクが食べられるのが楽しみです。

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前回の記事のコメントから鉢を置く場所を室内ではなく、外に置くようにしました。晴れの日が増えた影響もあると思いますが、成長の速さが上がったように感じます。今回の記事では、書きたい素材が溜まりすぎていたので、定期的に投稿することの大切さを学びました。また、他の人の記事ももっと参考にすれば良かったと感じています。毎日の小さな変化を大切に観察をこれからもしていきます。次の記事では、ロマネスコの生長とシュンギクの間引きについて書く予定です。

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コメント

農学部・菅原さん

 こんにちは、遺伝の渡辺でございます。3週間ぶりくらいでしょうか。かなり、ご無沙汰ですね。しっかり継続して観察しているものを、定期的に報告すること。それが大事なことです。しっかりやってください。

 シュンギクは、ほぼ、1ヶ月前からの記事ですね。その時々で記事をあげる大切さは、皆さんが、徒長に悩んでいたり、あるいは、乾燥しすぎていたりするのに対して、その大事なタイミングを逃さないように、こちらからコメントしたいと思っているのもあります。というか、そういうことで、どのタイミングで何をすることが大事かを理解してほしいわけです。11/7(火)まではよくできていると思いますが、少し土寄せをした方がよいですね。渡辺の名前になっているオガタくんの記事を参考にして下さい。土は取りに来ても、購入しても。いずれ、大きくなると、支えられなくなるので。同じ感じで、宮一高の直江さんが土寄せをしていますので。

 卵のパックを使っているのは、niceなideaです。ひっくり返ったのは、残念ですが、それを活かして計測しているのは、よいことです。定期的に投稿して、他の受講生の方の記事、コメントを参考にして下さい。大事ですね。近いうちにロマネスコについても待っていますので。もちろん、間引くのではなくて、株分けという戦略もありますので。平澤さんの植え替えを参考にして。


 わたなべしるす