東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

[9] ロマネスコの茎(農:菅原のの)

2017年12月23日 (土)

目次

1.ロマネスコの生長(12/4~12/16)

2.ロマネスコの茎の補強

3.シュンギクの葉

こんにちは。寒い日が続きますね。これからどんどん寒くなると思うと少し憂鬱です。


1.ロマネスコの生長(12/4~12/16)

12月4日(月) 11:00

⑤の葉がどんどん開いてきているため、⑥の葉がよく見えるようになりました。まだ色は紫色です。

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12月6日(水) 9:30

⑤の葉に切れ目ができています。中間発表でも同じような形の葉について記事にしたのですが、原因がわかっていませんでした。今回、原因がわかりました。生長があまり早くなく、不安になって頻繁に触っていたため、開く前の葉を傷つけてしまったのだと思います。以後気をつけるようにします。⑥の葉の内側に⑦の葉もあるのが確認できます。どんどん大きくなってほしいです。

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12月16日(土) 8:00

⑤の葉が4cmほどになりました。同じ株の中でも、若い葉の方がやはり生長が早く、形として現れる生長を見ることができるとやはり安心します。

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2.ロマネスコの茎の補強

ロマネスコはよく触って観察していたため、茎が少し折れてしまったりした部分があります。井野塲遼馬さんの記事のコメントに、茎は折れても戻るということがいわれており、驚いたので私も試してみようと思いました。

12月4日(月) 11:00

[7]の記事で、黄色くなり始めたとお伝えしていたのですが、その原因は茎が折れてしまっているからでした。観察すると子葉は根元で茎が自然におれ始めましたが、黄色くなり始めた本葉は位置が違いますね。私が触りすぎていたのかもしれません。子葉の役割と本葉の役割は違うということは知っていたのですが、直江彩花さんの記事でも説明されていたので参考にしました。

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12月5日(火) 9:30

以下のように補強を行いました。黄色くなり始めた本葉にはラップで周りを覆っています。うまく支えはできなかったのですが、折れた部分がくっつくようになるようにしました。

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②の葉の茎については完全に折れているわけではないのですが、少し折れ曲がってしまっていたので、まっすぐになるように補強しました。爪楊枝とマスキングテープを使い、支えています。

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12月11日(月) 10:00

葉がすっかり枯れてしまいました。気づいていたものの何も手を施さなかったこと、対策が遅れてしまったことが悔やまれます。

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3.シュンギクの葉

12月12日(火) 9:00

葉のギザギザの分かれ目が少し黒くなっており、葉の形がそこで折れ曲がっているように見えます。正常な成長が妨げられて変形しているのではないでしょうか。

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12月18日(月) 9:30

葉のギザギザの分かれ目だけでなく、葉の部分にも黒いものができています。現在三個ありますが、見つけた当初からあまり増えないので今のうちに対策を施そうと思います。

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今回は、報告すべきことがたくさんあるのに更新が遅くなってしまいました。忙しさで自分に言い訳せず、しっかりとやるべきことをできるようにすべきだと感じました。

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コメント

菅原さんこんにちは。

 ロマネスコはゆっくりと確実に成長していますね。先は長いのですがまずは順調で何よりです。

 葉の傷については気にしないで下さい。誰しも生物を置いていると気になって手をかけてしまうものです。ほったらかしで気にしないよりもよほど良いことだと思います。それくらいの葉の傷でしたら成長にそれほど支障はありません。

 本葉の黄色くなったものがありますね。植物は本来、日当たりの悪くなった下葉を落として成長するものです。その際、クロロフィルなどの栄養成分を自分で分解し、運べる形にして、上の新しい葉に持って行き有効活用します。そのために葉が落ちる前に黄色くなります。もちろん下葉も元気な方がいいことなのですが、この程度の枯れはそれほど変なことではありません。原因は折れたせいだけではないと思います。

 補強して支えるというのも面白いですね。それは優しい発想と思います。残念ながら、もう成分の分解が始まり黄色くなった葉はダメなのですが・・

 シュンギクの写真のプレゼンテーション、いいですね。ただ、この黒変の原因は私にも分かりません。特に病変のように増えていくものではないとのことなので、これについても観察部位が増えたと思って様子を見ましょう。

 それではまた、アップお待ちします。メリークリスマスです。私は、リア充になりそうもない娘に猫の写真でも送ってやります(無意味)

 ラボスタッフ・オガタ



農学部・菅原さん

 こんばんは、遺伝の渡辺でございます。すでに、ラボスタッフのオガタくんがコメントしてくれているとおりですね。まずは、老化葉は、枯れているのではなくて、追肥などの養分がないとき、生長点での葉の分化をさせるために、下位葉をタンパク質を分解して、上位葉に転流させるというものです。最後の最後まで葉っぱのエネルギーを上位葉にということであれば、このサポートは大事です。少し気になったのは、追肥のタイミングはどうでしょうか。1週間に1回くらいはあげて下さいね。下位葉が枯れるというのは、窒素肥料が欠乏気味だということだと思いますので。あと、どの写真も土が乾いていますね。これも少し気になりました。やりすぎもよくないですが、たっぷりあげて、土の中がどれくらい乾いているかなど、この年末年始の休みで調べて、水やりのコツを覚えて下さい。

 シュンギクは何でしょうかね。この黒いの。オガタくんが書いてくれているように、しばらく観察を続けるのがよいと思います。あと、それなりの大きさだったと思います。上部を一部、食してみるのもよいと思いますよ。頂芽優勢がなくなるので、腋芽の生長もあると思いますので。どうでしょうか。


 わたなべしるす