東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

[5] 中間発表(農:菅原のの)

2017年11月23日 (木)

目次

1.これまでの植物の生長

2.他の受講生の記事を読んで

3.渡辺先生、スタッフさんのコメントから

4.今後の目標

こんにちは。今回の記事ではタイトルの通り中間発表を行います。今までの振り返りをしながら書くと、思っていたよりも記事を書くのに時間がかかってしまいました。反省することがとても多かったのですが、同時にロマネスコとシュンギクが本当によく生長していることを実感でき感動しました。


1.これまでの植物の生長

この展開ゼミを通じて、植物の発芽、生長を観察し、どの様なことが驚くべきことであったか。普段、食している野菜に対する感覚がどのように変化したか。

この展開ゼミで植物を育て始めて一ヶ月半ほど経ち、小さかったあの種から力強く芽が出て、日々少しずつ成長していく姿は驚きの連続でした。やはり生長の速さ、劇的さ、エネルギッシュさに驚きました。生長の速さについては今後の記事の中でグラフ化しようと考えています。今日は記事にできていなかったロマネスコの葉について書きます。

11月18日(土) 11:00 最高気温13.4℃ 最低気温5.2℃ 平均湿度67%

株分けを行おうとしたところ、1つのロマネスコの葉に裂け目が入っているのを見つけました。他の株と同じように育て、同じ環境に置いているのにこのような違いが出るのが不思議でした。調べてみてもそれらしき原因は見つけることができませんでした。葉ではありますが裂果のような原因なのではないかと思っています。具体的には気温の急激な変化か水管理の問題だと思います。裂け目が入ってしまった葉がどう生長するのか不安でいっぱいでした。このときの葉の大きさはおよそ3.5cmです。

20171123205909-7c5b8598adf78434499d44f53eb3b2c75894dbb4.jpg11月22日(水) 17:40 最高気温11.1℃ 最低気温-0.5℃ 平均湿度68%

株分け後、プランターに移しました。葉の大きさはおよそ4.1cmになり、きちんと生長していることがわかりました。とても安心し、同時に驚きました。もちろん裂けてしまった部分は戻りませんが、それでもきちんと生長するということが確認できました。

20171123212546-a2284a19228e5ce787c46818971ea5acd4a82104.jpgスーパーに並んでいる野菜はどれもきれいな形をしているように見えます。きっと収穫したすべての野菜が出荷されるわけではないのだろうと思います。規格外野菜や訳あり野菜というものの大切さ、重要性を改めて感じました。どの植物にも成長しようという強い力があるということを日々感じ、生きているものを食べているのだと実感できるようになりました。


2.ほかの受講生の記事を読んで

他の受講生の方の投稿記事、去年までの受講生の記事などで誰の記事が参考になった、あるいは、なるほどということに気づかされたか。

身の回りにあるものを使って栽培しようとする記事を参考にしたいと思っています。一つ目は田村秀人さんの記事です。田村さんは牛乳パックを使った植木鉢を作成していました。1つの牛乳パックで水受けまで作ることができるそうで、とても便利そうです。また、教育学部の井上千晴さんはガチャポンの容器でじょうろを代用していたり、スナック菓子などの容器で鉢を代用したりしています。身の回りのものをそのまま使っているのが面白いと思いました。私も何か身の回りのものでできることはないかと卵のパックを使ったのですが、容器の安定性のなさで土の重さを支えきれなかったのだと思います。うまくはいかなかったので、また何か利用できないか考えたいです。

また、井上さんは移植したミニハクサイで水栽培に取り組んでいます。私は高校生のときに、ハイポニカ栽培(水耕栽培)でトマトが13000個実るという記事を読んで、植物の潜在能力の高さに驚き、その能力や栽培方法を学びたいと思ったことがありました。水耕栽培には興味があったのですが、酸素供給のための水の循環をおこさせるなど設備や、水に含ませる肥料が必要そうで自分ではできないだろうと勝手に思っていました。井上さんのチャレンジ精神と、先生方からのコメントから課題はあっても不可能ではなさそうなことを知りとても驚きました。また、平澤さんの中間発表の記事では自分で水耕栽培をするのに参考になりそうな書籍も紹介されていたので是非読んでみたいです。もっと調べ、挑戦して生きていきたいと切実に思いました...。


3.渡辺先生、スタッフさんのコメントから

コメントや外部のHPからどの様な気づきがあり、その後の野菜栽培にどのように参考になったか。

まず一つ目は平澤さんの記事へのコメントです。この渡辺先生のコメントを参考にして私は株分けを行いました。根を保護するために、土を湿らせておいて苗をその土ごと移植するというものです。外部のHPにはポットに苗を育てているものも多く、なかなか移植するときに気をつけることを記述しているものは見つけるのは難しかったです。自分と似ている状況で栽培している人の記事は一番の教科書になるのだと大いに感じました。

二つ目は私の2回目の記事へのコメントです。外で栽培すること。外で太陽光を充てる方が、徒長せず、しっかりと育つとアドバイスを頂きました。私の感覚では、室内の方が暖かいうえ日当たりの良い窓際においていたので問題はないと思っていました。外に出してみるとぐんぐんと生長していたので、ロマネスコとシュンギクには逆に悪いことをしていたなと反省しました。「かわいい子には旅をさせよ」という言葉が本当に胸にしみました。また、間引くタイミングはお互いの葉が重なり始めた後で、間引きが早すぎても生育が悪くなることが多いというコメントも頂きました。これらのことから植物と自分は違う物差しを持って生きているのだと改めて感じました。それまでは自分の感覚を植物にも押しつけてしまっていたところがあったように感じます。一方で自分の感覚を大事にする面もあります。土の表面は乾いていても、土の中を触ってみると意外と湿っていることがある、感覚として湿り気を感じることができるというコメントです。このときから植物を育てるときに、五感を活用するようになりました。土を触ってみる、きっと今日の夜は冷えそうだから室内に避難させよう、などです。五感を活用しつつ、それを数値化、データ化していきたいとも考えていました。


4.今後の目標

いままでの私にはあまり他の人の投稿を見ずに育てていた時期があったため、今まで見ていなかった分の記事を改めて読んでこの中間発表の記事を書きました。自分が育てているタイミングで記事を読んでいれば良かったと思うことがたくさんあり、また、記事をたくさん投稿して先生やスタッフさんとやりとりを多くしている人の記事は面白く、参考になる点がたくさんありました。このことを踏まえて基本的なことではありますが次の3点を今後の目標とします。

①記事の投稿を毎週行う

毎週きちんと内容のある記事の投稿をするために、今まで以上に細かく観察する。栽培方法を工夫するなど挑戦する。

②他の人の記事を参考にして書く

きちんと他の人の記事や先生方のコメントを読み、育てるのに活かす。活かしたことをきちんと記事に反映する。

③おいしく野菜を食べる!

これからさらに気温が下がり、注意することも多いと思います。上の2つのことを実行しながら食べるという最後のゴールまで楽しく観察を続けていきます。


中間発表はこれまでとします。植物を育てながら、自分も成長していく...そんな気持ちでこの展開ゼミに取り組んでいきたいです。これからもよろしくお願いします。

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コメント

農学部・菅原さん

 こんばんは、遺伝の渡辺でございます。文章を書くことは、これからの色々な活動において、大事なことです。ぜひ、この展開ゼミを活用して、しっかりとした文章術を学んで下さい。たくさんのよい記事があります。よい記事を読むことがよい記事を書くことにつながりますので。植物の生長のおもしろさに、ちょっと変わった形態の葉っぱの観察。なるほど。観察の基本は、普通のものと違うものを比べること、さらに、なぜ、それが起きたのかを考えることですね。後半の展開ゼミでも、そうした気づきを記事にしてみて下さい。今年の受講生からの記事を特に参考にしているようですが、この展開ゼミには、4年の歴史がありますので。是非、昨年より前のものも参考にしてみて下さい。さらなる新規なideaのきっかけになると思いますので。

 かわいい子には旅をさせよ、ということば。この植物の栽培という講義だけでなく、色々なことにチャレンジすること。それは、菅原さん自身にも当てはまると思います。五感を大事にして、植物の様子を感じて、しっかりとした観察、その数値化、グラフ化など、今まで学んだことを融合して、新しいことをやってみて下さい。そのためにも、まずは、毎日の植物を観察すること、他の受講生の新しい記事をしっかり読んで、自分に当てはめてみることですね。

 たくさん記事を書いて、投稿すること。それが記事に書いてあるとおり、植物だけでなくて、菅原さん自身の成長につながりますので。次週以降も楽しみにしております。


 わたなべしるす