東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

中間発表 これからの展開について(文:鈴木亮祐)

2018年11月20日 (火)

一番驚いたこと

私がこの講義で植物を育てていて一番驚いたことは、ルッコラの発芽から枯れるまでの過程です。ルッコラを育ててそれを観察していると、発芽してすぐの時はひょろひょろでクッキングペーパーの上を這うようにして伸びていますが、そこから少し経つとまっすぐ伸びています。何かに支えられてそのようになるというならばわかりますが、何の支えもなしに、それもひょろひょろとしているのではなく、ほぼ垂直になっているということが衝撃でした。まるで骨があるかのようにピシッとしていました。中学校の理科で、細胞壁の役割の一つに植物の体を支えるというものがあると教わったことを思い出し、ルッコラがまっすぐに伸びているのはその細胞壁が役割を果たしているからなのだろうかと思いました。しかし一定の長さまで伸びると重力に負けたのか種子の中に蓄えられていた養分を使い果たしてしおれ始めたのかわかりませんが少しずつ曲がり始めて最後には先端が再びクッキングペーパーについてしまうものも出てきました。1日前まではちゃんとまっすぐ立っていた植物がいつの間にかしおれているということの速さに驚かされました。

参考になったほかの受講生・過去の受講生の方の記事

私にとって参考になったあるいはこれから参考になると思われる記事は4つあります。それは大きく分けて、記事についてのものと温室についてのものの二つに分けられます。記事については2017年度の宮一高の直江さんの記事が参考になりました。写真の中で強調したい部分をまるで囲んだり、本文に色をつけて見やすくしたりしていて読みやすい記事になっていたため、これから記事を書くとき参考にしようと思います。温室については、2017年度の文学部の中里さん、同じく2017年度の農学部の小笠原さん2016年度の工学部鈴木さんの記事が参考になりました。中里さんは発泡スチロールとセロハン、針金、不繊布シートを使い、小笠原さんは段ボールとアルミホイル、新聞紙、テープ、クリアファイルを使い、鈴木さんは段ボール、セロハン、ビニールを使っていました。どれも簡単に手に入るものであるため、これからの栽培に活用しようと思います。

参考になったコメント

私にとって参考になったコメントは二つあります。一つ目は、10月5日金曜日の坂谷日向さんの記事に対するコメントです。そのコメントの用具を明示することと、客観的な測定をしてものを言うことが求められるということの2点がとても参考になりました。私は最初に記事を書こうとしたときは用具の説明をしようとは考えていませんでしたが、このコメントに科学論文では最初に用具・材料の説明をするものだと書かれているのを見て、確かにそうしなければどんな条件で実験などを行ったのかが不明で、ある現象が起こってもそれが再現できるか否かがわからず実験の成果だといえなくなるため重要なことだと理解し、用具の説明を付け足しました。また、客観的な測定をしてものを言うことの具体例が示されていてとてもわかりやすく、その後記事を書く上で参考になりました。

二つ目は11月3日土曜日の私の記事へのコメントです。このコメントの内容で2つのことが参考になりました。1つ目は日にちではなく播種後経過日数を使ったほうがよいという内容です。確かに読み手にとっては、日にちで言われてもどのぐらいの時間が経過したのかぱっと見てわからず、経過日数で示されたほうがわかりやすいとそのコメントを見て気がつきました。しかし、私が記録をつける時は日にちをメモしているため、その次の投稿からは両者を併記することにしました。2つ目のことは、写真についてです。写真が右に左に回転してしまうことに対してどう対応したらよいのかわからなかったため、このコメントはとても参考になりました。

双方向の講義であることの利点

私は、双方向の講義であることの利点は何といってもコメントが得られることだと思います。ほかの講義とは違ってこの講義は毎回記事を書いてそれをアップロードし、それに対して書かれたコメントをもとに次回の記事や植物の栽培に反映させていく、というものだと私は理解していますが、それによって植物の栽培にネガティブな影響を与えることや、アップロードした時の異常なことに対して素早く対応できると思います。現に私が写真の向きがおかしくなることについて質問した時は、すぐに対処方法が書かれたコメントが返ってきました。また、これは双方向であることの利点かどうか悩みますが、ほかの受講生の方や過去の受講生の方に対して書かれたコメントも見て自分の記事や栽培に反映できるというのも大きな利点であると思います。それらのコメントには、自分がたまたま陥らなかった状況やこれから陥ってしまうかもしれない状況に対しての対処法が書かれているため、とても役に立ちます。また、自分が育てている環境とは異なる環境で育てている方もいるため、その方の記事に書かれている植物の状態と自分の植物の状態を比べることで、ある環境が植物にどのような影響を及ぼすかを推測することもできます。

これから注意すること・目標

ハツカダイコンについては、すでに何度か風で植物が倒されるということが起きているため、その対策を立てる必要があると思います。どれほど正しいのかはわかりませんが仙台は風が強いとよく聞くため、秋田にいたころの感覚でいると痛い目に合うということを念頭に置いて栽培を続けて行きたいと思います。また、仙台に来て初めて過ごす冬であるため、風や気温、降雪などの違いに注意しようと思います。加えて、肥料についても過去の受講生の方々の記事を参考にしてどれぐらいの量をどの時期に与えるかを慎重に考えようと思います。ルッコラについては、遮光することと、水を絶やさないようにすること、そしてちゃんと忘れずに水を入れ替えることです。1回目を枯らしてしまっているため、2回目、そしてこれから行われるであろう3回目ではこれらのことに気を付けたいと思います。当たり前のことだと思われますが、そういったことを忘れずに行うことが実は難しく、そして成功への一番の近道だと思い頑張ります。

目標は2つあります。1つ目はちゃんと食べられる野菜を育てることです。やはり野菜を育てる以上はおいしくいただきたいという下心があるため、定期的な観察をしつつそれも目指していこうと思っています。2つ目は、1つ目の目標と関連していますが、工夫することです。これから寒くなるため簡易的な温室を作ったり、風で倒されることに対して何らかの対策を講じたりと、よりよく植物を育てるためにできる範囲内で様々な工夫をしようと思います。

中間発表作成にかまけて日曜日の報告が遅れてしまいました。申し訳ありません。次の日曜日の報告はきちんとやります。

コメント

文学部・鈴木さん

 育種の渡辺でございます。最初の頃は記事をuploadするときの、写真の方向で悩んでいましたね。中間報告を書くときに、改めて、自分の記事を見たのだと思います。そんな時、方向が間違っているのを見つけたら、直すということも大事なこと。先の経済学部・阿部さんの記事にも書いたように、過去記事で間違っているところなどは、修正をするのは、原稿を読み直して、推敲するようなものですから。これ以降の習慣にして下さい。記事を見返すというとき、実際に投稿したものを自分で読んでみる。その時、タイトルを強調する、色を変えるなどの工夫があればよいのではないでしょうか。こんなことも、是非、後半戦から、reader-friendlyな記事を目指して、投稿して下さい。

 記事を書くときに、それぞれがどの様にしたら、より分かりやすくなるのか、ということを考えて、これまで行動してきたと思います。そうした中で、過去記事などから、これはniceと思う方法論があれば積極的に取り入れて下さい。写真のここを強調するということをやっているのは、高校の受講生です。彼らにできるようなさほど難しいことではないはずです。そのようなことを調べ学習して、自分のものにしていく、教えてもらわないとできないというようなことではなくて。そんな姿勢を後半戦で身につけて下さい。

 双方向の講義の大事なことは、理解されているようですね。経済学部・阿部さんがやっているように、記事の最初に、前回のコメントへの対応点、のようなものをまとめると、自分自身も、どの様なことが問題となっていて、対応したかが、時系列で見ると、よくわかると思います。これもreader-friendlyな記事ということかも知れないですが、自分自身での復習とこれからの方向性を決めるある種の予習になるかと思いますが、いかがでしょうか。

 後半戦に向けての方向性もきちんとしたものだと思います。風が強いというのは、そうかも知れないですが、日本海側の方が、強いと思っていましたが、そうでもないのですね。これらの対策は、過去記事を参考にして、それを超えるものをやってみて下さい。先達を超えることが、後輩に求められることだと思っていますので。継続的に、定期的に投稿ができているというのは、他の受講生の参考になるとてもよいことです。さらに踏み込んで、他の受講生のよいところを取り込んで、version upした後半戦として下さい。


 わたなべしるす