中間報告(農:伊藤恵)
2018年11月22日 (木)
こんにちは、伊藤です。中間報告をしたいと思います。リンクの貼り方がうまくいかずに遅くなってしまいました。申し訳ありません。
10月に種をいただいて二種類の植物を育ててきて、正直に言うと想像していたよりもずっと大変でしたが、新たな発見等もあり面白いです。植物の栽培を通して一番驚いたのは、植物によって成長速度が全く異なることです。当たり前のことだと思われるかもしれませんが。私はかいわれ大根とクレソンを育ててきました。かいわれ大根は、発芽・成長がとても速くて、1週間~10日ほどで収穫することができます。特に発芽ですが、第一弾の栽培の際は24時間もたたないうちに発芽していました。しかも室内でもきちんと成長してくれます。その一方でクレソンは、かいわれ大根に比べるととても成長がゆっくりです。育て方に問題がある可能性も否めないのですが、、、かいわれ大根は今まで2回収穫しましたが、クレソンはまだ収穫できていません。最近の低気温が少々気になりますが、室内では光が足りず基本は室外栽培ということですのでベランダで育てています。最初の記事でも触れたのですが、私の実家の池の周りにはクレソンが自生しています。なんの手入れをしなくても、近くの湧き水だけで毎年たくさん収穫できるクレソンを見てきた身としては、実際にきちんと鉢で育てるとなるとこんなに難しいのかと、痛感しております。これは苦労した(している)ことでもありますが。野菜を育てて、収穫するということが簡単ではないことは理解していたつもりですが、今まで何気なく食べていた野菜たちをもっと大切に食べようと思いましたし、その向こう側にいる生産者の方へ敬意を示したいです。おいしいクレソンが収穫できるように、これからもしっかりと育てていきます。
クレソンは今年が初めての試みということで、先輩方の記事を見つけることができませんでした。しかし、かいわれ大根の栽培や、室外栽培の際の寒さへの対策など参考にさせていただく記事もありました。ああ、すごいなあとよく関心させられるのが坂谷さんの記事です。毎回の記事での観察と、それに対しての考察が深くて、素晴らしいと思っております。スポンジでかいわれ大根を育ててみようと考えたのは、坂谷さんの記事を参考にさせていただきました。また、私は室外栽培用として温室を簡単にですが作りましたが、作ったあとに昨年度の小笠原千夏さんなどの記事を拝見して、その質の高さというか工夫の仕方にとても感心しました。そして私のものは作業が雑だったなあと気づかされました。
(3) 参考になったコメント等
オガタさん、渡辺先生からの貴重なコメントが次にどうすればよいのかを示唆してくださるきっかけになることがよくありました。特になるほど、と思ったのがオガタさんからの腰水栽培と鉢底石の有無についてのアドバイスです。コメントをいただいた後に、直接詳しくアドバイスをいただきに伺いまして、とても参考になりました。それまでは鉢底石は入れるものだと思って、何もほかの要素と関連させて考えることができていませんでした。クレソンは腰水にして栽培すること、鉢底石を置くことで水はけは根の成長がよくなること、この二つの情報をただ足し合わせて実行してしまいましたが、結果として鉢底石のせいで腰水がきちんと機能することが難しいという状況になってしまいました。このご指摘をいただいたことで植物によって常に最適な栽培条件を、様々な要素と関連させながら整えていくことが大切だと痛感しました。またこの記事でいただいたコメントについて、栽培の際の気温ですが、最低気温があまり関係ないということも大変おどろきました。調べたところ、クレソンは耐寒性野菜といい低温性野菜のなかでもとくに寒さにつよい植物だということがわかりました。ほうれん草なども同じく耐寒性植物のようです。寒さについて心配していましたが、氷点下をとても下回るようなことがなければ大丈夫なようです。
(4) 双方向の講義であることについて
講義棟で受けるほかの講義とは異なり、この講義が双方向であることでと利点を非常に実感しています。なんと言っても、最大の利点は自分の記事に個別にアドバイス・コメントを頂けることだと思います。人によって育てている植物も、その育て方や考え方も違いますから、それに応じてご指摘をいただいて、それを踏まえて自分がこれからの栽培の方法を考えて実行していくというスタイルがとても良いと感じています。記事を投稿してから、すぐにコメントをいただけるのでそれをすぐに栽培に反映できることも魅力だと考えます。自分以外の受講生の方の記事やコメントも見ることができるのも、良いと思っています。
(5) 今後の講義で注意すること、学びたいこと
今後の講義を続けるにあたり特に注意したいことは、きちんと毎週記事をアップロードすることです。いままで忙しさにかまをかけて、記事をアップロードできなかった週が2週間ほどありました。植物の成長は止まることはありませんから、刻一刻と変化する植物の様子を毎週アップロードできなかったのは私の怠惰でした。そして、その記事をアップロードするためには毎日植物を注意深く観察すること、小さな変化にも気づいてあげること、愛情をもって育てることをしていく必要があるので、これらもきちんとしていきます。そう、まるで自分に彼氏や子供ができたように。(彼氏も子供もいませんが)
また、ほかの方の記事を見ていると、とても考察を深くされていたりしてとても勉強になることが多々あります。いままでは、たまにしか昨年度の記事や今年度のほかの受講生の記事を読むことをしてこなかったので、これからはもっとたくさんの方々の記事を読んで参考にして、自分の植物の栽培のほうにも役立てさせてもらいたいと思います。自分にいただいたコメントからの気づきを、ただ以降の栽培に生かすだけでなく、アドバイスから発展させて「なぜ」「どうして」という疑問を持って自ら調べていくようにもしたいと考えています。今後の目標としては、クレソンをきちんと食べられる状況に持っていくことです。この講義から、植物の栽培方法はもちろんのこと、文章の書き方、観察・考察の仕方なども学んでおいしい野菜を育てていきたいと思います。
コメント
農学部・伊藤さん
育種の渡辺でございます。金曜日はこちらが出張でしたが、17:00を過ぎたところで、展開ゼミのHPを見た時、1つ前の坂谷さんの記事までしかなく、そのあと、しばらくしてみたときに、伊藤さんの記事を見つけました。ということで、時間overしているということを自覚して下さい。開講される教官によっては、レポートを受け取ってくれないということもあります。誰かの記事にも書いたように、〆切と言われた日に、そのレポートを仕上げるくらいで取りかからないと、〆切に追われる生活になります。また、時間を過ぎるということは、社会人であれば、その提案、書類は、受け取ってもらえないということです。コンペなどに出たとき、せっかく苦労して作ったのに、アウトということです。自覚して下さい。他の教官がその当たりをどの様にコントロールしているか分かりませんが、〆切を守るというのは、大学進学までに学ぶべきことだと思っています。だから、時間まで指定して書いているわけです。
また、この記事をどこから準備を始めたのでしょうか。すくなくとも、タイトルには副題もつけること、また、2,500文字を超えること、と言うことを記していますが、それもできていません。また、あえて言うなら、「中間報告」ではなくて、「中間発表」という文字に、副題をつけて、ということを書いていると思います。こんなちょっとしたことと思うかも知れないですが、きちんとできている答案とそうでない答案を見ると、どちらがよいかということ、どちらを選ぶかということ、理系なので、文章を書くことは、たいしたことないと思っているかも知れないですが、そんなちょっとしたことに気をつけることができる文章力をつけることです。また、時間がギリギリなので、タイトルを太字にするなどの工夫もなく、reader-friendlyな記事とは、いえないのではないでしょうか。このあたりの工夫をすることも、後半戦は、きちんとして下さい。
後半戦に向けて、忙しさにかまけてとありますが、投稿回数が少ない受講生に書いているとおり、他にやることの方が重要であれば、それをやればよくて、こんな講義を取る必要性はないのです。選択ですから。必須ではありません。この講義を取る価値があるから、そのために時間を割くことができるから、取るわけです。その当たり、時間の使い方、自分の器など、自分を見つめ直す機会にして、考えて、行動して下さい。何より、今年度、2名、つまり、10%ちょっとの農学部からの学生さんです。他の人たちよりも、植物について、理解されているのだろうと思うわけです。そうしたことを学びたいと思っているからこそ、農学部だと。他の受講生の中にも思っている方もいるかもしれないですね。そうした自覚を持って、講義に向かって下さい。なぜ、どうしてと言うことで、今年の流行り言葉に、「チコちゃん」というのがあると思います。それで5歳の子供が言う言葉、改めて、考えて見て下さい。厳しい言葉を並べましたが、それが現実です。
わたなべしるす