東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【中間発表】栽培51日間の振り返り(経:林瑞紀)

2021年11月26日 (金)

こんにちは!

最初の写真は、ふあふあミックスが入った卵スープです。卵スープはよく作るのですが、いつもは卵と玉ねぎだけ入れています。そこに緑の野菜が入ると彩りも良くなる上に、自分で育てたということもあり、特別感を抱きながら食べることができました。おいしかったです。

スープを作っているときに驚いたことがあります。

友達と一緒に料理をしていたのですが、友達が調味料を使いたいと言ったので、私は「どんきいる?」と聞いたところ、「鈍器?」と聞き返されました。そこで「どんき」は津軽弁だということを知りました。(私の出身は青森県で、友達の出身は宮城県です。)

「どんき」は「どのくらい」という意味です。大体の津軽弁は津軽弁だと認識して使っていましたが、「どんき」はどこでも通じると思っていたので衝撃でした。こうやって地元との違いを知ることができるのも面白いなと思った1コマでした。



今回は中間発表ですね!ここまでのことを振り返っていきたいと思います。よろしくお願いします!


目次

1.ここまでの栽培で1番驚いたこと

2.参考になった記事

3.コメントからの気づき

4.双方向の講義で良かったこと、そうではないこと

5.これからの目標


1.ここまでの栽培で1番驚いたこと

ここまでの栽培で1番驚いたことは「少し環境を変えることで野菜にも変化が見られるということです。このことを感じた理由は2つあります。



1つ目は水やりです。他の受講生の記事の中でもあったと思いますが、水やりの回数が多すぎると徒長してしまうので、水やりの回数をコントロールすることで徒長が抑えられるということは1つの学びになりました。実際に、10月中、水やりの回数を毎日から2,3日に1回にすることで徒長が抑えられ、茎がしっかりするようになりました。

反対に、水をあげなさすぎるとしおれてしまいます。水やりは朝にやるように心がけているのですが、お昼近くに起きてしまったときに野菜を見に行くと「少ししおれているな~」と感じることが何回かありました。しかし、水をあげてから数時間後にもう1度様子を見に行くと元気になっています。

水をあげすぎたりあげなさすぎたりしたときに植物にすぐ反映されるのが驚きポイントでした。

2つ目の理由はカイワレ大根です。カイワレ大根は播種してから5,6日は日光に当てず育てており、葉が黄色でした。ある程度育ってきて日光に当てるとすぐ葉が緑に変化していました。色が変わるのは知っていましたが、想像よりも速いスピードで変化していたので驚きました。

水あり8日目 (2).jpgかい (2).jpg

(左:日光に当てる直前、栽培8日目  右:日光に当てた後、栽培11日目)



自分が野菜に何か変化をもたらすと野菜にも変化が現れるのがとても面白いです。この変化はよく観察すべき点だと思うのでこれからも観察に力を入れていきたいです。(651字)


2.参考になった記事

自分で野菜を育てるにあたって以下の2人の方の記事が参考になりました。

・理学部 山田さん

今年は10月の気温が低く、晴れの日も少ないという徒長が進みやすい気候でした。そこでよくコメント上に水やりについてのアドバイスが書かれていたので、徒長の原因は日光不足と水やりだけだと思い込んでいました。そんなとき、山田さんは他の原因、風の不足や窒素肥料の過多などを挙げながら、きれいにまとめた記事をアップロードしてくれました。内容ももちろん参考になりましたし、思い込みは良くないと改めて感じました。新しく得る知識は自分で調べることが大事だなと思わせてくれた記事です。

野菜がひょろ長くなったらこれを見てください。 | 全学教育科目・展開ゼミ2021 | 植物分子育種分野:渡辺研究室【東北大学大学院|生命科学研究科】 (tohoku.ac.jp)

・経済学部 佐藤さん

佐藤さんは様々な道具を使っていて面白いなと思いました。特に地中温度計は「そんなものがあるのか!」という驚きがありました。気温はどんどん寒くなっていますが、土の中はどのように変化するのか、またはあまり変化しないのか気になりますね。道具を使うことで得られる情報が増えるので、私も探してみようと思わせてくれた記事です。

第7回 中間反省と道具紹介 | 全学教育科目・展開ゼミ2021 | 植物分子育種分野:渡辺研究室【東北大学大学院|生命科学研究科】 (tohoku.ac.jp)



記事の書き方については以下の2人の方の記事を参考にしました。

・タイトル:2020年 農学部 川口さん

タイトルは川口さんの記事を参考にしています。タイトルに「栽培〇日目」と入っているのがいいなと思って真似しています。タイトルに栽培日数が書かれていることで、自分のために記録としても残すことができるので便利だなと思っています。もちろん読むときも、自分が育てている野菜の栽培日数と同じくらいのものを探しやすくなり、この点でも便利だなと思います。

カブの成長について(栽培33~38日目) | 全学教育科目・展開ゼミ2020 | 植物分子育種分野:渡辺研究室【東北大学大学院|生命科学研究科】 (tohoku.ac.jp)

・目次:2020年 農学部 佐々木さん

私が初めて記事を書くとき、目次を書くなんて全く頭にありませんでした。そのため、佐々木さんの記事を読み、目次があることに対して驚き、その後に親切だなと思いました。目次を読むことでこの記事ではどのような情報を知ることができるのかがわかるので野菜の育て方を知りたいときに参考になります。また、読んでいてあとどれくらい内容が続くのかの目安になるので読者はより読みやすいのではないかなと思います。これを見てすぐに目次を入れようと思いました。

1.始まりの挨拶と栽培開始 | 全学教育科目・展開ゼミ2020 | 植物分子育種分野:渡辺研究室【東北大学大学院|生命科学研究科】 (tohoku.ac.jp)

(890字)


3.コメントからの気づき

私の記事へのコメントの中で最も参考になったのは、5回目に提出した「ふあふあミックス実食!!」へのコメントです。私はこの記事の中で、葉脈と茎の断面図のスケッチをしました。私はそれぞれを別のものとして見て、気づいたことを書いていましたが、渡辺先生のコメントの中に「それぞれのスケッチを融合させる」というコメントがありました。「茎の断面に見える維管束がどの葉脈とつながっているか」を、スケッチを融合することで識別することができます。融合させるという考えはなかったので、これからの観察にとても役立つ視点となりました。そして、スケッチは見えずらい部分を補うためだけのものではなく、見やすくしたうえで新たな発見をするためのツールだということを改めて感じました。

ふあふあミックス実食!! | 全学教育科目・展開ゼミ2021 | 植物分子育種分野:渡辺研究室【東北大学大学院|生命科学研究科】 (tohoku.ac.jp)

ぎざぎざ絵.jpg黄緑絵 (2).jpgぎざぎざ茎絵 (2).jpg黄緑茎絵 (2).jpg

(左:春まき山東菜の葉脈と茎の断面図のスケッチ  右:丸葉山東菜の葉脈と茎の断面図のスケッチ)

(380字)


4.双方向の講義で良かったこと、そうではないこと

双方向の講義で良かったことの1番はコメントを頂けることです。やっぱり自分が書いたものに反応があるのはとても嬉しいですね!記事の提出の翌日にはコメントが返ってきていて、毎回それを楽しみにしています。他の講義では、自分が書いたものに帰ってくるのは評定か、またはグループワークがメインの授業ではグループにコメントが返ってくるものはありましたが、自分1人に返ってくる授業はなかったのでとても新鮮です。見てもらえているという意識があると、書く内容も自然と読者を意識するようになりますね。どうしたら読んでいておもしろい、興味があると思ってもらえるかを心がけるようになりました。そのために雑談を入れてみたり、ただの報告だけにならないよう自分の考えを書くようにしたりしています。少しは読者へ「伝える」ということが身についたのではないかなと思っています。

双方向の講義で良くなかったことはあまり見当たりません。野菜の育て方を自分で育てること、自分で観察や記事作成の時間を作ることなど自主性が強い講義で大変だなと思うことはありますが、それよりも楽しさが勝っています。野菜作り、楽しいです!(506字)


5.これからの目標

1番の目標は「野菜に愛情を持って育てる」ことです。このまま順調に収穫まで行くか、思いもよらないハプニングが起こるか何が起こるかわかりませんが、とにかく愛情は大事にしたいです。

これからやってみたいことはグラフを作成することです。過去の受講生の方の記事を見ると毎年何人かの受講生の方が取り組んでいました。今までグラフを作るために準備していたことはないので、これからできること、例えばまた新たに播種したり、カイワレ大根で挑戦したり、写真をもとに作成したりと何か工夫してみようと思います。

この講義の特徴の1つは過去の受講生の方の記事を見ることができることです。過去の受講生の方の記事を読んで、今どうしたらいいか、これからどのように成長するのかが、今までの受講生の中で最多の情報量の中で育てることができます。今までやってきたことを真似したり、誰もやっていないようなことをやったりと何か更新する気持ちで取り組んでいきたいと思います。



黒キャベツ51 (2).jpg                   (51日目の黒キャベツ)

まずは黒キャベツが密集してきたので植木鉢を追加して植え替えようと思います!(466字)


今回は文字が多くなってしまいましたがこれにて中間発表を終わりにしたいと思います!ありがとうございました!



51日目 (2).jpg

                  (栽培51日目の野菜たち)



                                             計3448字

コメント

経済学部・林さん

方言、なるほどですね。お国訛りなので、これからも残ってほしいものです。遺伝学をやっているものにも、方言は関係あります。遺伝子からアミノ酸に翻訳するときに「コドン表」というのがあります。開始コドンのATGのように1種類のもあれば、多くのアミノ酸は4種類あります。例えば、プロリン(P)は、CCT, CCC, CCA, CCGです。どれを使ってもPに翻訳されますが、生物種によって、どのパターンを使うことが多いのかというのが違っています。それを「方言」というように呼ぶことがあります

話がそれましたが、栽培を開始してから51日ですか。一番最後の写真がもう少しアップになっているとよくわかりますが、真ん中がカブでしょうか。根っこが白く丸くなっています。「継続は力なり」という言葉もあるとおり、続ける事の大変さを実感するとともに、ここまで続けたことは評価できます。寒くなり、成長が見えにくくなりますが、これからも観察、記事投稿をして下さい。

他の受講生も書いていましたね。植物が環境で変化することを。植物は動けないので、環境に適応するために、変化します。紅葉、落葉もその1つです。そんな風に自然の変化を見てください。今までの経験知からこうするものだと思っている場合が多いかと思います。実際に学習すると、そうでないこともたくさんあります。もちろん、経験知も大事ですが、たくさんの経験値を積み、プロから学ぶことのきっかけにして下さい。

情報の時代と言われます。メタデータなどと言われて膨大なdataをどのように扱うのか、これから考えることを求められると思います。dataをどうやって集めるかということもですが、それをどの様に解析して、理解することも学んで下さい。他の受講生の中には色々なトライをしていますので。それらを参考にしながら。スケッチすることも情報に重みを与えることですね。ここは強調、逆にここは省略とすることで、自分が見せたいポイントを理解させやすくします。是非、そんな風に手書きで十分なので「絵」を書いてみること。そうすることで、自分自身も理解できるし、reader-friendlyな記述ができると思います。是非、自分のものにして下さい。

文章を書くと言うこと、それもreader-friendlyにやると言うことの大事さが理解できている文章だと思います。意識して今は書いているかもしれないですが、続ける事で自然な文章としてできるようになりますので、続けて下さい。これまでの学びを活かして、後半戦の展開ゼミもがんばって下さい。


わたなべしるす