東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】宮城教育大学・学びを通じた被災地の地域コミュニティ再生支援事業「片平学びの輪づくりプロジェクト~東北大との協働を通して~」による出前講義「お花を分解してみよう!」(10/31)

2015年10月31日 (土)

 今日で10月も終わり。明日から11月。そんなのもあって、今日は最高気温が12oCちょっと。少し肌寒い感じで。。。そういえば、片平キャンパスにもずいぶん落ち葉が。芝生の草も少しずつ枯れてきましたが、もしかしたら、地下茎にエネルギーをためて、春に備えているとしたら、。。。そんな植物の賢さを学んで、春を迎えるようにしないと。。。

20151031161735-137dc239d8921ce1fe3bc98f966265801d4f4f92.JPG20151031161939-db9ba52534c64aee9f848c1f8adbccb32eb8f9f3.JPG そんな土曜日。先日の仙台市立片平丁小学校への出前講義でも書いておきましたが、宮城教育大学・学びを通じた被災地の地域コミュニティ再生支援事業「片平学びの輪づくりプロジェクト~東北大との協働を通して~」。その第1弾は出前講義で「お花を分解してみよう!」。学校の玄関には、welcome boardがあり、その脇には、大きなユリの花が開花。ユリの花粉は付着すると、取り除くのが大変になるので、裂開する前に葯を除去することが多いのですが、この花粉ならピンセットで受粉作業もできるくらいのちょうどよいタイミングで。いつ伺ってもきれいな花が生けてあります。ぜひ、そんなことを考えてみてはどうでしょうか。

20151031162005-c650345230664ba76e00d0ff80f1f0e6563ee75e.JPG20151031162026-f4679618f8fa1bcffa2fddab9f449ceb1bdfb6a5.JPG 初めての企画で、土曜日の午前中でしたが、40名弱の1年生から6年生の受講生が参加してくれました。縦の繋がりを作ろうと言うことで、机には、学年がちがう児童の皆さんが。5, 6年生になると、顕微鏡を使う訳なので、顕微鏡など各テーブルに設定するものを高学年の皆さんに整えてもらい、観察だと、準備するのは、顕微鏡が多いですが、今回は上皿天秤も。せっかくなので、例えば、花びらの重さを比較してみるとか。それくらい、形はちがう訳なので。たくさんの花をピンセットなどで分解して、どうなっているかを観察することも1つ。さらには、顕微鏡で何か新しいものが見えないか。さらには、先のように、上皿天秤を使って、比較をするとか。理科好きな子供たちが集まってくれたわけです。色々なことをやって、テーブルごとに他の人たちのやり方を見せてもらったり。そんなことをすることが大事だと。何より経験をすることですから。渡辺だけでは、サポートできませんので、TAとして、labの辺本さん、ひよこの須藤さんにお手伝い頂きました。

20151031162051-23dfa5ef27c17967060af5a76525979b377bdd4a.JPG20151031162111-1feb75f36b3a457fed03c86ca480318d9a87f1ad.JPG 実際に分解が始まると、それぞれの個性があり、外から順番に並べる方、円形に花の形を模倣する方。その違いを見ることも1つの勉強ですから。無事、並べたものを1ヶ月は持つでしょうか。保存できる装置が、シーラー。熱をかけないので、色落ちをすることもなく。。。是非、おうちに帰ったら、どんなことをしたとか、説明をできる、そんなものができたのではないでしょうか。

20151031162152-a3627bef52f788c3b8d06f923718dafcc4447b00.JPG20151031162213-cb6674a88fb99de080b36349814d0195fcb5a142.JPG 高学年の方は、キク科の花弁と小花を細かく並べてみたり、バラの花弁の枚数を数えたり、色々なやり方があることを、周りの後輩たちもわかったのではないでしょうか。ぜひ、先輩たちは後輩に対して、リーダーシップを発揮して、引っ張ってほしいですし、後輩たちは、その次の世代に引き継ぐためにも、上の先輩から色々なことを学んでほしいなと。1.5hrほどがあっという間で、1人で4-5つの花を分解した方もいれば、1つの花をじっくり観察しながら、色々ですが、そのことが大事なことも、もちろん説明しながら。講義を閉じる前に、本企画を頂きました宮城教育大学の堀越先生から、こうした活動で、学年を超えた友だちのつながり、理科への興味などをもってほしいと。その後は、いつものように、世界に向かっての情報発信。できた作品をそれぞれ持って。よく頑張りました。
20151031162316-b72ce7e843f94fde57eb8a07971c2bf0a451554b.JPG20151031162344-1f0cca0c35c635d52e6e69d83a6622f80eb4359e.JPG 最後になりましたが、本企画を頂きました宮城教育大・内藤先生、堀越先生、実際の運営でお世話になりました片平丁小学校・成田校長先生、大友教頭先生、理科の鈴木先生をはじめとする関係の先生方にこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。次回は、12/5(土)の片平キャンパス探検。天気がよくなり、たくさんの秘密を見つけることができるように。。。楽しみにしております。


 わたなべしるす

 PS. 講義のあと、こうした地域との連携をどの様に図るのか、また、渡辺が子供時代からそうであったような小学校での理科専科、音楽専科等の専科の先生方を是非、今の仙台にも定着してほしいと。。宮城教育大の堀越先生片平丁小学校・成田校長先生とお話しを。また、大友教頭先生からはたくさんの写真と先日の出前講義の子供たちからの手紙も頂きました。時間を見つけて、早くコメントを書きますので。

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