【出前講義】仙台市立片平丁小学校・仙台市理科特別授業「花の不思議な世界--りんごの花からリンゴができるまで??--」(10/27)
2015年10月27日 (火)
ずいぶんと寒くなってきた。週末の木枯らしというか、強風でずいぶんたくさんの落ち葉が。。。あと4日で今月も終わりなのだから。。。というか、そんな強風にも落ちずにがんばっている葉っぱを見たら、植物もがんばっているわけだから、こちらもがんばらないと。と思うわけです。と、落ち着かない書き出しになりましたが、仙台市教育センター「仙台市理科特別授業」の第1弾が仙台市立若林小学校。第2弾は、仙台市立高砂小学校。それぞれ、キャベツとブロッコリー、花の解剖ということでしたが、第3弾は大学のキャンパスがある校区の仙台市立片平丁小学校。ここでの講義は「花の不思議な世界」。ちょうど先週、七北田小学校で出前講義を行った内容。という共通性と片平丁小学校にも理科専科として、鈴木先生がおられ、理科室を管理され、高学年の講義をされておられます。渡辺は小学校の3年生以上は、理科専科の先生だったので。普通なのですが、仙台市は以外とそうでもなくて、。。こうしたところに出前講義に伺うと、ほっとします
最初に、渡辺が初めての講義なので、自己紹介を。といっても、数名ですが、去年の秋に、「仙台市片平児童館・かたひらきっずサイエンス」というイベントで、ヒマワリの講義をやったのを覚えていてくれた方も。ありがたいですね。イントロはいつものように、花の名前。とてもよく知っている方もいました。感動でした。ただ、やっぱり今の子供たちは、とても素直で、まじめというか。昔であれば、帰り道に花の蜜を吸って、花をばらばらにしてかえったものですが。以外と。。。その当たりは、どこかで何とかしないといけない、そんなことなのだろうと。いつぞやの、宇都宮女子高校での校長先生との議論ではないですが、。。花の名前だけ出なくて、何の仲間なのか。○△科。という分類。今回の花では、バラ科、キク科、アオイ科、ヒルガオ科。特に、バラ科は、今回の講義のリンゴはバラ科になる訳なので、バラ科の果物について、考えてもらいました。ほとんどはよく知っていたのですが、1つだけ。イチゴ。これがくせ者だったようです。年中、食べることができるので、「旬」という感覚が少しなくなりつつあるのだなと。覚えてくださいね。あわせて、同じバラ科だけど、花が咲いてから、収穫できるまでの長さが植物種によって結構ちがうと言うことも。
雌しべの先端、柱頭の微少な構造体を電子顕微鏡で観察したものを、見てもらいましたが、あまりに細かな構造でびっくりだったようです。また、あわせて、柱頭にある乳頭上突起細胞での花粉発芽と花粉管伸長は、感動だったようです。動画といっても、ぱらぱらマンガというのを説明し忘れましたが、。。動きに対して「おーーー!!」という歓声が。。。ここで、この花粉がどうやってふくらむのかを考えてもらうことに。結構難しい問題だったようですが、みんなでよく考えていたのが感動でした。
花が咲いたときに、受粉をしてくれる昆虫。これの大事さと言うか、もしいなかったら。。。。野菜、果物だけでなく、植物がなくなるかもしれないというのは、びっくりだったようです。これで毎日見るお花と虫の関係というか、大事さ少し変わるのではと思います。あと、リンゴの果実成長のところで、最初はリンゴに見えないのですが、それが何に見えるか。プルーンといった方が。よく見ていますね。普段からの観察の大事さもあわせてわかってもらえたのでは。。。
リンゴの種類は、たくさん知っていました。やっぱり。東北地方なので。でも、やっぱり、ミカンの種類は。。。ほとんど知りませんというか、しょうがないこと。これをきっかけに、覚えてくださいね。来月末の今治での「ふるさと出前授業」では、きっと、逆のことを言うのだろうなと。。。リンゴも持っている性質の自家不和合性。その動画を見てもらいましたが、自分と他人を識別しているのは、不思議だったようです。最後の感動は、リンゴの花が咲いている場所。果実の中の。逆さまというのを実際にリンゴを半分にして蕚片などを観察。是非、おうちに戻って、その話をしてほしいなと。。。
講義が終わったところで、集合写真のはずが、こちらの時間調整不足で。というか、みんなよく考えてくれていましたので。講義のあとは、5年2組の皆さんと一緒に給食を。いくつかの質問が。Natureへの論文掲載とノーベル賞はどっちがすごいか。。。これには困りましたが。。。でも、何とか、納得してもらえたようでした。あと、取り忘れていた、集合写真をクラス毎に。よい記念になれば。。。
最後になりましたが、仙台市立片平丁小学校・成田校長先生、大友教頭先生、理科の鈴木先生、5年生担任の先生をはじめとする関係の先生方にこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。週末の土曜日は、今度は、宮城教育大学との連携企画になりますが、楽しみにしております。
わたなべしるす
PS. 校長室には、今回もまた、お宝といえそうなものを2点発見。1つは、これを記した方が誰かわからないのですが、力強い文字で。。。渡辺が知らないだけのすごい方だと。もう1つは、校歌を記したもの。作詞を担当した「土井晩翠」の直筆のようでした。渡辺の小学校の校歌は。。。そんなに有名でなかったかもしれないですが、。。いつか、校歌を聴いて、そのすごさを改めて、感じたいなと。。。達筆を読む限り、色々なよい言葉が並んでいるような。。。
PS.のPS. 講義の時間、教育センターで、本講座を担当されている豊川先生が聞きに来られていて。。。最近の子供たちは、そうしたお客さんがいても緊張しないのだなと。渡辺が小学生の頃は、知らない人がいると言うだけで、ずいぶんと緊張したような。そんなことをふと。。。あと、教頭先生も数回、写真撮影に。とおもって、片平丁小学校のHPを拝見したら、すでに、渡辺の出前講義の記事が。ありがとうございました。