【出前講義】小松市立芦城小学校・出前講義「ヘチマとそのなかまたち--実は、たくさんの仲間がいます--」(11/6)
2015年11月 7日 (土)
午前中は、小松高校での授業参観と2年生理系向けの「自家不和合性と生殖の講義」。午後からの講義で実験をするためのサンプル調達を寺岸先生の畑にこれについては、また、最後にということで。いざ、芦城小学校へ。玄関にはwelcome boardが。ありがたいことです。
前日の放課後にお世話になった丸内中学校の浅野校長先生が芦城小学校にいらした当時以来。どの様な数え方をするのか、この小学校の歴史は、200年以上前にさかのぼると。藩校の時代までさかのぼるという部屋は、以前、伺ったおりに拝見しましたが、それ以外の書庫などは、拝見していませんでしたので。旧字体で書かれたと思われる本もあり、一度ゆっくり拝見したい本がたくさんあるのだろうと思ったくらいでした。
また、この日は出張の関係でお目にかかることができなかった池田校長先生は理科が専門と言うことで、校長室の前には、最近調達したという川エビが。また、顕微鏡観察ができるようになっていたり。渡辺も小学校の頃、とりにいったのをふと思い出しながら。あと、四国中央市川滝小学校の村上 校長先生の校長室の前の掲示物を思い出したり。。。本物を見るという意味では、よい刺激になるのでは。。。
講義は4年生向けに「ウリ科」のお話。先月、木町通小学校、七北田小学校でも行ったもの。果物などとして栽培する野菜を見ただけでも、多様で身近なもの。先の寺岸先生の畑にあったヘチマの大きさ、生育ステージ別に重さを実感してもらうことから。最後に乾燥してしまうと、かなり小さなヘチマと同じか、それ以下の軽さになるというのを、代表して、みんなにわかるように説明をしてもらい。実物は置いていくことにしましたので、是非、皆さんで実感してみて下さい。
実際のウリ科の果実の形態を「ヘチマ」、「スイカ」、「メロン」、「カボチャ」、「ゴーヤ」、「キュウリ」を形で整理してみると、縦に長いものから、横に長いものまで。グループ分けができると。また、表面に模様がありますが、「メロン」のネットだけは、形成過程が違うと。では、このネットはどの様にできたのか。という質問に対して、中からの膨張で表面が破れて、それを補修したというか、完璧な回答をしてくれた方が。蔬菜園芸学の時間に習ったとおりのことを答えてくれたのはびっくり。なぜ、そんなことをしてているのかと言うことに対して、本を読んだからと。。。感動でした。
では、横断面はどうなっているのか、その特徴はということで、実際に、キュウリとカボチャを観察してもらうことに。大きなカボチャを横断面が見えるように切るの大変ですが。。。そのようなことになった理由も。江戸時代からことだというと。皆さん、びっくり。その中で、おうちの家紋をちゃんと知っていた渡辺と同じ「渡辺さん」という方がいたのも、こちらは、感動でした。ちゃんと、黒板に家紋を書いてもらえばよかったと。これは、渡辺の反省。。。
一方で、横断面はわかりやすいですが、種子、子葉となると、かなり区別をつけるのが難しくなります。メロンとキュウリ、プロの農家ならわかると言うことを聞いたことがありますが、種子の縦横比が違うくらいで、かなり似ています。そんなことを名前の名字と名前に当てはめ、学名の属が似ていることもあるからと。。。ということで、今回は時間の関係で50minの講義となり。質問の時間をゆっくり取れませんでしたが、感想文に質問があれば、書いてほしいなと。最後になりましたが、今回の出前講義の企画の時からサポート頂いた石川県立小松高等学校・寺岸先生、小松市立芦城小学校・池田校長先生、中出先生をはじめとする関係の先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
わたなべしるす
PS. 小松高校と中海小学校の間に、寺岸先生の菜園に。トマト、キャベツ、ダイコンなどのアブラナ科野菜。シカクマメ、食用ヘチマという食用可能なものから、葉ボタン、朝顔など、多様なものが作付けされており。。。この花、果実を翌日の小学校への出前講義に使えないかと、短時間でしたが、議論をして。。。これだけ多様であれば、実習をする方々にも楽しんで頂けるのではと思いつつ。