【出前講義】石川県立小松高等学校・SSH特別講義「進化論を唱えたダーウィンも注目した高等植物の自家不和合性--花粉と雌しべの細胞間コミュニケーションとその分子機構--」(11/6)
2015年11月 7日 (土)
出前講義も打合せから数えて、3日目。前日は、小松高校、中海小学校、丸内中学校で講義でしたが、2日続けて天気もよく、。気温も11月とは思えないくらいの暖かさで。午前中は、小松高校の2年生の理系の生物履修向けに講義。いつもは、寺岸先生の講義枠を頂くことが多いのですが、今回は、政浦先生の枠。理数科でないので、渡辺の自己紹介から。とてもみんな神妙に聞いているので、最初は手探りで。
まずは、作物の花とその作物の名称。よくわかる生徒さんはわかるようでしたが、全然、違うものも。この時、最初、反応がなくて、また、ウリ科の分類というか、花を意外と知らないようで。。。ちょっと「博士」にお手伝いをお願いして。。。「博士」が登場したら、少しはテンションが上がるかと思いきや。。。。かなり。。。それでも何とかclearして。では、花はなぜ咲くのか、どんな意味があって。。。それは、子孫繁栄。では、果実は何のためにあるのか。これが意外と難しかったのが、、意外でした。。。あれ???
これに続いてのお題は恒例の「ヒマワリの上のハチ」がどこから来て、どこへ行くのか。それによって何が起きるのか。ヒマワリの花は、いつ、つまり、季節はいつなのか。これも実は意外と大きな問題。最近の子供たちは、自然を観察してないというか、よい子で花をちぎって学校の帰り道に壊すということもないのかも。。。。ただ、ちょっとほっとしたのは「旬」ということを理解していて、異空間というか、次元をゆがめるというか、そんな技を使う必要はなさそうというのは、ほっとでした。
本題の自家不和合性では、雌しべの先端の柱頭上にある乳頭状突起細胞に花粉をのせたら。。。まずは、シロイヌナズナでの例。細胞壁を花粉管が伸びるというのは、少し不思議なことのようでした。もちろん、自家不和合性のようなイベント、つまり、雌しべ上で自己と非自己花粉が識別されているとは。。。時間の関係でその仕掛けの部分を説明できなかったですが。。。ただ、自殖を続けることの危険性は、ダーウィンの実験例を説明したら、納得のようでした。あとは、名古屋大の東山先生からお借りしているトレニアの受精の動画。これは、かなりの感動ものであったようです。
最後になりましたが、今回の講義の企画を頂いた政浦先生、寺岸先生には大変お世話になりました。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
わたなべしるす
PS. 上記の渡辺の講義は2コマ目。1コマ目に、お世話になった寺岸先生が1年生向けの講義。昨日の3年生向けの講義と同じパターンの続きの講義。なるほどと思いつつ。。。最後は、ご指名を頂き、渡辺の方から、植物の特徴というか、繁殖戦略というか、そんなことを少しばかり、。。何かの参考になればと。。。。 PS.のPS. 朝、welcome boardが玄関に。ありがたいことです。。。掲載しようと思ったら、。。。HDから探し出して、掲載をしますので。
PS.のPS.のPS. 夕方には、政浦先生から、今日の講義を受けた生徒さんたちからのコメント。なんと、とてもおもしろくて、また、講義を聴きたいと。。。。反応がいまいち見えないので、いろんな手練手管を使ったのがよかったのか、どうなのか。あるいは、この議論中に話題となった「カマキリのたまごの塊」が最初は柔らかく、後に堅くなると言うことと関係があるのか、ないのか。。。いずれ、また、機会があれば。 PS.のPS.のPS.のPS. 午後からの講義が終わって、上記の政浦先生との議論が終わったあと、寺岸先生と明日の予定の打合せと今回の講義の反省会をかねて、食事にでたら、なんと、小松高校の受験生3名と同席。遺伝学、栽培化、進化などdeepな議論を1.5hrくらいできたのは、niceでした。受験生で忙しい中、ありがとうございました。農学部が志望という方も。ありがたいことです。ぜひ、農学部を卒業したあと、渡辺の所、すごい研究をして、週刊誌を目指しましょう。楽しみにしております。週刊誌??。木曜日にでるのは英国originのN+t*re、金曜日にでるのが米国originのSc*en+eに論文を載せること。ぜひに!!!