【アウトリーチ活動】7/9(日)~7/15(土)のアウトリーチ活動(出前講義、研究室見学)(7/10, 12, 13追記)
2017年7月13日 (木)
仙台の暑さだけでなく、北海道もずいぶん暑いような。いずれ、今年の梅雨はかなりアンバランスで。。。比較的天候が順調にここまで推移していたので、九州北部豪雨は農業にも大きな打撃が。。。先週末は、来客対応で久しぶりに仙台市の沿岸部へ。復興にはまだまだという所も多く。。。物事の難しさを実感。。。
7/10(月):仙台市立荒町小学校・仙台市理科特別授業「環境と植物から考える」
仙台市教育センターからお願いされている「仙台市理科特別授業」も先週の川前小学校に続いて、第二弾。仙台市立荒町小学校。渡辺の自宅と片平キャンパスの間。通勤の途中に、通学しているのを見かけることもある児童の皆さん。8月の七夕には商店街に七夕飾りが。そんな小学校へ2年続けて。坂本校長先生には、昨年もwelcomeして頂き、七北田小学校、教育センターでお世話になった方。ありがたいことです。教頭先生も七北田小学校から今年異動になったと。。。世の中、狭くできています。また、今年度から、本事業を統括頂いている教育センター・長谷部先生も授業参観頂きました。ありがとうございました。玄関先には、welcome boardが。いつもありがとうございます。
講義は「環境」がお題。講義の日は30oCを超えるような気温。いつもよりラフな格好で。。。申し訳ありません。というのも、研究室から自転車で10min足らずの場所なのもあって。自転車で急ぎというのもあって。。最初のイントロで、渡辺の紹介を。愛媛県今治市出身。もちろん、今治タオルのことを知っている児童の皆さんも。それ以外は。。。知っていました。今日もイベントがあるからでしょうか。こうした「社会環境」問題に目を向けるのも大事なこと。渡辺がどんなことがきっかけで、東北大に来たのか。ジャポニカ米、インディカ米の名前と特性を知っていたのは、びっくり。
あとは、いつものように、スーパーコンピュータで予想したこれからの気温上昇。それに伴って、どの様な作物がこの東北で適地になるのか。もしかしたら、カンキツがということにならないと思いますが。。。いずれ、児童の皆さんが、校長先生の年齢になる頃には、。。しっかりと環境のことを考える習慣をつけて下さい。また、今回の講義は、植物から環境を見つめ直すと言うことで、植物があるおかげで、地球上に生命体が生きていること、温室効果ガスなど、学んでもらえたのでは。でも、そんな植物もストレスには弱いと。人間と同じように。
そのために、品種改良を行っている実態であったり、イネ科、アブラナ科作物が日々の生活でどの様に貢献しているかを。改めて。。。ということで、あっという間の2hrでした。荒町を自転車で走っているのを見かけたら、声をかけて下さい。
PS. 時間の関係でゆっくりお話しできなかったのですが、今年から教育センターで特別授業を統括頂いているのが、長谷部先生。前・植物園園長をされていた鈴木先生のお弟子さん。世の中、狭いなと言うか。植物の話をゆっくりしたかったのですが。。。また、こうした機会があることを。。
7/12(水):宮城県宮城第一高等学校コスモス理科実験講座「研究室見学」
4月にキャリア教育の出前講義で伺った「宮城県宮城第一高等学校」。こちらが記事にできてないのですが、科学者の卵養成講座の重点コースで、2年生の高澤さんが実験にいらしています。いつか、このHPからも広報したいと思うのですが。。。すみません。。。
そんな講義を聴いた生徒さんたちから希望者と去年の科学者の卵養成講座の受講生、さらには、引率の先生方をあわせて、20名近い研究室見学に。会議の関係で、最初の所は、M1の学生さんたちに研究室の中の案内とガラス室を。外の暑さを考えると。。。ということで、外は短めに。
そのあとの1hrほどを渡辺が担当。簡単に研究室を説明と思ったのですが、自家不和合性についての質問事項があったというので、自家不和合性を含め、栽培化(domestication)などの、最近、研究の発展が著しい所の話を。あちこちに話がそれた分、そのあとの質疑の時間が少なくなりましたが。。。何となく、大学でやっている研究のようなことがイメージできたでしょうか。オープンキャンパスに多くの方が、参加されるとか。説明するのを忘れていましたが、渡辺の所も、公開します。今日、見学したので、というのであれば、それでも。そうでなくて、もっとdeepにと言うことであれば、是非是非に。お待ちしております。
PS. M1の高橋さんが紹介してくれたようなイベントもあります。そちらもあわせて、どうぞ。
7/13(木):清真学園高等学校SSH東北大学研修「実験と講義」
朝から10mmほどの降雨が。久しぶりでした。おかげで幾分、涼しくなりましたが、何とかもう一雨ほしいところ。。。ただ、天気予報では来週まで雨が見込まれておらず。。。少し残念ですが。そんな木曜の午前。清真学園高等学校でSSH活動に取り組んでいる生徒さんたち、12名と2名の先生方が、実験と講義で研究室訪問。いつもなら、本館3Fの会議室で、というところですが、今年からはプロジェクト棟で。SSHも色々な学校とコラボしてきましたが、茨城県の高校へのアウトリーチ活動は初めて。宇宙環境適応生態の藤井先生のご紹介で。。
実験と講義、というパターンは、3月の山形県立鶴岡南高等学校以来。実験も同じように「バナナからDNAを」というやってみれば、単純かも知れないですが、工夫をすれば、あれこれと考える余地はあって。どうやって、どこまで潰すのか、かき混ぜるのか、どうやったら、迅速に濾過ができるのか。課題研究でどうやればよいかを考えるためのトレーニングになったのではないでしょうか。もちろん、最後にはきれいに析出してくれたので。歓声が上がっていたのは、印象的でした。しっかり、考えるという週間の第一歩にしてもらえれば。そのあと、急遽、研究室の見学を。昨日までが「理工系」の研究室でしたので、生物系の研究室の見学もよかったのではないでしょうか。
研究室見学が予定より長くなり、講義時間を少し延長しての対応。渡辺の専門である、植物の生殖、自家不和合性について。植物の雌しべが自他の花粉を識別しているのは、さすがに不思議だったのでは。先の実験同様に、観察をすること、その観察から違いに気がつくこと、そんなことを大事にして下さい。時間の関係で質疑の時間が十分でなかったです。こちらで配付した資料であったり、それでも困ったとき、mailで質問、お待ちしております。
今回の企画を頂いた清真学園高等学校・十文字先生、大録先生をはじめ、関係の皆様にお礼申し上げます。ありがとうございました。これからもよい形でコラボできればと思います。また、研究室スタッフの増子さん、岡本君、乳井君、ありがとうございました。再来週のオープンラボでの来客があると思いますが、それまでは一段落。スタッフ、院生の皆さんにはお世話になりました。ありがとうございました。