東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【アウトリーチ活動】大阪府立天王寺高等学校・SSH特別講義、宮城県森林インストラクター協会・ 基調講演, 福島県立安積高等学校・運営指導委員会, 福島県立福島高等学校・運営指導委員会(5/30, 6/2, 10, 13追記)

2019年6月 3日 (月)

 天気予報の雨雲を見ると、日本列島の南岸にある状態。もう少し太平洋高気圧がせり出すと、梅雨が始まるのだろうか。一方で、東海地区は雨が少なく、水不足になりそうとか。。。もちろん、奄美以南は梅雨入りしているというか、沖縄などはもうじき、梅雨明けになるのだろう。。。なかなか、バランスを取るのは難しいことなのだろうと。。。


 5/30(木):大阪府立天王寺高等学校・SSH特別講義「将来に向けたキャリア形成のポイントとそれを考える基礎となる課題研究のあり方」

 2012年に福島県立福島高等学校で開催されたSSH関連の会議でお目にかかり、出前講義のリクエストを頂き、今日に至っているのが、大阪府立天王寺高等学校。最初の頃は、サイエンスの講義を行っていたのが、キャリア教育、今回からはキャリア教育に課題研究をあわせた講義に。キャリア教育だけであると、どうしても先のことを考えるのが難しい側面があるのですが、課題研究という学校全体で取り組むようになった時、その活動をすることで、これからのキャリア形成にも関係する大事なことであると。

20190603133739-f912a9131a871d9da7e569beb12f97e054fd5548.JPG 本来なら、友達と外で遊んでいろいろなことを学ぶ小学生時代。ところが、テレビゲームなどの普及でなかなか、そうしたことができないまま来ている現代。さらには、何もかもがマニュアルというか、公式になっていて、それを覚えるという、「考える」ことを失念していること。そうしたことを考えると、課題研究を高校生段階でやることは、大切なことではないだろうかと。渡辺のこれまでの生き方を講義した時間の方が長かったのですが、質疑は「課題研究」について。目の前の問題をどうするかが大変と思いますが、少し遠くを見詰めることも忘れないで下さい。将来を見詰めることについても、最後のお礼の挨拶で語ってくれた生徒代表の方がいたので、十分に理解してもらえたと思っておりますので。

20190603133752-445bcab83c2eca3f033aedbfb7e837e01df98bec.JPG 最後になりましたが、今回の講義を設定頂きました、吉岡校長先生、第2学年代表の武井先生、進路担当の中尾先生をはじめとする関係の先生方にお礼申し上げます。今回のことが課題研究、キャリア形成の一助となれば、幸いです。ありがとうございました。

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 6/2(日):NPO宮城県森林インストラクター協会・基調講演「花の中のミステリー」

 半年くらい前になるのか、慌ただしさで、正確に覚えてないのですが、mailで出前講義のリクエストを頂いたのが、「NPO宮城県森林インストラクター協会」。自然の中での森林の立ち位置、森を理解して、それを伝える方々を育成するというような文言が、web上に。伺った話では、沿岸部の津波で消失した松林を再構築する取組であったり、海浜部の清掃なども。渡辺が子供時代を過ごした今治・桜井でも松枯れが始まった頃、防除したり、海浜部の清掃をしていたのを思いだして、今回の講義を賜ったのでした。

20190603134121-5afe4653fa99f9bbe4ef2da8c8fd14aadf81063a.JPG20190603134136-d07d4f3c4c2b421226be2cd60ac230b72b449e21.JPG 1hrで質疑までと言うことで、受粉から受精までの不思議と観察というのは、少し窮屈でしたが、何とか50minくらいで。渡辺よりも森林の多様性を知っておられる方々なので、釈迦に説法の部分があったかも知れないこと、お許し下さい。いくつかの話は、これからの活動、あるいは、ご家庭などの身近なところで、植物の意外な側面を見て頂いたのではと思います。もちろん、自家不和合性というのは、リンゴ、サクランボなどに限らず、多くのところで見られ、果樹にも多く見られます。また、林木の育種に年限がかかること、野菜などの育種とはまた手法が異なることなど、いろいろとあると思います。そんなことをお話しできませんでしたが、また何かの折りに。

20190603134201-397debecf58d288ea248f1ccd800dd4fe8b62fef.JPG20190603134215-6c9bb801a24fe0aa610478d90adbfa7939c0b485.JPG 最後になりましたが、本協会の高橋会長、事務局の櫻井様をはじめとする関係の皆様にお世話なりました。今後ともよりよい形で何かのコラボができれば、幸いです。ありがとうございました。

20190603134237-3784e70e0fcded49f5683eee9cb10f9d9635fc2d.JPG20190603134250-628ca86597a33e41f3dc22d30f97cb409901c31d.JPG
 6/10(月):令和元年度福島県立安積高等学校・SSH運営指導委員会

 6月最初の週の雨で仙台も「梅雨」入り。オホーツクからの寒気が入っている関係だと思いますが、仙台の気温も20oC前後。ずいぶん涼しくなって、6月に入ったですが、もう少しアブラナの実験もできそうですが、天気とのバランスなのだろうと。。。

20190610151629-33cdb167ddecb58f74b19c050afc813e3180be36.JPG 福島県立安積高等学校は、旧福島県尋常中学校としてスタートして、130年以上の歴史になると。。。かつての校舎と思われるところは、博物館とおぼしきものに。時間の関係で、またの機会に。で、SSHというプログラムがスタートしたのが、平成14年(2002年)とか。その開始時に5年間の第1期を行ったのが、福島県立安積高等学校になると。仙台市内で言えば、宮城県宮城第一女子高等学校もだったような。。。いずれ、SSHをstopしてから、復帰してと言うのはよいことになるであろうと。それに向けて、いくつかのなるほどという取組も。取組の細かな内容については、企業秘密と言うことで。お許しください。福島県立安積高等学校のSSH運営指導委員会でも、委員長職を仰せつかり、なんとかこの1年間、よい方向になるようにコメントできればと思っております。

20190610151730-dc3ae386a916418843914450ab95c52810323634.JPG 最後になりましたが、小島校長先生、矢崎教頭先生、探求部主任・梅宮先生をはじめ、関係の先生方には、大変お世話になりました。ありがとうございました。とてもよい刺激でしたし、新しい交流もできました。さらなる発展に向けて、サポートできればと思います。ありがとうございました。

 PS. 昨年度まで、福島県立福島高等学校のSSHでお世話になっていた先生方にもお目にかかることができ、いろいろとお話もできました。ありがとうございました。


 6/13(木):令和元年度福島県立福島高等学校・SSH運営指導委員会

 前日の水曜日までは最高気温が20oCくらいしなかったのが、一転、暖気が入ったのか。仙台も快晴。気温も25oC。SSHの運営指導委員会が行われた、福島県立福島高等学校がある、福島市内は30oC近い気温だったのでは。。。昨日までは、春先の涼しさと言うよりも寒さだったのが、一転夏に。。。植物もこたえますが、実験をしている人間にも、これではあまりのheat, cold shockが。。。晴れた分、交配実験にはもってこいなので、もう少し気温が下がって、晴れ間が続いてくれればと。。玄関先には、ウメが結実して、大玉に。ウメも自家不和合性。品種毎のS対立遺伝子が分からないのですが、これくらいあれば、交配実験をしても、おもしろい課題研究ができるのではと。。もちろん、試験場ではある程度の情報を持っている気もしましたが。。。

20190613161514-545a8be7a409aca873f1296f700e7c17205df9a3.JPG そんな木曜日のアウトリーチ活動。福島県立福島高等学校は、SSHが3期目の3年目。運営指導委員を賜ってから、8年目になるのではと。。。渡辺が関わる5年前から5年前から実施していることもあり、プログラム内容も多様で、毎年、新プログラムがスタートすることには驚きも感じ得ないのですが。。。学校全体でのプログラムの運営というのがひしひしと伝わってくる今年度の実施計画でした。計画の中身の公開については、ご容赦頂き、これはと思う高校の先生方は、福島県立福島高等学校に連絡して、コラボ頂くのが一番よいのかと思っております。というか、活動内容には、一見の価値は十分すぎるくらいだと思いますので。何より、サポーターともいえる委員の先生方からも現状を踏まえて、建設的な多くのコメントがあるのも、参加してありがたい委員会でした。今年度も、4月の講義に加えて、いくつかのイベントにもコラボできればと思います。よろしくお願いします。

20190613161544-2e5bd4cd2248e1b7811bd91b644297262c3bc567.JPG 最後になりましたが、竹田校長先生、SSH部主任・高橋先生をはじめ、SSH関係の先生方には、大変お世話になりました。ありがとうございました。とてもよい刺激でしたし、新しいスタッフの方とも交流もできました。意外なところで、人のつながりの不思議も。。さらなる発展に向けて、サポートできればと思います。ありがとうございました。

 PS. 2期目から委員長職を賜り、どれくらいよい方向にコメントできたのか、いろいろと反省を考えた時間でもありました。さらなる精進をしたいと思います。

 PS.のPS. 福島駅には、2020年の東京オリンピック関連の展示物が。来年もあっという間に来そうだなと。。。一方、駅員さんからの丁寧なメッセージの掲示も。。とても暖かさを実感した瞬間でした。ありがとうございました。

20190613161615-7b3d16f3327e1228cfd580a52063aaf55489920e.JPG20190613161635-c31d3693ff3e6bc32da3095b7d50ef03c864ad1f.JPG
 わたなべしるす






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