研究室ダイアリー
tag:www.ige.tohoku.ac.jp,2015-07-16:/prg/watanabe/diary2//3
2024-03-12T04:31:58Z
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【セミナー、アウトリーチ活動】生化若手東北支部主催「学振セミナー」、たねまきめぶき「キャベツの秘密」、鹿児島県立国分高等学校 理数科・研究室訪問(3/2, 3/10)
tag:www.ige.tohoku.ac.jp,2024:/prg/watanabe/diary2//3.2745
2024-03-04T01:39:02Z
2024-03-12T04:31:58Z
2月上旬に4-5月の気温になり、そのまま春が来るかと思ったら、平年並みの冬らし...
渡辺 正夫
http://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/as-vegetable2020/author/authord038f/
2月上旬に4-5月の気温になり、そのまま春が来るかと思ったら、平年並みの冬らしい天候に。先週の雪が残り、気温も余り上がらず。春先らしい天候で、ソメイヨシノの開花が平年に近くなればよいと。一方で、スギ、アブラナの花粉も飛び始めか、少々、アレルギー反応が。 3/2(土):生化若手東北支部主催「学振セミナー」 そんな土曜日。以前にもお知らせしました、生化若手東北支部主催「学振セミナー」 にzoomを介して登壇。最初の2名の方はJSPS-DCを獲得した博士課程の大学院生から。どのような申請書を書いたのかという、実践的な話。渡辺は、日本学術振興会学術システム研究センター・主任研究員 という立場で、特別研究員への応募、採択などの統計情報から、特別研究員のweb siteを見て公開されている情報をしっかり活用してほしいと。今回のセミナーが申請書を改善するヒントになればと。頑張ってください。 3/2(土):たねまきめぶき「キャベツの秘密」 今年で3年目となる小学生向けオンラインワークショップ「たねまきめぶき」 。今年も「キャベツ博士」と銘打って、「キャベツの秘密」を紹介。去年までと異なるのは、こちらで話の順番を決めるのではなく、受講する児童のみなさんの希望で話の順番を決めるやり方。話をするのが難しい場面もありましたが、実際にキャベツを解剖してみると、今まで見たことないものが見えてくると思います。少し気温が下がっていますが、あと1ヶ月もしたら、春らしい気温に。野原に出かけて、植物を観察してみてはどうでしょうか。 3/10(日):鹿児島県立国分高等学校 理数科・研究室訪問 科学者の卵養成講座も15年目。3/9(土)には、発表会と閉講式 。いつもは対面とリモートを組み合わせた「特別講義」。年度末ということで、発展、研究推進、重点コースなどでの研究内容を口頭、ポスター発表。鹿児島県立国分高等学校 はSSHも実施しており、研究力も高いことから、研究推進コースで参画してもらいました。しっかりした研究・発表で「オーディエンス賞」も受賞。 翌日の10日には、研究室見学と研究打合せ。この研究が発展して、新たな賞を受賞するのを楽しみにしています。また、科学者の卵養成講座もあと4年継続だったかと。さらに優れた研究を展開して、参画してください。仙台でお待ちしております。 わたなべしるす ]]>
【アウトリーチ活動】仙台市立新田小学校・学校運営協議会、宮城県仙台第三高等学校・SSH運営指導委員会、岩手県立盛岡第三高等学校・SRH発表会、福島県立福島高等学校・SSH生徒研究発表会、運営指導委員会(2/15, 16, 22追記)
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2024-02-15T04:05:18Z
2024-02-23T02:49:44Z
全国的に4-5月並みの気温とか。仙台も20oC近い最高気温。アブラナが誤って咲...
渡辺 正夫
http://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/as-vegetable2020/author/authord038f/
全国的に4-5月並みの気温とか。仙台も20oC近い最高気温。アブラナが誤って咲きそうですが、明日以降、寒気が入り、また下がる ことを考えると、間違わないでほしいと思うわけです。この時期、三寒四温とかいいますが、最高気温と最低気温の差が10oCを超えるのはさすがに、植物にもヒトにもあまりよくないような。。そんな木曜日。 2/15(木):仙台市立新田小学校・学校運営協議会 今年度から、仙台市立新田小学校 の「学校運営協議会委員 」を拝命。以前は、学校評議員という名称でしたが、地域との連携を図ることを意図して、こうした形に。授業参観のあとは、学校の今年度の活動概要を伺い、その上で取組に対して、グループ討論。地域全体で学校を支援するということがこのような形で行われている実態を理解できた2hrでした。 2/16(金):宮城県仙台第三高等学校・SSH運営指導委員会 2月に入って、5校目のSSH運営指導委員会。前日は20oCを超える5月末の最高気温。この日は5oCを少し超えるくらいの最高気温。ただし、日付が変わった頃に12oCくらいだったので、その気温が実際には最高気温ですが。 久しぶりの宮城県仙台第三高等学校 に伺っての運営指導委員会。今年度の実施内容と次年度の方向性。これまでに開発した実践事例を紹介した「三高メソッド~授業や探究活動で活用できる実線資料~」というのを学校のHPから公開 しているというのは、これまでの積み重ねの賜物かと。是非、SSH実施校だけでなく、課題研究を行うときの様々な高校の三校になればと。。 2/22(木):岩手県立盛岡第三高等学校・SRH発表会 先週に引き続き、寒暖差の激しい今年の春。20oC近い気温かと思えば、10cmを超える積雪も。前日の夜からの積雪が残る盛岡三高のSRH発表会 。多くの高校がポスター発表をする中で、教室ごとに2つの発表会場を設けて、プレゼン・質疑応答と言う仕組み。他にも様々な工夫がなされており、担当の山下先生とも貴重な情報交換もできました。また、6月に「課題研究」についての講義もお願いされ、よい発表会でした。 2/22(木):福島県立福島高等学校・SSH生徒研究発表会、運営指導委員会 午後からは福島高 へ。こちらはポスター発表、周辺の高校、卒業生などの発表もあり、多様な交流が新しいことにつながるのでは。発表会の最後のイベントは恒例の「ディベート決勝戦」。社会問題を取り上げ、しっかりした議論でした。閉会式では「講評」をお願いされ、観察、考えることなどの重要性を。 引き続き、運営指導委員会。活動内容は満載。厳選をすることが大事な状況。そんなことを踏まえて、2つの問題点を高校から提案され、それについての議論、suggestion。よい意見交換ができたのではないかと。 わたなべしるす ]]>
【アウトリーチ活動】兵庫県立豊岡高等学校・豊高アカデミア、SSH運営指導委員会、福島県立安積高等学校・SSH探究活動発表会、埼玉県立熊谷西高等学校・SSH運営指導委員会、山形県立東桜学館高等学校・SSH成果発表会、SSH運営指導委員会、青森県立五所川原高等学校・特別講義、福島県立安積高等学校・SSH運営指導委員会(1/27, 2/3, 6, 7, 8, 14追記)
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2024-01-27T12:27:50Z
2024-02-14T07:45:14Z
1/24-25に積もった雪が13cm。暖冬の影響か、1/27には日陰に残る程度...
渡辺 正夫
http://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/as-vegetable2020/author/authord038f/
1/24-25に積もった雪が13cm。暖冬の影響か、1/27には日陰に残る程度。気がついたら、1月も残り4日。修士論文発表会も来週は予定されており、気がついたら、2月が・・・。 1/27(土):兵庫県立豊岡高等学校 「豊高アカデミア~探究活動・課題研究発表会~」・助言者、SSH 第2回運営指導委員会 そうした中、兵庫県立豊岡高等学校 の課題研究発表会の助言者とSSH運営指導委員会。発表会では、現地とリモートを結んだハイブリッド形式。また、卒業した大学生が発表に参加。高校生にはよいロールモデルになったのではないかと。さらなる拡大を楽しみにしています。 引き続いて、運営指導委員会。多様な立場の委員が参画し、多角的なコメントがあり、次年度の発展につながるだろうと。内容についてはご容赦を。2月には多くのSSH実施校の現地、リモートで参加しますので。 2/3(土):福島県立安積高等学校「SSH探究活動発表会」 翌週末は、福島県立安積高等学校「SSH探究活動発表会」 。前日の午後からも発表会だったのですが、諸事情で土曜日のみのリモート参加。ポスター発表、口頭発表など。卒業生が支援するというサポーター制度も。II期目で全校体制での課題研究への取組はさすがだなと。次年度も楽しみにしております。 2/6(火):埼玉県立熊谷西高等学校・SSH運営指導委員会 今年度の学位審査が終わったのが1/31(木)。その前後から、SSH運営指導委員を引き受けていることから、課題研究発表会、運営指導委員会が目白押し。詳細は省略しますが、2月の最初の運営指導委員会は埼玉県立熊谷西高等学校 。今季の振り返りと次期に向けての方策を検討。各学校の戦略もあることから、詳細は省略。次期につながることを祈念しております。 2/7(水):山形県立東桜学館高等学校・SSH成果発表会、SSH運営指導委員会 翌日は山形県立東桜学館高等学校 。午前の発表会にリモートで参加。発表会当日に海外の交流高とzoomで繋いで発表と質疑応答。かなり高度なことにチャレンジしていたと実感。午前の発表会のところで、渡辺から講評。評価できる点、もう少しチャレンジしてほしい点などをコメント。次年度に活かされるだろうことを期待して。 午後からは引き続き、運営指導委員会。前日の熊谷西高と同じように、今期と次期を踏まえての検討会。あらかじめ、運営指導委員に問いたいことを準備されるところがこの学校の特徴。こちらのコメントが次年度の発展になることを祈念しております。 2/8(木):青森県立五所川原高等学校・特別講義「高校での理数探究が、大学・大学院での研究につながる」 その翌日は、久しぶりの現地での出前講義を青森県立五所川原高等学校 で、実施。次年度から理数科になる1年生向けに何故、課題研究である理数探究の時間があるのか、そこではどのような研究を行うのか、どのように考えるとよいのか、研究を行うグループでの立ち位置はなど、実際に研究を始めたら、問題となるであろう事象についての講義。後半はそれを踏まえて、課題研究を行うことで、将来を見すえたキャリアパス、キャリア形成を考えてほしいということで、渡辺の事例を紹介。講義の最後は質疑の時間。最初は質問をすることをためらっていましたが、講義時間をオーバーするようなたくさんの質問が出たのは何よりでした。昨年の11月は課題研究の発表会に伺うことができなかったですが、今年の11月には、講義の内容を踏まえた発表会になるのを期待しています。 また、講義の前には、今年度から着任された大瀬校長先生、福士教頭先生とSSHへの挑戦、課題研究のあり方などについて、deepに議論する時間を頂きました。五所川原の自然を活かした活動になることを期待しております。不思議なご縁だったのは、福士教頭先生とは「科学者の卵養成講座」のコンソーシアム会議 に参加頂いており、こうした形での再開となったことに驚きと不思議なご縁を。ありがとうございました。 PS. 五所川原高校のHPに講義の記事 を見つけました。ありがとうございました。 2/14(水):福島県立安積高等学校・SSH運営指導委員会 SSHの運営指導委員長を仰せつかっている高校の1つが、福島県立安積高等学校 。SSHがスタートした時点で最初の採択があり、そのあと、長い年数をおいての2期目。ほぼゼロからのスタートに近いプログラムを起動し、5年間を終え、3期目への挑戦。今年度の活動、次年度の方向性を見ると、多くのSSH実施校から評価されている「シニアサポーター制度」。母校の後輩たちを指導する、先輩に指導してもらう。とてもよい仕組みだと思います。3期目はその形がさらに発展することを祈って。 わたなべしるす ]]>
2023年を振り返り、2024年を迎えて。。(1/12)
tag:www.ige.tohoku.ac.jp,2024:/prg/watanabe/diary2//3.2721
2024-01-12T08:47:44Z
2024-01-12T08:47:44Z
1月1日(月) 16:10に起きた令和6年能登半島地震で亡くなられた方々に哀悼...
渡辺 正夫
http://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/as-vegetable2020/author/authord038f/
1月1日(月) 16:10に起きた令和6年能登半島地震 で亡くなられた方々に哀悼の意を表するとともに、被災された方々にお見舞い申し上げます。2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震 (東日本大震災 )での出来事を思い出し、石川県の加賀地方の方に連絡し、無事を確認でき、ほっとしたことを思い出しています。何かできないのかと、自問自答する日々です。1日も早い復旧を祈るばかりです。 2023年を振り返り たいのですが、ここではこの件についての筆を置き、2024年向けて、ということで書き記しておきます。2005年4月1日に、本研究科に着任しましたので、20年目の節目の年になります。常に新しいことにチャレンジし、教育研究成果を1つでも多く発信できればと思います。明確に何をということを書くことができないですが、元旦に起きた災害に思いを馳せ、精進したいと思います。 わたなべしるす ]]>
【非常勤講師講義】大阪教育大学「生物課題研究プロジェクト」(12/19)
tag:www.ige.tohoku.ac.jp,2023:/prg/watanabe/diary2//3.2708
2023-12-19T09:20:25Z
2023-12-19T09:20:25Z
大阪教育大・学部3年生向けの「生物課題研究プロジェクト」の非常勤講師講義は今年...
渡辺 正夫
http://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/as-vegetable2020/author/authord038f/
大阪教育大・学部3年生向けの「生物課題研究プロジェクト」の非常勤講師講義は今年で4年目。リモートシステムもversion upして、ビデオカメラで講義室内が見えるようにして頂き、話している側としては、かなりの臨場感を持って、対応できました。ありがとうございました。講義は例年通り、渡辺の自己紹介、受講生からの紹介からスタート。前半は今年で15年目になる「科学者の卵養成講座」の紹介。大学側から高校生などを教育するプログラムの実態。後半はその講座で話をしているキャリア形成について。学部の3年生ということで、これからの進路の参考になったのであれば、幸いです。 今年度も最後の30minは、講義担当の鈴木先生がfollowしてくれながら質問を受けたり、その質問を発展させたような点について、議論を深めることができたのは、こちらも刺激を頂ける講義でした。今年度も受講生からのfeedbackがあるということで、それもこの講義の楽しみ。ありがとうございました。最後にちょうどよいタイミングで、「東北大学の研究第一」のPodcastが公開 されていることもあり、そちらも参考にして下さいと。講義の振り返りになり、深めることになりますので。 わたなべしるす ]]>
【アウトリーチ活動】愛媛県立丹原高等学校・特別講義、今治市立九和小学校・ふるさと出前授業、ふくしまサイエンスフェスティバル、兵庫県立豊岡高等学校・STEAM概論、福島県立安積高等学校・SSH特別講義、福島県立安積高等学校・SSクラス先進地域研修(12/4, 7, 9, 13, 14, 22追記)
tag:www.ige.tohoku.ac.jp,2023:/prg/watanabe/diary2//3.2701
2023-12-04T02:09:11Z
2023-12-22T08:55:44Z
12月2週目。今週の天気予報も最高気温は高め。最低気温との寒暖差が20oC近い...
渡辺 正夫
http://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/as-vegetable2020/author/authord038f/
12月2週目。今週の天気予報も最高気温は高め。最低気温との寒暖差が20oC近い日もあるらしく、少し冬らしくなったとはいえ、日中の気温は15oCくらいで、冬というよりは晩秋くらいの気温。植物の生長にはちょうどよい気温。様々な事案の合間を縫って、リモート、現地でのアウトリーチ活動。 12/4(月):愛媛県立丹原高等学校・特別講義「植物の多様性を理解する-ダイズ品種をモデルとして-」 福島大、農学部との共同研究を行っている「愛媛県立丹原高等学校 」。ダイズの収穫がほぼ終わろうとしているこの時期に、今年度の活動を振り返るという意味で、「遺伝的多様性」、「品種」、「種子の重要性」について、圃場と室内での実習を交えての特別講義。担当の別府先生がnetを繋いで頂き、双方向性の確保。これも共同研究での生育調査、サンプリングなどで培ったシステム。ありがたいことです。ダイズ以外に栽培されているダイズ、トマトなども観察対象に。トマトがこの時期でも枯れずに緑体であるのは愛媛県の暖かさの賜物。 ちょうど、種子の収穫時期であったことから、多様な品種を扱っているときに、品種間で種子が混ざらないようにすることなど、種子の扱い方についても。最後の質問の時間も講義、実習のことなどを踏まえたよい質問でした。 12/7(木):今治市立九和小学校・ふるさと出前授業「花の不思議な世界」 今年の「ふるさと出前授業」もこの日の九和小学校 で最後。研究室のスタッフに手伝って頂き、プレゼンとホワイトボードを切り替えで使えるように設定。できるだけ、現地で講義をしている感じを出せるように、工夫を。単にプレゼンと話をするだけよりは理解が進むだろうと。ところが、最初の接続のところでトラブル発生。スタート時間が10minほど遅くなっての授業開始に。申し訳ありませんでした。 で、講義の内容は、花が形成されてから受粉、受精に至る過程でどんなことが起きているのか。その内容をリンゴをモデルに考えるという講義。現地で行っていた当時は、玉川中、鴨部小との合同でしたが、リモートの利点を活かして、今回は九和小に。理科の教科書では「受精」を学習するのは「動物であるメダカ」をモデルに。では、植物は受粉はするけど、受精はどうなのか。そんなところを入口に。最後は自家不和合性についてもその意義をしっかり考えてくれました。また、最後の質問、感想のコーナーでもしっかりとした内容でした。これからも頑張ってください。ということで、今年のふるさと出前授業のシメにふさわしい講義でした。ありがとうございました。次年度は半数くらいを現地でできればと思います。 PS. そういえば、月曜日の12月4日の出前講義でお世話になった先生の母校が九和小学校だったような。こうして記事が並ぶのも不思議なご縁かなと。 12/9(土):ふくしまサイエンスフェスティバル コロナ禍のリモートでの実施を含んで、今年で12年連続の参加となる「ふくしまサイエンスフェスティバル 」。「バナナ」からDNAを取ってみようという毎年恒例の企画。科学に興味がある子供たちに「科学の楽しさ」を伝えるこの講座。渡辺の講座を含めて、福島高、橘高、福島東高、福島大から10余りのイベントがあり、1日いて、それぞれのイベントを楽しむ時間があればよいのにと思ったくらいでした。 今年はtotal 5回の実施でしたが、100人を超える皆さんに実験の意図は伝わったのではないでしょうか。また、今年も福島高校の1年生にお手伝い頂きました。ありがとうございました。去年のお手伝い頂いた生徒さん とは、またひと味違った生徒さんたちで、とても頼もしい限りでした。お世話になりました。 12/13(水):兵庫県立豊岡高等学校・STEAM概論「身の回りの不思議を実感し、なぜと思う心を醸成する」 兵庫県立豊岡高等学校へのアウトリーチ活動は今年で12年目。途中、コロナ禍での中断がありましたが、出前講義、研究室での実習、リモートでの講義など。今年度も昨年度と同じように、前半を農作物の可食部の観察と分類。後半は植物の生殖とキャリア形成についての講義。トマト、オクラ、ズッキーニなどに加えて、沖縄からトウモロコシ、スイカも取り寄せて頂きました。トウモロコシは各班ごとに解剖できるくらいの数。いつもなら可食部を覆っている葉(ハスク)と絹糸(シルク)を無造作にむしり、ゆでると思いますが、その部分が雌蕊の先端部分であり、受精に重要であることを理解してもらえたのではないかと。これも「本物」の力だと思います。ありがとうございました。分類は生き物を学ぶ上での基礎になるものです。豊岡の自然をしっかり観察して、そうした点を身につけてほしいと。そんな植物の生殖については、本学のPodcast「東北大学の研究第一」で聞くことができます ので。是非、振り返りなどに活用ください。 後半のはじめに、果実ができるまでの受粉などに関する講義をしたあと、渡辺をモデルにしたキャリア形成についての講義。将来を考えることにつながっていることを実感できたでしょうか。いろんなきっかけが身の回りにありますので。それをしっかりつかんで、これというものにして下さいと。最後の質問の時間。とても積極的で。その力を次年度からの課題研究に活かして下さい。もちろん、発表会も楽しみにしていますので。 12/14(木):福島県立安積高等学校・SSH特別講義「将来に向けたキャリア形成と『考える基礎』となる課題研究のあり方」 仙台も冬らしい気温になりそうで、明日の金曜日は最高気温が6oCとか。一方で、今日14日、明後日の土曜は12oCが最高気温。体調管理がかなり大変な今年の冬。この程度の寒さで終わると思えないし、雪らしい雪も振っていないので。緊張感を持った年末になりそうな2023年12月。前日はリモートで兵庫県立豊岡高等学校への出前講義。今日は福島県立安積高等学校 へ。伺うことを計画していたのですが、事案の重なりなどがあり、リモートでの講義をお願いすることに。前日の豊岡高校もそうでしたが、安積高校も1クラス向けの講義。クラス全体の雰囲気がわかり、1学年という単位だと雰囲気がつかみにくいですが、その点はコロナ禍を受けてよい形で準備頂きました。ありがとうございました。 講義の内容は前半に「課題研究の意義とその実施」。後半は「渡辺のこれまでのキャリアを踏まえての進路選択というか、キャリア形成」をどのように考えるかという講義。リモートであっても可能な限り、双方向性を維持するために、質問をして答えてもらう、挙手してもらうなど。また、渡辺のしゃべりの時間はできるだけ削減して、質疑応答の時間を長めになど。ある程度、臨場感があったのではないでしょうか。また、このクラスは昨年末に研究室見学で渡辺の話を聞いてくれていたのも、効果的だったのも知れないと思いつつ。質疑応答の時間、結構シビアな問題、議論に発展したのは普段から将来の自分のあり方を考えているからだろうと。そんな思いを大切にして、課題研究、受験に向けた1年間を頑張ってください。今日の講義の振り返りには先週から公開されているPodcastの「東北大学の研究第一」を明日の金曜日、来週の金曜日とあわせて聞いて見て下さい。 PS. 来週には、1年生が研究室見学にという予定。楽しみにしております。 12/22(金):福島県立安積高等学校・SSクラス先進地域研修 コロナ禍も何とか実施し続けた福島県立安積高等学校「SSクラス先進地域研修」も今年で4年目。課題研究を行う上で、1つステップが上の大学の研究室などを見て、研究に対するイメージを持ち、大学の教員などとの議論を目的とした「SSクラス先進地域研修」。3つのグループに分かれて、工学部、農学部と生命科学研究科を見学。理工系と生物系に分けると、生物系が被るので、片平キャンパスという研究の歴史遺産があるところを重点的に、最後は渡辺の研究も見てもらうように。 大学の正門、樹齢200年のイチョウ、アブラナ科植物の多様性、実学を研究することの意義、多様性ある人材の受入等、これからの研究を考えるヒントはいくつかあったのではないでしょうか。来年、講義をするときにも、今回のことを是非、イメージしてください。 わたなべしるす ]]>
【アウトリーチ活動】仙台市立将監中央小学校・特別講義、みらい型科学者の卵養成講座・特別講義、今治市立常盤小学校・ふるさと出前授業、山形県立東桜学館高等学校・SSH特別講義及びSSH特別研究指導(11/22, 11, 29, 30追記)
tag:www.ige.tohoku.ac.jp,2023:/prg/watanabe/diary2//3.2693
2023-11-24T07:00:17Z
2023-12-07T08:58:34Z
11月とは思えないような暖かさかと思えば、この週末は最低気温が0oC近くになる...
渡辺 正夫
http://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/as-vegetable2020/author/authord038f/
11月とは思えないような暖かさかと思えば、この週末は最低気温が0oC近くになるとか。初秋と冬を行ったり来たりの今年の天候。植物、農作物への影響もあるようですが、例年のようにゆっくりと冬にならない「秋のような天候」、こんなに体にこたえるとは。。。そんな11月の4週目は仙台市内の小学校へ。 11/22(月):仙台市立将監中央小学校・特別講義「環境問題を多角的に考える」(楽しい理科のはなし2023--不思議の箱を開けよう--主催:河北新報社、協賛:東京エレクトロン) 2015-2019年にコラボで実施していた「楽しい理科のはなし」 。コロナ禍を受けて、4年間の中止期間を経て、2023年の今年度から復活。仙台市内、大和町内の小学校へまずは1回ずつの出前講義ということで、2023年度は将監中央小学校へ。この過酷な環境変動を考えるということで、「環境問題を多角的に考える」と題した講義。 環境問題というと、もちろん、地球温暖化などありますが、もっと身近なところに「環境問題」はあるのだということを実感してもらい、地球温暖化、動植物への影響など、いつもの理科とはちょっと離れるかもしれないですが、色々な角度からの環境問題について考える時間になったと思います。最後に挨拶をしてくれた代表の児童の方、講義の内容をしっかり理解して、環境問題を考えることができると思います。みんなの地球です。身近なところから考えて、少しでもよい環境にできればと。 11/11(土):みらい型科学者の卵養成講座・特別講義「教授の進路選択アドバイス-人生を戦略的に考える-」 本来なら記事の順番が逆なのですが、11日前の「みらい型科学者の卵養成講座 」での特別講義の記事を記すのを失念。ちょっとこの間が慌ただしかったなどあり。。。順序が逆ですが、簡単に。今年で15年目の科学者の卵養成講座。毎年、渡辺の研究である「植物の自家不和合性現象」 とこれまでの歩みである「キャリア育成」の講義を。 小学校時代に始まり、渡辺が何を考え、行動したのかなど。15年にもなるので、世代のずれが大きいのではないかと言うことも、講義のあとの取材 で実感。ただ、「コスパ」「タイパ」などと言う言葉が今の若者では言われているようですが、時間がかかったことから学ぶこともあると。レポートを拝見して、こちらの意図は伝わっているのを実感でした。 11/29(水):今治市立常盤小学校・ふるさと出前授業「自分の将来を考えて、どんな職業でがんばるか考えて見よう!」 今年のふるさと出前授業も残すところ、常盤小と九和小。今日は常盤小学校 の5年生に、渡辺がこれまで歩んできた道をお話しして、小学校の頃はみんなと同じような子供時代を過ごし、植物の研究の道に進んだことをお話。それらを通じて、児童のみなさんが自分たちがこれから積み重ねるキャリアであったり、職業を考えるヒントになればという講義。リモートでしたが、対応頂いた白石先生をはじめ、関係の先生方がたくさんのカメラで体育館の情報を送ってくれて、とてもスムーズでした。 こちらからの問いかけにもしっかりとした自分の考えていること、思っていることを表現できていたのはniceです。また、5, 6時間目の間の休み時間もひっきりなしに質問に来てくれた方々の熱意もとてもよかったです。最後の質問の時間は、予定の時間をoverするくらい、今日の講義の感想、質問などあり、それでも時間が足りないくらいでした。今治で出前講義をするきっかけを頂いた常盤小学校 で、こうしたふるさと出前授業ができ、こちらもほっとです。来年は予定を合わせることができれば、現地に伺いたいと思います。 11/30(木):山形県立東桜学館高等学校・SSH特別講義「SSH課題研究を始めるに当たって」 この冬一番の寒気が入り、仙台市内でも雪が舞い、昼間の気温が6oCくらいが最高気温。北風も冷たい。そんな11月最後は山形県立東桜学館高等学校 へ。峠筋は真っ白に積雪。もちろん、山形県側の方が仙台よりも一段と寒い状況。外気温だけで、室内は暖かいので、講義に問題ないわけですが。 コロナ禍だったり、会議・講義の重なりなどがあり、現地での講義は3, 4年ぶりのような。とはいえ、リモートであっても現地であっても、講義内容は同じというか、質量ともに変わらずにやることが要諦。「課題研究」を行うためにどのような心がけが必要か、また、そのテーマを決めるとき、どの様な過程を踏んで実験系などを構築するのかということについて、Research Question(RQ)という言葉を使って、実際に「花」を使った実験例を紹介することで、どんなことをやるのか、イメージを持てたのではないでしょうか。 講義の後半は、課題研究で身につけた考え方は、大学、大学院、社会人としても大事なこと。そうしたキャリアを積み重ねる過程でも大事にしてほしいということで、渡辺の歩みを紹介しつつ、どんな問題点に接して考えたのかについても。これからの課題研究、さらにキャリア形成のヒントになればと。最後の質疑の時間もしっかりした質問が多く、課題研究発表会を楽しみにしております。また、現地の講義風景を写真で頂きました。ありがとうございました。 11/30(木):山形県立東桜学館高等学校・SSH特別研究指導「データをどう考え、どのようにプレゼンテーションを行うのか?」 講義のあと、課題研究を行っている2年生のチームから、現状までの研究成果をまとめたものを準備いただき、プレゼンを拝見しながら、データに対する考え方、どの様なストーリー性を持たせるのか、結果として何を結論にするのか、など、研究室にいても学会発表、学位審査などで問われるような点について、議論をしつつ、研究指導を行いました。 生徒さんたちにとっては、これが限界という形でプレゼンを作ったようでしたが、こちらからのコメント等で、ずいぶんと実験に対する考え方も変わったようでした。実験をまとめる時、今回と同じように考えるようにしてみて下さい。また、今回の研究指導を他のグループにも展開して頂ければと思います。 わたなべしるす ]]>
【アウトリーチ活動】今治市立清水小学校・ふるさと出前授業、仙台市立桜丘小学校・理科特別授業、山形県立米沢興譲館高等学校・SSH異分野融合サイエンス(10/16, 19, 11/9追記)
tag:www.ige.tohoku.ac.jp,2023:/prg/watanabe/diary2//3.2655
2023-10-16T07:30:23Z
2023-11-09T09:03:44Z
10月も中旬。最高気温が25oCは超えないものの、それに近い温度。寒暖の差が大...
渡辺 正夫
http://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/as-vegetable2020/author/authord038f/
10月も中旬。最高気温が25oCは超えないものの、それに近い温度。寒暖の差が大きいのは植物にとってよいことなのか。いくつかの事案を抱えつつも、今週もいくつかのアウトリーチ活動という予定。 10/16(月):今治市立清水小学校・ふるさと出前授業「花の不思議な世界」 月曜日の午後は、リモートで今治市立清水小学校 へ「ふるさと出前授業」。清水小学校は渡辺が通っていた桜井小学校の隣の隣の校区。校区の中を自転車で通ることはあっても、清水小学校へ行ったことがあるのは、コロナ禍前にふるさと出前授業で伺ったのが最初 。そんなことをイメージしながら、「花の不思議な世界」。あらかじめ接続テストをしたにもかかわらず、通信が一方向のみ。「???」という状態でしたが、研究室のスタッフに助けられ、何とかスタート。久しぶりにプレゼンと「ホワイトボード」のようなものを組合せて、切り替えながら。この作戦がうまく機能したのか、あとで検証が必要なのですが。 途中の休み時間を入れて、2hr弱。普段見ているけど、余り考えたことがない植物についてあれこれと考えたのではないでしょうか。これから秋、冬の果物がおいしくなる時期。それが花だった頃、受粉したあとにどうなったのか、何が起きたのか、果実が大きくなるようにどんな工夫をしているのか、そんなことを考えながら、是非、そんなことを話題にして、学校、自宅で果物を食べてみてください。この2hrで「植物の受粉・受精・結実」のところについて、脳みそはしっかりversion upされていますので。 PS. 講義の中で、これから将来に向けて「赤いリンゴでなく、黄色のリンゴ」が多くなるかもしれないけど、それでよいのかと聞いたのですが、「OK!!!」と答えてくれていた児童のみなさん。実際のスーパーに並んでいる様子を研究室のスタッフが写真に。本当にこんなになりますが、大丈夫ですか??? やっぱり、赤いリンゴがよくないですか? 赤いのがあると、こんな風景になりますよ。 10/19(木):仙台市立桜丘小学校・理科特別授業「環境問題を多角的に考える」 朝の気温が10oC近くでも、日中は25oC近くになり、少し秋らしく。おかげで出前講義を体育館で実施しても問題なくできるように。この日は午前、午後で仙台市立桜丘小学校 へ。午前が6年生向けの「環境問題」。環境問題というと、自分とは遠い世界で起きていることのように捉えられがちですが、今年の夏の暑さを例にしたり、毎日の生活の中に、「環境問題」が潜んでいるのは理解できたのではないでしょうか。学校での学習環境が少しでもよくなるように。 もちろん、昨今問題の地球温暖化、遺伝子汚染など、トピック的な内容も扱いつつ。さらには、そんなことは実際にはできないかもしれないけど、それができたら、解決ができるかも。そんなちょっと突飛な発想かもしれないけど、そんなことを考えることが新しいことを考えるきっかけになるということも。この講義をきっかけにして、様々な「環境問題」に目を向けてくれることを期待して。。。 10/19(木):仙台市立桜丘小学校・理科特別授業「花の不思議な世界」 午後からは5年生に「受粉・受精・結実」の講義。昨年度と同じように事前に受粉の授業をされた上で質問、疑問点を担当の佐藤先生がまとめて下さり、それについての解説が5時間目。昨年度と同じように「大学、大学院レベル」の講義を。必死にメモをしたり、挙手して答えてくれているのがとても印象的でした。全てが理解できなくても、ここはおもしろかったということがあれば、中学、高校でのまなびにつながると思いますので。 後半は通常の5年生向けの講義を1/2の時間に圧縮してとなるわけですが、大半は前半で話をしているので、自家不和合性、果実の観察を中心に。前半のdeepな講義にしっかりついてきた児童の皆さんだけあり、ちゃんと答えてくれて、最後の質問の時間に。質問も直球ど真ん中の質問がほとんど。とてもよかったです。今回のように学校でのまなびをちょっと難しい本を読むなどして、深めることをしてみて下さい。今までになかった世界が拡がっていますので。 これで今年度の「仙台市理科特別授業 」を完了。それぞれの小学校の担当の先生方にはお世話になりました。ありがとうございました。また、次年度講義ができるのを楽しみにしております。 11/9(木):山形県立米沢興譲館高等学校・SSH異分野融合サイエンス「バイオ産業科学と社会課題」 仙台も急に朝夕が寒くなり、この週末から週明けは12月上旬並みの寒さになるとか。米沢までの出張の車窓も福島-米沢間はかなり紅葉が進んでいました。 今年度2回目のSSH異分野融合サイエンス「バイオ産業科学と社会課題」で出前講義。前半が植物というのか、農作物の類縁関係と形態的特徴の観察。知ってそうで意外と知らないことも多かったようでした。今回の講義をきっかけに、身の回りの野菜、果物を食べながら、これは何なのだろうとか、考えることをしてみて下さい。 後半は、前半の講義をfollowする「植物の生殖」の講義と「キャリア形成」を考えるために、渡辺のこれ前での歩みを紹介して、受講生のこれからの進路などのキャリア形成にいかしてほしいという講義。最後の質問の時間も「これ」という質問内容でした。こちらの答えがよいきっかけになればよいのですが・・・。で、講義の合間、終わったあとに、担当の山下先生、山口先生を交えて、意見交換会も。ありがとうございました。次年度も何とか時間を確保したいと思いますので。 わたなべしるす ]]>
【アウトリーチ活動】今治市立伯方小学校・ふるさと出前授業、今治市立桜井小学校・ふるさと出前授業、仙台市片平丁小学校・理科特別授業、今治市立吉海小学校・ふるさと出前授業、仙台市新田小学校・理科特別授業(9/27, 10/2, 3, 4, 5追記)
tag:www.ige.tohoku.ac.jp,2023:/prg/watanabe/diary2//3.2639
2023-09-30T07:54:26Z
2023-10-16T06:59:40Z
朝夕少し秋らしくなってきた9月下旬。アブラナの栽培が遅れるとどうなるのか、秋も...
渡辺 正夫
http://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/as-vegetable2020/author/authord038f/
朝夕少し秋らしくなってきた9月下旬 。アブラナの栽培が遅れるとどうなるのか、秋も気温が高めに推移するということで、開花まで至るのではないかと。 9/27(木):今治市立伯方小学校・ふるさと出前授業「花の不思議な世界」 9月最後の出前講義は「ふるさと出前授業」。初めての伯方島、今治市立伯方小学校 へ。2019年以来の現地での「ふるさと出前授業」。開花から結実までをリンゴをモデルとしての授業。伯方島の自然をしっかり観察したり、学習していることから、受粉から受精、結実のことをこちらから質問しても、しっかり答えてくれていたのが印象的でした。リンゴをモデルにしたので、昨今の黄色いリンゴ品種が増えている原因についても考えてもらいました。赤い系のリンゴで色むらがあっても「真っ赤な」リンゴを選ぶことなく、食することができるように約束してくれたのはさすがでした。 後半は受粉時の自家不和合性、果実のどこに花があったのか、果実の中で種子がどのように配置されているのか、いつもとは違うきり方で果実を観察したり。自家不和合性がある原因もよく考えていました。最後は質問の時間。こちらがどう答えたらよいのか困るような鋭い質問も。とても楽しい2hrでした。ありがとうございました。講義が終わったあと、今年度から「ふるさと出前授業」を統括頂いている木山校長先生と今年度、次年度に向けての方向性も議論できました。ありがとうございました。 10/2(月):今治市立桜井小学校・ふるさと出前授業「花の不思議な世界」 先週は「ふるさと出前授業」を統括されている木山校長先生がおられる伯方小学校 へ。打合せもあることから、まずは現地へ。今週はリモートでの問題点というか、改善点も含めて何ができるかということで、母校の今治市立桜井小学校 。いまでも学年のトップが班長さんをして集団登校をしているだろうと。そんな地域の話から。講義の内容は先週と同じ「花の不思議な世界」で開花、受粉、受精、結実。リモートからは難しいと思ったのですが、受粉のあと、花粉管が伸びて、受精する。動物も植物も受精を経て、次の世代である子孫ができるというのは、理解してもらえたようでした。さすが、我が後輩たち。 後半は自家不和合性という性質が何故あるのだろうか。遺伝子を混ぜて生じる多様性の重要性を認識してもらえたのではないかと。また、リンゴの果実のどこに花があり、普段置いている姿でよいのか、改めて考えてもらえたのではないでしょうか。身の回りにはたくさんの不思議がありますので、しっかり観察してみてください。最後に「努力する事、頑張ること、続けること」の大切さを伝えて、あっという間の2hrでした。ありがとうございました。 PS. 講義の初めに、学校の支援員さんとお話しする時間が。どこかで聞いたことがある声にはびっくりでした。色々なところで活躍されているのだろうと改めて実感。こんなことからも対面でということの大事さを再認識でした。ありがとうございました。 10/3(火):仙台市片平丁小学校・理科特別授業「花の不思議な世界」 先週から3つの小学校で続けての出前講義。お題はいずれも「花の不思議な世界」。片平キャンパスから一番近い、小学校である仙台市立片平丁小学校 へ。HPにもあるとおり、創立150周年の記念行事が最近あったとか。 小学校での「受精」のまなびは「動物」が対象。では、植物は受精をしないのか。そんなことはないわけです。遺伝的に多様な子孫を作るという意味で大事なわけです。このレベルまで来ると、高校生物なのかもしれないですが、そこはあえてチャレンジ。この日の片平丁小学校の5年生は、受粉、給水、花粉管伸長、受精、種子形成という一連の過程の理解に深く考え、答えていたのが印象的でした。何より、どんな質問にも積極的に答えてくれたことは、これからの様々な学びでも同じようなチャレンジをして下さい。 もちろん、本題のリンゴに纏わる事象(バラ科、八重咲、自家不和合性)についても講義をしてきちんと理解できていたと思います。八重咲になる原因、バラ科の多様性、自家不和合性を持っていることの大切さ、リンゴ果実のどこに花があったのかなど、学んだことを秋、冬の果実を食べながら、また、考えて見て下さい。 10/4(水):今治市立吉海小学校・ふるさと出前授業「自分の将来を考えて、どんな職業でがんばるか考えて見よう!」 今年度4校目の「ふるさと出前授業」は今治市立吉海小学校 。ほぼ、毎年のように授業を行っています。昨年度は現在統括をされている伯方小学校の木山校長先生が教頭先生として「キャベツとブロッコリー」を講義 したのですが、今年度はいわゆる「キャリア教育」。小学校の頃から将来はこんなことをしたいなど、「夢」があるわけです。では、その夢をどんな風に実現するのか、揺れ動く夢でよいのかなど、渡辺を実例に、小学校、中学校、高校、大学、現在に至るまでを示して、いろんな場面でみんなはどう考えるのか、発表してもらいました。小学校5年生という年齢でしゃべるのが恥ずかしいなどあったかもしれないですが、ほとんどの方がいずれかの質問に答えてくれて、とてもよかったです。 小学校、中学校までは大島の中ですごし、そのあとは島の外での生活になるかと思います。そんなことを通じて経験値も上がると思います。一方で悩ましいこともでてくることでしょう。そんな時、今日の講義のことを思い出して、頑張ってください。こちらからの質問にしっかり答えてくれたみんなであれば、きっとできると思いますので。 10/5(木):仙台市新田小学校・理科特別授業「環境問題を多角的に考える」 今週は4日連続の出前講義。その最後が仙台市立新田小学校 。初めて伺う宮城野区の小学校ですが、校長先生は、片平丁小学校 、館小学校 などでお世話になっていた大友校長先生。コロナ禍でお目にかかれなかった時期もあり、久しぶりでした。で、講義は「環境問題を多角的に考える」。理科で環境問題を学習しているので、イントロで環境とは時いてみると、地球温暖化など、しっかりとした答え。でも、もっと身の回りの環境問題である「教室内での自分の席の周りにどんな友達が座っているのか」。学習する上で「適切な環境」といえるのか。ちょうど、今日から席替えがあったところのクラスもあり、この重要なことについて考えると、環境問題はとても身近なことを理解してもらえました。とてもよいタイミングの「席替え」でした。 このあとは、地球温暖化、遺伝子汚染、絶滅危惧種、外来種など、環境を考える上で考える大事なことを深く掘り下げ、その問題点、解決方法など、みんなで考え、発表できたのはとてもよかったと思います。理科だけのまなびではなかったかもしれないですが、環境ということが複合的な要因で起きていて「理科」だけでは解決できないことを理解できたのではないでしょうか。明日からといわず、今日から身の回りの「環境」がよくなるように今日のまなびを活かして下さい。 PS. 講義が終わったあと、大友校長先生、学年主任、理科専科の先生方と、教育の現状、どのような経験が子供たちを成長させるかなどdeepな議論ができたのはとても楽しい時間でした。ありがとうございました。 わたなべしるす ]]>
【来客・学会発表】タイ国Chulalongkorn大・Chaumpluk准教授来仙、及び第144回日本育種学会ワークショップ(9/16, 20)
tag:www.ige.tohoku.ac.jp,2023:/prg/watanabe/diary2//3.2637
2023-09-21T07:33:16Z
2023-09-21T07:40:09Z
この記事を書いているのが、9/21(木)。前日の18:00頃には25oCくらい...
渡辺 正夫
http://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/as-vegetable2020/author/authord038f/
この記事を書いているのが、9/21(木)。前日の18:00頃には25oCくらいの気温に。そのまま気温が下がり続けて、日中は21oCくらい。もう少し雨が降ればと思いつつ。これで本当に夏が終わるのか 、気になるところですが、天気予報を見る限りは、ほぼ30oCになることもなさそう。最低気温も10oC台に。秋の作付けが困難だったので、週明けにはできるかと。問題は従来のように生育してくれるか。気温が下がるので、微妙なところかと、そちらも気になる9月下旬。 前日の9/20(木)には、タイ国Chulalongkorn大・Chaumpluk准教授が来仙。渡辺が助手になってすぐくらいにマレーシアから10ヶ月のサバティカルで研究に来られていた方がいたのですが、それ以来の東南アジア諸国から訪問のような。積極的に質問する2名の学生さんと、今回の来仙などを設定された元・岩手生物工学研究センター の山村博士も。山村様に会うのは10年以上前のような。懐かしい時間でした。ありがとうございました。コロナ禍も収まる方向なので、時間を見つけて、こちらからも訪問できればと。 その前の週の土曜日が日本育種学会の年会。玉川大・肥塚教授 と石川県大・高木准教授 が企画された「アブラナ科作物の遺伝・育種学の未来像を描く」と題したワークショップのトップバッターとして、「アブラナ科作物研究の過去から学ぶ」という演題で20min弱の講演。若手の方も多くいらしたので、少しは昔のことに目を向けるきっかけになったのでは。と思っています。ありがとうございました。 わたなべしるす ]]>
【アウトリーチ活動】仙台市立秋保小学校・特別講義、仙台市立将監中央小学校・特別講義、仙台市立遠見塚小学校・特別講義、福島市立三河台小学校・スーパーサイエンス講座(8/30, 9/5, 9/7, 11追記)
tag:www.ige.tohoku.ac.jp,2023:/prg/watanabe/diary2//3.2636
2023-09-08T08:32:51Z
2023-09-11T08:59:58Z
夏休みの宿題。小学校から高等学校まで3学期制だったので、この時期というか、8月...
渡辺 正夫
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夏休みの宿題。小学校から高等学校まで3学期制だったので、この時期というか、8月末はパンク状態。改善を試みましたが、容易ではなかった記憶が。。。その習慣は少しはカイゼンされたものの、やっぱり「宿題」には頭を抱えるこの時期。一方で、今年度も仙台市教育センターからのリクエストで「仙台市理科特別授業」 を7件、承りました。うれしい限りです。 8/30(水):仙台市立秋保小学校・特別講義「花を解剖して、花の構造を理解しよう!」 今回のスタートは、仙台市立秋保小学校 から。秋保温泉街があるところからさらに先へ。平年よりも3oCくらい高温だった今年の夏。その影響か、稲穂はすでに黄色くなりつつあり、収穫も近いのではと。当日も30oCを超える状態で、稲穂が首を垂れた状態の写真を撮ることもできず。。。5年生2名に講義を。花を自由に解剖して、観察してもらうのですが、2名でしたので、学校の畑の花の観察から。アサガオ、ヘチマなども観察用にサンプリング。この人数だからできる双方向での質疑のやりとりも。これからも秋保の自然をしっかり観察してください。 9/5(火):仙台市立将監中央小学校・特別講義「花の不思議な世界」 以前、七北田小学校 、黒松小学校 での出前講義でもお世話になった椎名先生が将監中央小へ 異動。早速、講義のリクエストをいただき、季節には少し速いですが、リンゴをモデルに、受粉から受精にかけて。小学校で受粉は教えるのですが、受精は「メダカ」のみ。動物は受精するけど、植物は受粉だけで完了と思うのではないかと、心配になるわけです。もちろん、植物も受精をしますが、簡単には見えないので。そんな動画があれば、小学生も「なるほど!!、植物すごい!!」となるのでは。そんなことを思いながら、講義を。 後半は自分の花粉で受精しない「自家不和合性」の話も。植物にはまだまだたくさんの不思議がありますので。植物を解剖して観察してみてください。 9/7(木):仙台市立遠見塚小学校・特別講義「花を解剖して、花の構造を理解しよう!」 国道4号線バイパス沿いに前方後円墳の「遠見塚古墳 」があります。道路沿いから見ることはあるのですが、公園になっていて、上からも見ることができるはずなので、いつかはと思いつつ。そんな「遠見塚古墳」の隣にあるのが、遠見塚小学校 。2010年に出前講義に伺っているので、13年ぶり2回目 。今回は秋保小学校で行った「花の解剖」。体育館に机、顕微鏡、花を準備頂き、各自が用意した花も一緒に解剖。渡辺が子供の頃が学校の帰り道に花、稲穂等をばらばらにしたのですが、いまはそんなことがままならない状況。ということで、こんな講義枠を作ってみたわけです。 自宅からおおきな「ユリ」の花を用意してくれた方がいて、受粉をすると、めしべの先端に花粉が着くのを実際に観察。大きな花を見つけたら、受粉をしてみると、楽しいですからやってみてください。講義の中では一生懸命に解剖、スケッチなど。45min授業を連続して90min集中してできていたのが印象的でした。 9/11(月):福島市立三河台小学校・スーパーサイエンス講座「花の不思議な世界」 先週前半の豪雨で気温が一端下がったものの、週の後半で熱帯低気圧から変わった温帯低気圧の影響で週末から30oC越え。いつになったら秋らしくなるのか。植物を栽培する側としては問題が大きい今年の9月。考えると1/3は終わっていることに気がつき、かなり問題なわけですが。。。 そんな中、SSH運営指導員つながりで、福島県教育委員会から福島市立三河台小学校 での「スーパーサイエンス講座」。体験講座を通じて、職業・産業への興味・関心を醸成、さらに将来に対する夢・希望を膨らませるという言葉があり、とてもよい企画だなということで伺うことに。福島市立三河台小学校では長きに亘り、理科教育に注力されたというのを山本校長先生から伺い、講義に。最初の数枚のスライドで話をしたところで、とても積極的で、活発な発言があり、それがまた、的を射る発言でいきなり感動でした。講義の内容はいつもの「花から結実、つまり、受粉から受精まで」のところですが、小学校ではこれはしゃべらないだろうということをたくさん議論したり、説明したり。講義の合間もホワイトボードに記したことをメモする児童も。本当に感動でした。 後半は自家不和合性の話へ。自家不和合性が必要とされている原因を考えるところは少し悩ましかったようですが、それでもしっかりクリア。最後はリンゴの果実の観察から果実、種子がどのような意味を持つものかを考えるところもしっかりできていました。終わりのところは、いつもちょっとずつ頑張ろうというスライド。今回の講義の種子にあっているのではと。質問のところもとてもよかったです。楽しい講座でした。次は福島高校のイベント「ふくしまサイエンスフェスティバル」でお目にかかるのを楽しみにしています。 PS. 9/11(月) 18:00。三河台小学校のHPに今日の記事 を見つけました。ありがとうございました。 わたなべしるす ]]>
【来客・学会発表】韓国順天大・Park教授来仙、及び第2回アブラナ科ゲノム育種研究会(8/27,28)
tag:www.ige.tohoku.ac.jp,2023:/prg/watanabe/diary2//3.2634
2023-09-04T09:09:44Z
2023-09-04T12:14:49Z
この記事を書いているのが、9/4(月)。ずいぶん久しぶりの降雨。8/12(土)...
渡辺 正夫
http://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/as-vegetable2020/author/authord038f/
この記事を書いているのが、9/4(月)。ずいぶん久しぶりの降雨。8/12(土)以来とか。熱帯低気圧による降雨の関係か、かなり湿度が高く、気温も思ったほど下がらず。9月上旬も最高気温が30oCを超える状況は頭を抱えるわけで。 この夏一番の暑さだった、8/27(月)に研究室の客員教授でもある、韓国順天大・Park教授 が来仙。前日に東京で開催された第2回アブラナ科ゲノム育種研究会での発表があり、仙台での打合せに。これまで、これからの共同研究をどのように展開するかについて。deepな議論ができました。考えて見ると、コロナ禍を受けて、3年以上対面での議論などができなかったので、ありがたい限りでした。大学院生2名には研究室の様子がどのように映ったのか。師匠のPark教授のように日本の研究室で学ぶのもよいことですから。 で、第2回アブラナ科ゲノム育種研究会では、渡辺も久しぶりの「今後のアブラナ科作物研究に向けて」と題した口頭発表。発表の中身についてはまた、どこかで。 わたなべしるす ]]>
【アウトリーチ活動】科学者の卵養成講座・特別講義、岩手県立盛岡第三高等学校・SRH課題研究中間発表会(7/29, 8/23追記)
tag:www.ige.tohoku.ac.jp,2023:/prg/watanabe/diary2//3.2633
2023-08-28T05:39:41Z
2023-08-28T05:50:02Z
諸事が重なり、この記事を書いているのは8/28(月)。台風10号の接近で風が吹...
渡辺 正夫
http://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/as-vegetable2020/author/authord038f/
諸事が重なり、この記事を書いているのは8/28(月)。台風10号の接近で風が吹くというよりも「フェーン現象」だろうか。12:51の仙台の気温が36.5oC。 ほぼ体温に近い状態。朝から3回ほど、植物に散水するけど、その場しのぎ。根本的な原因は何なのか。それもそうだが、あちこちで夕立というか、1hrに10mm以上の雨が東北地方で降っているにもかかわらず、仙台が避けられている状態。。。これも何とかしてほしい。できれば、2日に1回、夕方には10mm程度の夕立があれば、もう少し凌ぎよいのだが。。。これでは秋の作付けもままならない。困ったものだ。そんな中、7月末から8月末のアウトリーチ活動のご紹介を。 7/29(土):科学者の卵養成講座・特別講義「進化論を唱えたダーウィンも注目した高等植物の自家不和合性」 科学者の卵養成講座も今年で15年目。続けて見ると、いろいろあるもので。講義内容も最初は植物の不思議を考えてもらうようにしていたのが、もう少し突っ込んで、自殖、他殖の意義、植物が動けないことによる工夫など、少しずつ講義も進化しているつもりなのだが。。講義については現地、リモートに限らず、楽しめたように感じている講義レポートであった。11月にはキャリア形成の講義を計画中。また、その折りに。 8/23(水):岩手県立盛岡第三高等学校・SRH課題研究中間発表会 8月下旬は久しぶりの盛岡三高のSRH発表会へ。コロナ禍、他事案との競合があり、なかなか現地に伺えず。ほぼ、2年ぶりの現地のような。。SSH実施校を1期で下りて、自己財源で同様のプログラムを継承。何より学校全体での取り組み。頭が下がります。 物理、化学、生物、地学、数学の5つの分野での発表。発表のコツではないですが、どうやってストーリー性のある発表にするのか、自然をしっかり観察することなどを講評して、最後は運営指導委員会。冬の発表を楽しみにしています。 わたなべしるす ]]>
【アウトリーチ活動】清真学園高等校・SSH国内研修、山形県立米沢興譲館高等学校・SSH異分野融合サイエンス、岩手県立一関第一高等学校・SSH講演会(7/8, 10, 24)
tag:www.ige.tohoku.ac.jp,2023:/prg/watanabe/diary2//3.2629
2023-07-10T09:19:21Z
2023-07-25T02:35:05Z
九州、中国地方では猛烈な雨の様子。何とか、被害が最小限になってほしいと。そんな...
渡辺 正夫
http://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/as-vegetable2020/author/authord038f/
九州、中国地方では猛烈な雨の様子。何とか、被害が最小限になってほしいと。そんな祈るような形で今週がスタート。 7/8(土):清真学園高等校・SSH国内研修「植物を用いた「考える」実験」 7月最初のアウトリーチ活動は、清真学園高等校からの12名の生徒さんの研究室訪問と実験実習。午前中の土砂降りの雨の中でしたが、最初の実験とそのあとの研究室見学は室内。そのあとの網室内の植物の観察の移動時には雨はさすがにこたえました。 実験のプロトコールを見ていて、普段は何気なく、実験しているのは、ここでこの操作をするからと理解しているから、あるいはそんな風に教えてもらったから。では、そんなことを教えてもらわなく、考えなかったら、きっと数多くの失敗をするのではないだろうか。ただ、失敗することから学ぶことができれば、より深い学びになるはず。そんなコンセプトの元に、実験をしてもらいました。サンプルの特性から2つに分ける方、一緒にサンプルにしたから、どちらかにした方など、なぜ、そうしたのか、考えるよいきっかけになったのではないかと。 また、普段、植物をなにげに観察しているのかもしれないですが、しっかり観察すると、意外な発見もあるわけです。そんなしっかりとした観察も大事になることを今回の実習で学んで頂けたと思います。 7/10(月):山形県立米沢興譲館高等学校・SSH異分野融合サイエンス「バイオ産業科学と社会課題」 東北地方も晴れたり、雨が降ったり。ただ、「梅雨寒」というオホーツク海の寒気が入り、肌寒いと感じることがない、このところの梅雨。翌々日の月曜日は米沢興譲館への出前講義。久しぶりの現地での出前講義。 前半は果実などの観察から、その特性、分類などについて考える実習。毎日見ているよう見ていない、野菜や果物。もちろん、自宅で栽培されている方もいたようで、観察ができているようでした。是非、置賜の自然をしっかり観察してみてください。多角的に見ることで、今までに見えないおもしろいものが見えると思いますので。 後半は植物の生殖について実験のことを振り返りながらの講義。講義を先にやるよりも、実物を見る大切さを実感してもらえたのではないかと。続けて、渡辺をモデルにしたキャリア教育。どちらの講義がインパクトがあったかのか。気になるところですが。。。講義の合間に、取り仕切って頂いた今崎先生をはじめ、関係の先生方ともこうした活動について意見交換できたのは、何よりでした。ありがとうございました。 7/24(月):岩手県立一関第一高等学校・SSH講演会「将来に向けたキャリア形成と『考える基礎』となる課題研究のあり方」 先週の土曜日、22日に東北地方が梅雨明け。1980年代は梅雨明け、数日が晴れ間になるという感じだったのが、少なくとも、8/7(月)まで、33oCくらいの猛暑。植物だけでなく、世話をする人間もピンチの気温。この暑さはどこに由来するのか、1980年当時とは何が違うのか。。。そんなことを知りたいと思うわけですが、簡単ではないのか。気になるところ。 33oC程度の予報で始まった実質的な7月最後の週は、岩手県立一関第一高等学校・SSH講演会。昨年度も伺ったのですが、大きな会場が昨年3月の地震の影響で使えなかったような。今回は学年全体をまとめて。科学者の卵養成講座の受講生もいました。講義は他のSSH実施校でも行っている課題研究とキャリア形成。どちらも「考える」というのが大事なこと。予定通りいかないのが世の常。もちろん、うまくいったら、その先をどうするのか、「考える」ことで満ちているわけです。一ノ関の自然と身の回りの先達の「キャリア」を参考にして、それぞれの目標を達成してください。講義のあとにはお世話役の柿木先生、佐藤先生と小中高大をつなぐということでの議論。とてもinformativeでした。ありがとうございました。 わたなべしるす ]]>
【アウトリーチ活動】福島県立安積高等学校・SSH運営指導委員会、福島県立福島高等学校・SSH運営指導委員会、宮城県仙台第三高等学校・SSH運営指導委員会(6/12, 15, 16, 21追記)
tag:www.ige.tohoku.ac.jp,2023:/prg/watanabe/diary2//3.2626
2023-06-15T08:34:16Z
2023-07-03T04:03:11Z
6/11(日)に、東北地方も梅雨入り。今年は例年よりも湿度が高いような梅雨。気...
渡辺 正夫
http://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/as-vegetable2020/author/authord038f/
6/11(日)に、東北地方も梅雨入り 。今年は例年よりも湿度が高いような梅雨。気温が20oCより少し高い程度なのに、住みにくい空間に。ガラス室の植物も日照不足で病害虫の発生があるのではと気になるところ。 6/12(月):福島県立安積高等学校・SSH運営指導委員会 6/15(木):福島県立福島高等学校・SSH運営指導委員会 6/16(金):宮城県仙台第三高等学校・SSH運営指導委員会 6/21(水):兵庫県立豊岡高等学校・SSH運営指導委員会 6/21(水):香川県立観音寺第一高等学校・SSH運営指導委員会 今週はSSH運営指導委員会が集中した週。それぞれの学校での実施内容、年間計画へのコメント、助言など。中身についてはそれぞれの学校の取組ですので、ご容赦ください。1年間の活動がよりよくなることを祈っております。 6/21(水):香川県立観音寺第一高等学校・SSH課題研究発表会 コロナ禍が終わりつつあるとはいえ、今回は発表会も運営指導委員会もリモート。リモートシステムができたおかげで、同日に、香川県と兵庫県に参加できるわけで。。。肝腎の課題研究発表会は、物理、化学、生物、地学、数学の10課題。生徒さん、運営指導委員などとのdeepな議論。何よりも本物を見てということは大事なことだと改めて実感でした。 わたなべしるす ]]>