【アウトリーチ活動】岩手県立盛岡第三高等学校・緑丘ゼミ、愛媛県立丹原高等学校・特別講義、香川県立観音寺第一高等学校・SSH特別講義、山形県立米沢興譲館高等学校・SSH異分野融合サイエンス、福島県立安積高等学校・SSH運営指導委員会、福島県立福島高等学校・SSH運営指導委員会(5/27, 29, 6/6, 11, 12, 13追記)
2024年6月 3日 (月)
5月は平均すると気温は高めに推移。アブラナ科植物には少し酷な環境条件。6月の最初の週当たりは気温が平年並みにもどるとか。
5/27(月):岩手県立盛岡第三高等学校・緑丘ゼミ「高校での課題研究が大学以降の学びにつながる」
アウトリーチ活動も久しぶり。SRH運営指導委員を仰せつかっており、発表会でのコメントはこれまでもあったのですが、全校生徒教職員向けの講義は初めて(??)。900名近い方々に話をするのも10年ぶりのような。盛岡三高は早くからSSHから独立した自立型のプログラムを実施。また、学年全体での課題研究への取組も早かったような。課題研究というか、探究活動が必須化されたこともあり、改めて「課題研究」への取組についての講義を前半に。普段の活動を振り返ることができたのであればよいのですが。
後半は課題研究への取組を踏まえて、「答えがないこと」にチャレンジするという大学、社会人での歩み、キャリア形成について。渡辺の子供時代からの歩みを紹介。この先、様々な決断をするときに、しっかり考えてほしいなと。渡辺と同じ失敗をしないように。
プレゼンのあとは質疑応答の時間。講義を理解してよい質問が多かったと思います。これからも質問をするという習慣をつけてください。最後に代表の方から感謝の言葉。今回の学びを残りの高校生活でさらに深めることができるだろうなと。ありがとうございました。
PS. 久しぶりのアウトリーチ活動ということなどがあり、想定外の失敗。follow頂いたのが、講義担当の山下先生。無事、手元に。ありがとうございました。また、盛岡三高のnoteのWebサイトに関連記事が上がっております。あわせてご覧ください。
5/29(水):愛媛県立丹原高等学校・特別講義「植物の生殖と品種改良」
丹原高校には、昨年の12月にリモートでの特別講義。多様な品種を見てもらったわけですが、多様な品種を生み出す生殖、品種改良についての基礎的なことは時間がなく、今回の講義に。担当の別府先生がリンゴ等も用意いただき、花から果実形成のところでどこがどのように変化しているかを観察。
あわせて、この時期に栽培しているダイズ、ブドウなどもスケッチをしたり、生長を観察したり。例年よりも背丈が伸びてない状態で着花。気温など環境要因かと思います。この後に栽培する多様なダイズと比較してみてください。
6/6(水):香川県立観音寺第一高等学校・SSH講演会「将来に向けたキャリア形成と『考える基礎』となる課題研究のあり方」
初めて、観音寺一高に伺ったのが、2010年。今年で15年になります。初期の頃は伺ってない年がありますが、ほぼ毎年伺って講義、発表会での質疑などができていたのですが、コロナ禍を挟んで世の中の仕組みが一変。リモートでも講義ができるようになり、講義をする側、受ける側の両方で改善がなされ、今年度も他事案との関係で「リモートでの講義」。
いつもの通りですが、生徒さんたちが司会進行をされて、こちらからの問いかけにも積極的に答えてくれたのが、印象的でした。講義で話をした、考える習慣、チャレンジすること、なぜという気持ちを持つこと、是非、振り返って今回のことをきっかけにして、一歩踏み出してください。昨日までとは違う新しい景色が見えますので。渡辺のキャリア形成を参考にして将来を見すえ、積極的に課題研究にトライしてください。失敗を恐れることなく。講義終盤のなぜこうなるのかを考える時間、最後の質問コーナー、いずれもチャレンジングな発表、質問でした。最後の代表挨拶もしっかりしていました。あっという間の2hrの講義でした。レポート課題を楽しみにしております。
6/11(火):山形県立米沢興譲館高等学校・SSH異分野融合サイエンス「バイオ産業科学と社会課題」
前日まではさほどの暑さでなかったのですが、夏のような暑さに。梅雨入りしたのは、南九州、四国なので、前線の北側のオホーツクの高気圧であれば、もう少し涼しくてよいはずなのに。そんなことを考えつつ。昨年度は7月の実施だったのですが、いつ暑くなってもおかしくないので、無理をお願いして、1ヶ月早く、米沢興譲館高の出前講義。
例年のように、前半は果実の観察と分類。米沢とその周辺(置賜地区)なので、子供の頃から野菜、果物栽培は見慣れた風景。これまでの経験と知識を融合して、こちらが問いかけることに対して、ほぼ直球で打ち返してくる状態。10年ほど伺っていますが、初めてのこと。驚きの連続でした。これまでに培った自然に対する「科学的な眼」を大事にして下さい。
後半は渡辺の研究内容、これまでのキャリア形成についての講義。植物の受粉から受精、結実のところで意外と気がついてないことを「なぜ??」というコンセプトで考える時間に。また、渡辺のこれまでのキャリア形成を紹介することで、バイオ産業科学、社会問題を考えるきっかけになっていればよいのですが。講義の中休み、終了後、SSH関係の先生方とSSH、課題研究等のあり方について、意見交換。SSH運営指導員を10実施校で仰せつかっているので、参考になりました。ありがとうございました。
今週から1ヶ月あまりで、SSH運営指導委員会が7つの高校で開催される予定です。その最初の高校が、福島県立安積高等学校。今年度がIII期目の1年目。運営指導委員会の委員長も仰せつかり、会議の座長を。今年度の活動内容についての議論。I期目とII期目がかなり離れての実施だったですが、よい形でII期目を展開して、III期目につながったのだろうと。更なる発展を祈念して、可能な限り支援したいと思いますので。
6/13(木):福島県立福島高等学校・SSH運営指導委員会
前日の福島県立安積高等学校に続いて、福島県立福島高等学校・SSH運営指導委員会。安積高同様に委員長職を仰せつかり、この日も座長。前年度の振り返り、今年度の実施内容、中間ヒアリングに向けてと。IV期目もあっという間だったのを実感。運営指導委員からの助言、コメントを受けて、福島高からの対応など。細かな内容は割愛しますが、今年度もしっかり支援したいと思いますし、こちらの企画とのコラボもよろしくお願いします。
わたなべしるす