東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

News Release

【研究成果】先達の大量調査dataをGWAS解析に活かす「Plant Physiol.」(4/13)

2023年4月13日 (木)

 植物は芽生えが起きた場所で生育する。当たり前といえば当たり前。ただ、逆に考えると、その芽生えが起きた場所の環境に適応しているということ。同一作目の同一品種を栽培しても、寒冷地と西南暖地では生育、開花、結実、果実の食味などが異なる。試験場などでは長年に亘り、こうした植物側の生育data、気温などの環境変動のdataを取っている。そのdataとゲノムdataを突合できたら。。。そんな話を聞いたとき、確かに先達の苦労が忍ばれるというのではなく、宝物になるのがすぐに理解できた。

 そんな解析をやってみようと誘って頂き、福島大学食農学類附属発酵醸造研究所の菅波博士、東北大・農、名古屋大・生物機能、福井県大・生物資源、明治大・農の方々との共同研究により、Plant Physiol.の3月号に論文が掲載(Suganami et al. (2023) Effective use of legacy data for GWAS to improve the credibility of QTL detection in rice. Plant Physiol. 191: 1561-1573.)されました。pdfはfree downloadですので、是非、ご覧下さい。2022年は著書を発表することができましたが、原著論文はなく、2021年の9月以来です。引き続き、よい形でのコラボができればと。

20230413181154-2297c3d217f36e6f7dead8fa5305c5fdb3888cea.JPG
 わたなべしるす

 PS. 福島大でプレス発表された資料のpdfがあります。あわせて参考にして下さい。




ARCHIVE