研究経過

【プレスリリース】花が蜜を作る器官「蜜腺」を育てる仕組みを解明 ~DNAが輪をつくり、成長を促す~(伊藤班・川勝班)

October 27, 2026 2:24 PM

Category:プレスリリース, 論文発表

main:伊藤班, 川勝班

奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 バイオサイエンス領域の伊藤寿朗教授らの研究グループは、シロイヌナズナを用いて、DNAが輪をつくることで、蜜腺の成長に必要な遺伝子の働きが高まる仕組みを明らかにしました。遺伝情報を担うひも状のDNAには、遺伝子の働きを高める調節領域があります。CRCとMYBというタンパク質が、離れていた遺伝子と調節領域を近づけ、間のDNAが輪のような形になります。これにより、蜜腺の成長を支える遺伝子の働きが高まります。さらに、CRCは、蜜の材料となる糖の輸送や、香り成分の一種であるテルペンの合成に関わる遺伝子の働きも調節していました。本成果から、CRCが蜜腺の成長を促すとともに、蜜の分泌や香り成分の合成に関わる遺伝子の働きを調節し、器官の成長と機能の両方を支えることが見えてきました。

本研究成果は、英国の国際学術誌「Nature Communications」にオンライン掲載されました。

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【掲載論文】
タイトル:A CRC-MYB chromatin loop controls auxin-mediated nectary growth in Arabidopsis
著者:Hideaki Iimura, Makoto Takahashi, Ryosuke Ohta, Asumi Nagamori, Seika Togawa, Yuki Furuta,
Koki Nakamura, Febri Yuda Kurniawan, Xuejing Wang, Kie Kumaishi, Samantha Klasfeld, Taiji Kawakatsu,
Yasunori Ichihashi, Takamasa Suzuki, Doris Wagner, Toshiro Ito, Nobutoshi Yamaguchi
掲載誌:Nature Communications
DOI:10.1038/s41467-026-78943-6 

 

詳細はこちらをご確認ください。

■ 奈良先端科学技術大学院大学HP(https://www.naist.jp/pressrelease/2026/10/011993.html)

■ プレスリリースPDF(https://www.naist.jp/pressrelease/261027.pdf)