文部科学省科学研究費補助金「新学術領域研究」
成果発表
山元は2014年11月9日から12日まで、米国バージニア州アッシュバーンのJanelia Farm Research Campusにて開催のカンファレンス、"Neural
Circuits Controlling Sexual Behavior"に参加して成果の発表を行った。Janelia
ConferenceはGordon Conference型の小規模ミーティングであり、テーマを絞ってその分野のトップリーダーが集い、少数の若手精鋭を加えて実施される。斯界の第一人者が世界最高峰のHoward Hughes Medical Institute直轄研究所、Janelia farmに集結して催されるこの会合は、他では経験できない緊張感が常に支配している。今回も例外ではない。山元は、会期2日目の10日にCentral regulation of male courtship behavior in Drosophila melanogasterと題して40分の持ち時間で講演を行った。今度は何を出してくるのか、という聴衆の期待をつぶさに受けながら未発表の最新成果を披歴すると、驚きに似た波紋の広がりが聴き手の表情からひしひしと伝わってきた。講演後の質疑は10名近くから矢継ぎ早に質問を受け、我々の成果が与えたインパクトの大きさは歴然たるものがあった。
アウトリーチ/広報
性的マイノリティー、Lesbian-Gay-Bisexual-Transgender (LGBT)の"存在理由"について、OL向け無料配布紙、「シティリビング」にて山元が解説しています。経済の観点からは森永卓郎、当事者の立場でブルボンヌがそれそれの考えを披瀝しており、日本の社会の性への受け止めかたが、大きく変わりつつあるのを実感させます。
出典:シティリビングNo. 1530、第3面、2014年11月7日発行、サンケイリビング新聞社.
図:掲載された山元のコメント
アウトリーチ/広報
出典:公明新聞、2014年10月27日発行、4面読書欄。
図:掲載された書評記事
標題の本が出版されました。
明治大グループ(小林・大柳・矢野)は、下記の章の執筆を担当しました。
Omics databases and gene expression networks in plant sciences
この度、Plant Journal誌にて、シロイヌナズナの細胞周期マーカーについての論文が掲載されました。
これは、植物の細胞周期の進行をリアルタイムで可視化するべく、シロイヌナズナのS期とM期のそれぞれを赤と緑の蛍光で標識した2色マーカー(Cytrap)を作成したものです。この論文では根の表皮細胞に着目し、根の伸長する過程で各細胞の細胞周期がどのように進行するかを可視化しましたが、今後は胚や葉など、さまざまな組織において、成長過程での細胞周期の進行を追跡できると期待しています。
Plant J. 2014 Nov; 80(3): 541-52.
A dual-color marker system for in vivo visualization of cell cycle progression in Arabidopsis.
Yin K, Ueda M, Takagi H, Kajihara T, Sugamata Aki S, Nobusawa T, Umeda-Hara C, Umeda M.
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/tpj.12652/full