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研究経過報告|新学術領域|ゲノム・遺伝子相関

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長浜バイオ大学にて開催されました日本遺伝学会第86回大会にて、九州大学の酒田祐佳さん(佐渡班)と「マウス遺伝学が牽引する最先端生命科学」と題しましてワークショップをオーガナイズしました。

 

マウスは、哺乳類を代表するモデル動物として近交系が数多く樹立され、遺伝学的研究が盛んに行われてきました。近年は、次世代シークエンサーを利用した大規模な情報解析やゲノム編集技術の応用により、生命現象のメカニズムに関する新たな知見が増大しています。ワークショップでは、特に生殖関連の分野でご活躍されている先生方をお呼びして、その最先端の話題を提供していただき、マウス遺伝学が果たす生命科学における役割について活発に議論する場となりました。


WS17-1 変異Xist RNAがつくるヘテロクロマチン様構造の詳細

酒田祐佳(九州大学)

WS17-2 ゲノムイメージングから迫るリプログラミング機構

宮成悠介(岡崎統合バイオサイエンスセンター)

WS17-3 遺伝子発現におけるシス調節領域の進化と生殖隔離

岡彩子(新領域融合研究センター)

WS17-4 マウスSox9遺伝子の生殖腺、軟骨エンハンサーの同定

高田修治(国立成育医療研究センター研究所)

WS17-5 多機能性幹細胞と生殖細胞を隔てるエピジェネティック障壁

松居靖久(東北大学 加齢医学研究所)

 

講演頂いた松居靖久先生、高田修治先生、宮成悠介先生、誠にありがとうございました。また本領域の佐渡敬先生にもたくさんのご助言を頂き、感謝いたします。

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子育て雑誌でヒトの性行動に関する疑問に答えました

広報/アウトリーチ


山元は、子育てマガジン『AERA With Baby』の"目覚めよ、パパの本能!"に登場し、「産後夫婦のセックスレスは誰のせい?」との質問に、行動遺伝学の立場から答えています。


出典:AERA with Baby No. 38, p. 124-125, 20141015日発行、朝日新聞出版


AERA.jpg


図:掲載号の表紙。

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日本動物学会にてシンポジウムをオーガナイズ

東北大学にて開催されました日本動物学会にて、基礎生物学研究所の田中実先生と「性と生殖 - 繁殖システム多様化の遺伝・生理機構」と題しましてシンポジウムをオーガナイズしました。

いつ繁殖するのか、何匹とつがうか、どのくらいの子孫を残すのか、など有利な繁殖システムは、生息環境によって異なると考えられます。実際、繁殖システムの多様性は実に多くの生物で知られており、地道なフィールド調査は、その多様性をあきらかにしつつあります。しかし、実際にこのような繁殖システムが多様化する生理機構や遺伝機構については不明な点が多く、本シンポジウムでは、フィールド調査による近縁集団間の変異調査、内分泌シグナルの分化、遺伝基盤など、マクロレベルでの繁殖行動観察から生理機構のミクロレベルまでを網羅する多様な研究者に講演していただきました。

シンポジウム後の懇親会では多くの会員の方々から「たいへん面白かった。可能性を感じる分野だ」などのコメントを頂き、講演頂いた小林牧人先生、小北智之先生、池上啓介先生、石川麻乃先生誠にありがとうございました。(2014.9.12)

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細胞工学の連載「ゲノムで進化の謎を解く!」に寄稿しました。
第8回 20世紀以降にも種分化は起きている:ゲノム重複による新たな環境への適応

過去150年にスイスの小さな村で現れた倍数体新種形成の顛末と、倍数体ゲノム・トランスクリプトーム解析用ソフトウェアHomeoRoq、シロイヌナズナ属異質倍数体ミヤマハタザオのゲノム解析などについて解説しました。
文献情報

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ニューロンの性分化因子、Fruitlessの制御機構について新仮説を提唱

研究成果


佐藤耕世と山元は、Advances in Genetics86巻に総説を発表しました。キイロショウジョウバエの性決定因子、Fruitlessの機能が低下すると、一個一個のニューロンは「完全に雄型」か「完全に雌型」の形質を示しつつ、前者が減り後者が増えるという現象にヒントを得、fruitless遺伝子の異なるプロモーター間のpositive feedback仮説を提唱しました。今後の検証が期待されます。


出典:Sato, K. and Yamamoto, D. (2014) An epigenetic switch of the brain sex as a basis of gendered behavior in Drosophila. Adv. Genet. 86, 46-63.


Sato and Yamamoto見出し.jpg


図:当該のChapterの見出し

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