東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

161212 現状を振り返っておきます(文:村上敦哉)

2016年12月12日 (月)

(前回の記事)

前回記事で予告した豆苗の話に入る前に、今の現状をご報告です。
豆苗栽培は区切りをつけているので、小松菜とカリフラワーの様子です。
今日の様子がトップの写真になります。


では、ここから詳しく今の状況を見ていきます。

小松菜に関しては、子葉が枯れて本葉だけが残りました
子葉が黄色みがかってきたのが見られたのは11/21。

Murakami-1121-01.JPG↑11/21

Murakami-1130-01.JPG↑11/30

小さい個体のほうは、本葉の1枚目も黄色みがかっていたのが見られ、
施肥をしてもよみがえることがなかったので、最終的にはその葉は摘み取り、肥料になればと土に埋めてみました。
最近の福島さんの記事で、
"以前黄色くなってしまった葉が元のように緑色に戻っていくようなことはないようです。"
と記載がありましたが、私の小松菜でも同じことが言えるみたいです。

Murakami-1212-01.JPG子葉が黄色くなってきたことを確認して以降、
初回の講義で"子葉が黄色くなってきたのは異変のサイン"だというお話があったことを思い出し、
水やりのタイミングで渡された肥料を数粒ずつ施肥しています

Murakami-1212-02.JPGさて、大きな個体の方の初期に出た本葉にも変色しかけたものがありました。
それがこちらです。
欠けてしまった部分は完全に黄色くなってしまったため、
影響が広がらないように思い切って取り除いてみた部分です。
先述したタイミングで見つけたもので、その時に施肥して対応したところ、見事に持ちこたえました!!

日照時間の減少、次々と起こる本葉の成長に、
外側の葉には栄養が行き渡らなくなってくる時期なのかもしれません。
ただ、たとえ異変が見られたとしても、
初期段階でうまく対応できれば何とか生き残ることができると言えると思います
がんと一緒で、早期発見、早期対応が肝心かなめですね。

Murakami-1212-03.JPGMurakami-1212-04.JPG
葉の色や茎の様子はしっかりしているので、今のところは育っているとみてよいかと思います。
小さめの個体は大きい個体に押されて窮屈そうになってきました。
植え替えもそろそろ検討すべきでしょう。

Murakami-1212-05.JPGMurakami-1212-06.JPG
カリフラワーについても、2日前ぐらいから子葉が黄色くなりだしました
ですが小松菜より生育が遅いように感じていたので、
小松菜の施肥開始と同じタイミングでカリフラワーも数粒ずつ施肥しています。

真ん中部分からカリフラワーの花蕾ができていくはずなのですが、
いちばん大きい個体でさえまだその兆候はありません。
葉の大きさも大きいもので7㎝ほど。

Murakami-1212-07.JPG花蕾を包むにはまだまだ十分な大きさではない気がします(参考)。
この辺りは根気強くやっていきたいと思います。

ちなみにカリフラワーについては、茎が若干紫がかっていました
福島さんのキャベツのように(リンクは先述)、こちらも寒さに耐えようと頑張っているのでしょうかね。

【データ】
12月12日 12時30分
室温12.7℃、室内湿度64%

コメント

村上さんこんにちは。

 いったん葉が枯れるモードに入ると、その葉は枯れるものです。条件の悪くなった葉は自分で葉緑素などを分解にかかります。そしてまだ使える有機物を植物の他の場所へ流してやり、有効活用しようとするものです。枯葉は地面に入れないで下さい。この季節であればあまり病気の心配は要りませんが、もしも病気だった場合、菌が蔓延することになります。土壌媒介の病気も多いのです。よく夏野菜でキュウリなどがちょうど写真のように葉が枯れていることがあります。けっこう高い頻度でべと病という病気だったりしますから。

 特に病気でない場合、黄色い部分はあえてとらなくとも構いません。葉がほぼ枯れるまでは。それと肥料が多いような気がします。頻度は本当に少なくていいですよ。加えて植物から離して置いて下さい。どのみち水や肥料を吸収するのは根の先の方ですので、近くに置く必要はありません。寒くなるのが早くて、あまり育ちきらないうちに冬になりましたね。気長に頑張りましょう。

ではまた報告お待ちします。ラボスタッフ・オガタ