東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

8. ミズナ紅法師 赤丸二十日ダイコン ニューコメット⑤ 58日目~64日目(宮教大:金あおい)

2018年12月 7日 (金)


 とても寒くなってきました。体調管理に気をつけて過ごしていきたいと思います。そろそろ雪も降ってくるでしょうか。SENDAI光のページェントの季節となりました。先日、定禅寺通りを通った際に、ケヤキ並木に電球が取り付ける作業が行われていました。来週の14日からが始まり、31日まで毎日やっているそうです。たくさんの電球で光輝くトンネルを見るのが、今年もとても楽しみです!

 ミズナ(ミズナ紅法師)、ニューコメット(赤丸二十日ダイコン ニューコメット)について報告します。


〇 オガタさんからのコメントに対して

 コメントいただき、ありがとうございます。

・ ハツカダイコンをそろそろ収穫しようと思います。収穫したらどうやって食べようかも考えていきたいと思います。

・ 肥料に含まれる成分によって、葉に効いたり根に効いたりなどいろいろな役割があるのですね。しっかりとミズナに追肥をしていきたいと思います。肥料成分が鉱物に吸着されていて一度に溶けないようになっているというのは、うまい仕組みだなと驚きました。先日の八巻さんのコメントでもお話がありましたが、鉱物結晶構造や保肥力などよく考えられており、肥料が工夫されているのを実感しました。また、田阪さんのコメントにあるように、葉を食べる野菜は肥料の加減で味が大幅に変わり、肥料が多いと成長がいいが、えぐみが強くなる。肥料が味にも影響するということが分かりました。

・ 今回、ミズナの本葉が次々と腋芽からでてきて、束になってきて嬉しく感じています。20181208000155-2608ac3dba1e78ffdc4d1bac796fd8e14d2f8adb.jpg(61日目)

・ これから葉も茎も、もっと紫色になっていくのか様子を見ていきたいと思います。紫色のミズナの味も楽しみです。


 58日目 約7℃ 約66% (17:22頃) 

風が強い日でした。水を与えました。

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・ 分かれ目からの本葉の最大の長さ  (前回と比べて±)

ミズナ    :23cm(+1cm)

ニューコメット: 9.5cm(+0.5cm)

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・ 本葉の数(左側・真ん中・右側の順に) (前回56日目と比べて±)

ミズナ    

: 23枚(+3枚)・16枚(+4枚)・36枚(+5枚)

ニューコメット

: 11枚(+0枚)・ 7枚(+0枚)

11枚目が0.9cm、7枚目が1.4cm

・ミズナについて

 前に肥料を与えたのは、42日目でした。それから16日経ちました。今回肥料を与えました。肥料を与えるタイミングはオガタさんからのコメントで、「定期的(10日に1度くらい)に」ということでしたので、これからその頻度で追肥をしていきたいと思います。ニューコメットについては、葉に効く窒素を含む肥料を与えてもあまり意味はないということでしたので、ミズナにのみ肥料を与えることにします。肥料を10粒ずつ縁に3カ所ほど置きました。

・ニューコメットについて

 前回、本葉の長さの変化がなかったということで、今回は、出てきたばかりの本葉の長さを測ってみました。

また、前回、葉の色を見てみると、二つともそれぞれ一枚の葉が少し薄い黄色になっていましたが、今回は、黄色くなった葉が、右側のニューコメットは2枚、左側のニューコメットは3枚目になっていました。

前回の写真

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今回の写真

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 また、地上部分の本葉の数の変化があまりないので、葉の形に変化はないかを、観察していくことにしました。

まず、左側のニューコメットの写真

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右側のニューコメットの写真

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〇 61日目 約16℃ 約65% (22:35頃)

 朝夕に雨が降っており、葉に滴がついていました。ちょうど観察をしているときに、雨が降り始めたので、水やりはしませんでした。

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・ 分かれ目からの本葉の最大の長さ  (前回と比べて±)

ミズナ    :24cm(+1cm)

ニューコメット: 9.5cm(+0cm)

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・ 本葉の数   (左側・真ん中・右側の順に) (前回と比べて±)

ミズナ   

 : 25枚(+2枚)・19枚(+3枚)・約42枚(+約6枚)

ニューコメット

: 11枚(+0枚)・ 7枚(+0枚)

11枚目が1.3cm(+0.4cm)、7枚目が2cm(+0.6cm)

少しずつ本葉が成長していました。

・ ミズナについて

 別のプランターでもミズナを育てているのですが、そのミズナは周りに株がいくつも密集しているところで育っているのですが、上方向への伸びが大きいように感じました。密集していることによる生育への影響について、興味を持ちました。

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・ニューコメットについて

 ニューコメットの葉の形について、写真をご覧ください。

左側のニューコメット

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右側のニューコメット

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〇 64日目 約8℃ 約60% (19:31頃) 曇り

 ミズナは土の表面が乾燥していたので水をたっぷりと与えました。ニューコメットは表面の土が少し湿っていたのですが、一応水を同様に与えました。

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・ 分かれ目からの本葉の最大の長さ  (前回と比べて±)

ミズナ    :約24.2cm(+約0.2cm)

ニューコメット: 10cm(+0.5cm)

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・ 本葉の数   (左側・真ん中・右側の順に) (前回と比べて±)

ミズナ   

 : 30枚(+5枚)・21枚(+2枚)・約42枚(+約0枚)

ニューコメット

: 12枚目が0.5cm(+1枚)・ 8枚目が0.8cm(+1枚)

11枚目が1.6cm(+0.3cm)、7枚目が2.2cm(+0.2cm)

新たな本葉が成長してきました。

・ミズナについて

 真ん中と右側のミズナの距離が近く、狭いように感じました。間引きをした方がよいかもしれません。右側のミズナは、本葉の数も多く、内側にたくさんの小さな本葉が出てきておりカウントしきれていないかもしれません。

 また、よく株元を観察すると、多くの本葉を支える、茎の部分が少し見えていました。

 以前は、ひょろひょろしていて、土寄せをした部分です。

以前(29日目)

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それが、以下の写真のようになっていました。

今回(64日目)

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 左側の株の下のすこし白い部分をご覧ください。

こんなにも太くしっかりと成長し、ミズナの束を支えていることに驚きました。

・ニューコメットについて

左側のニューコメットの写真

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右側のニューコメットの写真

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 今は、根が育っており、葉の変化はあまりないと考えられるので、葉の形の変化を見るのは難しそうです。また新たに育てる際に、葉の形に注目してどのように変化していくのか見れたらいいなと思っています。

 上の写真のように、土から赤い部分が少し顔を出していました。

どのくらい大きくなったかを見るために、土をはらってみると、このようになっていました。

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 完全に土を払いきれてはいないのですが、写真の見える部分で、約3cmは赤い部分がありました。収穫しようかもう少し様子を見たいと思います。

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もう一度土をかぶせておきました。


 今回の初めの写真は、赤と緑のクリスマスカラーの「ポインセチア」です。大学の食堂の各テーブルに飾ってありました。

 よく観察してみると、不思議なことに、同じ株から、緑の葉と赤い葉を出していて、さらに驚いたのは、内側の部分です。葉身は緑なのですが、葉柄が赤く、茎が緑色となっていました!

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 ポインセチアは、意外にもメキシコの方の植物で園芸品種は寒さに弱いそうです。花に見える赤い部分は実は包葉で、花は黄色い部分だそうです。虫が寄ってくるようにという生存戦略があるようです。調べてみると、葉の色は、他にも白やピンク色などがいろいろな色がありました。

 今回ミズナを育てていて、同じ株に緑や紫色の葉が混ざっていたので、いろいろな色が見れるのは、面白いなと思いました。

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本日の記事の文字数(2940字)

コメント

金さんこんにちは

 ミズナの成長が著しいですね。長さもそうですが、葉の枚数が増え、ミズナらしい姿になってきました。この品種の紫の色が鮮やかで、いったいどんな料理になるか楽しみです。

 ミズナ全体の姿(草姿)は確かに立ち気味になりました。狭い鉢に複数植えられていればそうなりますね。当たり前のようでいながら不思議な植物の機構です。環境に適応していくんですね。人間なら満員電車でも背が伸びることはないのですが。明らかに日光を奪い合って共倒れでなければ、ミズナはそんなに間引きを急がなくてもいいでしょう。

 写真で見ますと前回までやや土が乾燥していたのが気になっていたのですが、今回の報告ではしっかり湿っている感じです。そうやって頂けるとこちらとしても安心して見ていられます。

 ハツカダイコンの追肥は、私としては収穫まであと少しであれば施さなくても、と思ったのですがまだ栽培を続けるならば与えて下さい。確かに葉が黄色味がかっています。これにお渡しした肥料の中の窒素成分が加われば緑が強くなるでしょう。そして光合成が盛んになると思います。普通にはこれほどはっきり肥料の影響は出ないのですが鉢が小さいためにすぐ肥料を使い切るためと思います。

 もちろん、あと数日で収穫なら肥料は要りません。ただ、現在3cmであればもうわずか成長してから収穫の方がよいでしょうか。

 関係ないですがたまたま二高の側を通り、見ると青ジャージで外に出ているではありませんか! こんな寒いのに何考えて、というか高校生はあまりに元気です。ちなみに今の二高の校舎は私のいる時に建て替えたものであり、ちょうど私は体育館を区切った仮教室にいさせられた世代です。けっこういい加減なものでした。そして、卒業時に記念品というわけでもらったものがあるのですが、小さい箱なのに無茶苦茶重っ!というものでした。中身はなんと二高旧校舎建物の構造の中にあった鉄筋(とはいえ直径4cmくらい)を切ったもので、なんの実用性もありません。即行捨ててしまったような気もしますが今から思えばその学年限定のレアグッズでした。

 話のついでですけど旧校舎は土足で、十円玉を落としたらもはや探せないくらいに汚れていました。そういや私は理系クラスでしたので3年8組でしたね。

それでは

ラボスタッフ オガタ