ほうれん草とカイワレ大根を作ろう その11(計測)(工:柳澤暢孝)
2023年12月15日 (金)

こんにちは、柳澤です。
買い物や片平キャンパスへの用事などで、仙台市中心部へ毎週末行っているのですが、何回行っても、その街のにぎわいには驚かされます。平日の大学周辺とは全く違うので、リフレッシュになっているような気もします。
その中で自分が気にいっている建物の一つが、青葉通と東二番丁通が交差するそばに建つ、読売仙台ビルです。現在はイオンやブックオフがテナントになっていますが、昔はダイエーが入っていたようです。エスカレーターや非常口の表示など、年季の入った雰囲気が好きです。近い将来には取り壊されるのかもしれませんが、それまでに何回か使ってみたい建物です。
植物の様子をみてみます。
先週の金曜日から、カイワレ大根も育て始めました。
【栽培72日目:12/9(土)】
[最高17.3℃/最低4.1℃]
気温は日本気象協会のホームページから
【栽培73日目:12/10(日)】
[最高16.2℃/最低7.7℃]
【栽培74日目:12/11(月)】
[最高12.0℃/最低7.2℃]
鉢植えとカイワレ大根に水やりをしました。
カイワレ大根に水やりをする時には、霧吹きを使い、3プッシュしました。
水やり後の鉢植えです。
【栽培75日目:12/12(火)】
[最高12.1℃/最低5.1℃]
【栽培76日目:12/13(水)】
[最高10.6℃/最低3.8℃]
【栽培77日目:12/14(木)】
[最高10.5℃/最低5.2℃]
牛乳パックに水やりをしました。
高さを測りやすくするために、コップに高さを書き写しました。mm単位まで測ることはできませんが、全体の様子は分かるかと思います。
【栽培78日目:12/15(金)】
[最高6.5℃/最低3.0℃]
写真を撮りながら気づいたのですが、途中まで地面に沿って伸びているものの、葉がわかれるところで曲がり、その上は地面と垂直に成長している苗が何個かあります。土寄せをうまく出来ていなかったのかもしれませんが、途中で曲がるのは面白いと思いました。日光のある方に向かっているのでしょうか...?
ただ、ほうれん草全体の成長については、今週もよく分かりません。しいて言えば、先週は1本だけ突き抜けて大きい葉があったのですが、今では同じくらい大きい葉が何本もあるような感じがします。
一方、カイワレ大根は大きく成長しています。大きいものでは7cm(底からの高さ10cm-ガーゼの高さ3cm)に、そのほかも多くのカイワレが4~5cmほどの高さに成長しました。
コップの高さは12cmなので、順調にいけば、あと1~2週間ほどでコップのふち辺りまで成長しそうです。種の袋に書かれた説明に合わせて、多くのカイワレが5~6cmにまで成長した段階で、缶を外して緑化させ始めようと思います。年末年始の帰省前に収穫出来たらうれしいですね。
先週の生地では、一番大きい葉の長さを計測していましたが、尾形さんのコメントの通り、ほうれん草について、一部分の長さを測るだけではうまく成長を調べることができないと思いました。測り方を少し考えてみます。
葉の平均面積を求めるためには、全ての葉を計測する必要があると思うのですが、苗が10個、それぞれの苗に葉が6~8個ほどあるため、正直負担が大きいです。週1回ならできるかもしれませんが、続けられることが一番大事だと思うので、楽な方法を考えてみたいです。
また、長さではなく面積を測ってみると正確かもしれません。ただ、面積はどうやって測るかが難しそうです。四角形ではないので、正確な面積は定規だけでは測れません。ただ、特に成長した葉などは楕円に近い形をしているので、全て楕円の形をしていると仮定して測れば、ある程度の見積もりはできそうです。
過去の受講生の方の記事を少し調べた限りでは、長さだけ計測している方が多かったです(ほうれん草の例、白菜の例)。僕が思いついたような、楕円の考えを実際に使って面積を求めている方もいました。
個人的には全体が見えるように調べていれば、長さや楕円の計測でも、ある程度は参考になると思います。
その他今週したことですが、火曜日(栽培75日目)に牛乳パック向けの台が完成しました。先々週から作ってはいたのですが、忙しくて中々完成しませんでした。
牛乳パックに合わせて形を細長くしているほか、横に何か置けるように若干大きめに作ってみました。
日光を当てるときに調整がしやすくなるのも、良いかもしれません。
長くなってしまいましたが、今回の記事は以上です。
コメント
柳澤さんこんにちは
旧ダイエーに目を付けるとは、なかなか通ですな!
仙台も昭和の建物がどんどん壊され、無くなっていきます。駅前のさくらの百貨店も取り壊されるばかり...... おまけに一番丁のフォーラスも取り壊しとか...... しぶとく生き残っているのはイービーンズくらいでしょうか。そこも昔は普通の食品や衣料のデパートだったんですが、今ではヲタ的なビルになってしまっています。
とにかく昭和臭はいいものです。まだ人々が「明日は今日よりいいものだ」と信じていられた時代です。熱量が今とは違います。
ただし、ここで考えなくてはいけないのは、昭和が成長する時代だったのはいわゆる「人口ボーナス」があったからともいえます。日本人の頑張りや真面目な性質を決して否定しませんが、とどのつまり発展は人口動態に左右されます。そしてここで言いたいのは、人口を保つために必要な「合計特殊出生率2.1」という数字がいつから守られなくなったのか。
実は昭和33年です!
高度成長、東京タワーなどと浮かれていた時代、「三丁目の夕日」の時代、そこでもう「人口減が確実になってしまっていた」んですね。昭和の熱気は最初から続くはずはありませんでした。人口対策の是非についてここでは語りません(今の少子化対策が的外れなことは学問的に証明されています)が、とにかく何をするにしても遅かったのです。何かやるなら合計特殊出生率が急落を始めていた昭和二十年代に始めるべきでした。
世界的に見ると、アフリカや中東を除けば人口減社会が普通になりつつあります。今人口急増しているインドでさえ、あと数年で合計特殊出生率が2.1を割ります(実際の人口に反映されるのはそこから三十年後くらい)。インドネシアやフィリピンも後を追うでしょう。もちろんタイなどの中進国はとっくに1.6なんかの数字になっています。
国連の人口統計では世界人口のピークを百十億人に見積もっています。
さて、そこを乗り越えるくらい食糧増産すれば、絶対食糧危機は起きないのでは? あと数割増産できればそれで済むのでは? いえいえ、農地の温暖化、乾燥化、塩害、リン枯渇、病虫害発生、そして何より食事の肉食化により食糧危機の懸念は常に付きまといます。柳澤さんも日本の国力が衰えて食糧輸入が滞って危機に陥った際には、ホウレンソウを育てましょう。
本題に入ります。
いつもの通り、画像の提示ですね。今回はそれにスプラウトが加わっています。スプラウトだけの栽培日数が分かり難いのですが、最後の画像は7日後くらいでしょうか。
コップの横に目盛りを打ったのはいい工夫です!
大きいものでは7cm...... 順調です! たまたま同時期に受講生がもう一人スプラウト(カイワレ)を栽培しているのですが、そちらよりこっちは成長が遅めです。たぶん室温の関係なのでしょう。ただし最終的に収穫すべき大きさになり、きちんと緑化すればいいだけのことです。本当、大丈夫そうですね。まあ年末に間に合うかどうかは分かりませんが、帰省が長くなるなら早め収穫でも問題ないと思います。
ホウレンソウの成長測定について、確かに過去記事では多くの人が葉の長さや面積を考えていました。長さを測るのがメジャーです。まあ「植物体の大きさは面積の方が適切」と考える人もいましたし、それもまた理があります。
研究レベルなら、植物体画像から各種解析して大きさを見積もるソフトウェアを作るんでしょうね。実際、広域農業の発展のために、ドローン空撮からの画像解析という研究分野で頑張っている人も多くいます。植物体の大きさだけではなく、色解析も含めて肥料を考えたりとか、いち早く病虫害を見つけたりとか、すそ野の広い研究分野になりそうです。
さて、現在の研究手法で植物体の大きさを提示するには、何を指標とするのか? これは普通には植物体の「乾燥重量」で提示します。大きさも貯えたエネルギー量も分かりますし、リアリティのある数字です。ただし、これは植物体を収穫して乾かさないと出ない数字です。「植物を生かした状態」できっちり提示するのは今でも難しいですね。
しかしま、よく考えたらこれは工学分野でも共通ではないでしょうか。工学分野でも「非破壊検査」が発展してきていて、ビルや橋梁に応用されていますね。
どんどん学問が発展してほしいものです。
さて最後にホウレンソウの茎についてよく見ました。ホウレンソウは成長点付近に葉が何枚も重なり、太くなります。相対的にその下の部分は細いですね。そのため多くの場合倒れています。成長点からはしっかり上を向いています。これは畑でホウレンソウを育てる場合でも普通に見られることです(でなければ、よほど肥培管理がしっかりしているか、あるいはビニールハウスで促成栽培している場合には見られませんが)。
さあ、気が早いですが帰省時の対応については過去記事を参考にして下さい。もちろん、考え付いたこと、またやってみたい作戦などありましたら早めに記事に含めて下さい!
ラボスタッフ・オガタ