【中間発表】 読んで読まれて高めあう(農:武田 壮司)
2024年11月29日 (金)
暖房、始めました
目次
(1)ここまでの栽培で一番驚いたこと
(2)参考にした記事
(3)参考にしたコメント
(4)双方向の講義に対して感じたこと
(5)今後の目標
(1)ここまでの栽培で一番驚いたこと
私が本講義を通して一番驚いたのは、植物の成長は周りの環境に簡単に左右されるということです。植物の時間スケールで見るとこれはごく普通なことであるかもしれませんが、実生活という人間のスケールの中で見るとこれは驚異的なものでした。これを実感した出来事は日照量の変化と追肥に対する植物の反応です。私はミックスとダイコンを同時に横並びで育てていたのですが、位置の関係上ミックスの位置が日陰になりやすくなっていました。といっても太陽が特定の場所を通過するほんの少しの間だけだと思っていたのですが、結果的に本葉の出るタイミングに明らかな差ができてしまいました。また、そろそろ追肥のタイミングになると4本目の記事でコメントをいただいたタイミングで、ちょうど萎れていた葉も肥料を挙げた次の日の朝には元気な状態に戻っていました。
追肥前のダイコンの様子
追肥後のダイコンの様子
この植物の反応の良さに驚きを感じたのは単に「反応して動いた、スゲェ」と感じたということもありますが、今後私が行っていくであろう研究に対する認識が改まったということもあります。植物を自身の手で育てていくうちに、いろいろな条件で簡単に反応を示す植物に対し対照実験的研究を行っていくのには、手入れを怠らないことや堅実な観察と記録が高度な水準で必要になってくると強く感じるようになりました。講義の後半でこの能力を少しでも身につけられるように頑張ります。
(2)参考にした記事
私はダイコンとミックスを同時に育てていたのですが、イメージとしてダイコンをメインに置いて栽培を行っていたため、ミックスの手入れが若干疎かになっていました。間引きも思い切れず2,3株のみといった具合で育てているうちに、気づくともうミックスは混み合っていました。どうせなら大きく育てたいという思いからプランターに移し替えようとも考えたのですが、いただいたコメントによると時期を逃さないという意味でも収穫した方が良いとのことでした。大きく育てたいけど時期も逃せないという思いに挟まれた中で何かいい方法はないかと考えていたところ、2022年度の高橋裕太さんの記事のタイトルのつまみ食いに目が止まり、内容を見てみると間引いた個体を食べており残した個体は栽培を続行するというものでした。これを参考に、今収穫するべきものと大きくして収穫したいものに分けて間引きと収穫を同時に行うことにしました。
また、参考にしたとは言えないかもしれませんが、以下のようなこともありました。私は最初の記事を書くときに、どういう形式で書かなくてはならないのかや記事を書くときの決まりはあるのかということばかりに目が向きフォーマットを得るために他の受講生の記事を読んでいました。しかし2023年度受講の田中大翔さんのユーモアがあり、当人も楽しみながら書いている記事を読んで、自分も自由に楽しく記事を書いていこうと思えるようになりました。ユーモアのある記事はまだ書けていませんが、今後私も読んだ人が楽しめる記事を書蹴たらいいなと思っています。
他の受講生の記事を読んでいて思ったのは、自分一人で考えるだけでは見えなかったかもしれないことがどんどん見えてくるということです。どれだけ理性的に思考しても考え方には人それぞれ個性が出てきて、それを他者へ他者へと共有することで思考の幅が増えるとはよくいうが、こうして過去から今まで多くの受講生の記事を見て、それを踏まえて自分で考えて、それをまた他者へ発信するということを実際してみると、その言葉の理解度がかなり違いました。
(3)参考にしたコメント
私が栽培の過程で参考にしたコメントは三浦佳織さんの目指せ脱マンネリ化の記事の追肥のし方に関するコメントです。正直なところ、初日にもらった肥料の存在を完全に忘れていて、このコメントで思い出すことができました。また、このすぐに自分の記事にもすぐに追肥をするよう促すコメントが来たため、やり方まで説明されたこのコメントには救われました。栽培とは別に学びになったのが、自分の記事で書いた種子の感光性への疑問に対するアンサーとなるコメントでした。これはその後のスプラウトを始める際にも思考の手助けともなり、参考になりました。
(4)双方向の講義に対して感じたこと
私がこの講義で何よりもあってよかったなと思うのが、ラボスタッフの方や先生からのフィードバックです。今自分が受けている他の講義では、学んだことや感じたことをレポートにして提出することがよくあるのですが、現状私にとってそれは自分の頭の中を整理し先生に発表してそこで終わりというものになってしまっています。しかし、本講義における記事の作成は提出して終わりではなく、コメントが返ってきて、じゃあこれからこうしようと考え、次もまた次も思考が続くというようなものになっています。実際に、水やり、追肥、収穫はコメントを参考に行いました。これは植物が成長を続けているからということもありますが、そこにプラスで一緒に考えコメントすることのできる読者という相手がいるからだと思います。また、記事を書いたとき、それを見られてコメントがついてその次の記事を前回からつなげて書くという逃げ道のない状況は、普段のレポート提出では手を抜いてしまいそうなところでも気が引き締まるもので、かなり自律心が成長するとも感じました。実際私もこの2ヶ月で鍛えられたと実感しています。あえて本講義の欠点を挙げるとすれば、その双方向性からあまり多くの受講生をとれないことと双方向ゆえ生まれる難易度に対し生徒には投げ出さないようにある程度の意欲と余裕が必要であることではないだろうか。この二つも今の運営の仕方であれば特に問題ないと思います。何より現在私はこの講義の、コメントが返ってくる記事作成を楽しめています。
(5)今後の目標
私がこれから始まる講義後半で目標とすることは3つあります。一つ目は、(1)で述べたように、堅実に手入れと観察を行うことです。これは自分の研究スキルを上げるのに非常に効果的なことであると考えています。それ以前に、元気に植物を育てて収穫するためにも必要になってくることでもあるので、この目標は現在私にとって最重要事項です。目標の2つ目は記事を書くスキルを上げることです。元々この講義を学問論演習で受講することにしたのは、自分に足りない「ものを書く」というスキルを身につけたいと考えたからでした。1週間に1本自由に記事を書くというのは困難ではありますが楽しく行えるというとても自分の目標にマッチした課題なので、この機会を逃さずスキルアップしていきたいです。最後に目標の3目はコンスタントに1週間に1本記事を書くことです。上二つの目標はこれからもより一層励んでいこうというものなのに対して、この目標は現状できていないから治そうというものです。そういう意味ではこの目標は後半の講義において最優先事項であるともいえます。この三つのことを軸にこれからの講義も頑張っていきます。
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コメント
農学部 武田さん
農学部では、植物、魚類、大動物、微生物等多様な生き物を扱うことができます。ストレスに対する反応は様々です。そうした将来の学びにこの講義が参考になれば・・・。参考にした記事も過去ログを参考にしているのよいですね。先行研究を理解した上で、実験計画を立てるようになります。そのためにも、こうした過去記事を学ぶということをこの講義を通じて習得してください。
また、過去記事を相互につなげて理解を深めているまなびのやり方、とても評価できます。全く逆の結果になっている場合もあるかも知れないですが、条件が揃っているかなど考えると、意外と統一性が見えてくると思います。これからも過去記事をしっかり読み込んで相互連携をして下さい。
双方向の利点、一緒に考えるという点で大事ですね。一人で何かを行うのは大変ですから。しっかりしたことを書けば、しっかりした返事が来ます。会話と考えれば、理解できるのではないでしょうか。残りの後半戦も双方向の利点を活かした学びにして下さい。
文章力を高めることがこの講義の大事なポイントです。論理的な文章を書くとともに、少しずつでよいので、速く文章を書き上げることににも心がけてください。後半戦の投稿も楽しみにしています。
わたなべしるす