【アウトリーチ活動】吹揚小、九和小、鴨部小、玉川中、四国中央市理科同好会・出前講義(10/27, 28, 30追記)
2017年10月27日 (金)
この週末にはまた、新しい台風22号が。。週末は農作業をする上で大事なのですが、これでは。。。出前講義の移動中などで田んぼを見ると、この前の台風で倒れているようなところも。なんとか、今週末にはと思っていましたが、また、難しそうです。。。早生の品種はよいようですが。中生、晩生は。。。という状況で。一方で、東北地方には、週末に北部で雪予報とか。。。。さすがに仙台はないと思いますが。。。いつもなら、出前講義は、1週間分をまとめていたのですが、記事が長く(魚島小中、日高小、大西小)なると、読みにくいので、今週は2回に分けて。渡辺が出前講義中に、ソフトボール大会、避難訓練も。無事に終わったようで。渡辺はお役に立てずですが。。。さて、ふるさと出前授業の後半は、金曜日、土曜日に。
今治市立吹揚小学校「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」(2017年度ふるさと出前授業-11, 10/27)
前日は、日高小学校、大西小学校でした。3日目の午前中は吹揚小学校へ。今年もwelcome boardが出迎えて頂きました。ありがとうございました。吹揚小学校ができて、3年目。今治小学校、日吉小学校、美須賀小学校、城東小学校が併合してできたところ。去年までは、このふるさと出前授業を統括頂いていた高橋先生が校長先生。今年度からは、以前、統合前に4校合同で出前講義を日吉小学校で行っていた時代がありましたが、その日吉小学校の校長先生をされていた藤田先生が2代目の吹揚小学校の校長先生に。お目にかかれるのを楽しみにしていたのですが、高知県での研究会に出ておられるとかで、残念ながらお目にかかることができず、。。講義が始まるまでの時間、馬越教頭先生と最近の教育事情などについてお話を。その中でも印象的だったのが、生活科を続けるのよいけど、科学の発達にあわせて、理科、社会科に戻すということ。これは、渡辺もいろいろなところで出前講義を行っていて、実感すること。貴重な時間をありがとうございました。吹揚小学校では、ここ2年間「リンゴ」をモデルにした受粉などの講義でしたが、今回はじめて「キャベツとブロッコリー」。
会場は初めて伺う体育館。これは、かつての今治市立美須賀中学校時代のそのままということで、ずいぶん大きな体育館で。最初に、統括の西坂先生から渡辺の簡単な紹介、ありがとうございました。渡辺からも簡単に自己紹介をして、早速、植物の生長のルールの復習を。ここはよかったのですが、トマトと類似した生長をするかという点で、ずいぶんもめました。反論をするときには、きちんと理由をいうこと。大事にして下さいね。そのあと、キャベツ、ブロッコリーのことは、。。。さすがにこれは難しかったようですが。では、この2つは同種のBrassica oleraceaの変種。つまり、交雑できる、遺伝子を混ぜることができる。ということで、新しい野菜をグループごとに、とりのこ用紙に。
少し予定よりも、しゃべりすぎたところもあって、とりのこ用紙に新しい野菜を書いてもらう時間は25minに。それぞれの班、議論しながら、時間内にどの班もまとめることができたのは、とても素晴らしいです。今治市以外で行うとき、予定をoverすることもあるのですが、その点は、しっかり守ってどころか、発表の準備ができている班も。よく頑張っていました。
そこからは、班ごとに発表。順番を決めるのもいつものように。みんなの前でしゃべることに慣れてない部分もあったかもしれないですが、今回のことで、しっかりそのルールを覚えて下さいね。班の中でまとまりを持って、責任を持って行動するのは大事なことですから。また、質疑も活発で。質問をすることは、自分の頭の中を整理することですから。これからも理科だけでなく、色々な教科で質問したり、議論をして下さい。
この後はいつも様に謎解き。どの班も理科の植物のルールを守った絵になっていました。これは、今治が理科専科の先生がいるからと。理科が好きでなくても、身の回りの自然を観察して、がんばってほしいと。。。最後に、代表の方がお礼の言葉。今日の講義で思ったこと、考えたこと、さらにその先に発展したいことなど。とても素晴らしかったです。これからもがんばって下さい。最後は、いつもの世界に向かって情報発信。
最後になりましたが、馬越教頭先生、統括を頂いた西坂先生、6年生の先生方をはじめとする関係の先生方にこの場を借りて、お礼申し上げます。また、来年も伺うことができればと思いますので。よろしくお願いいたします。ありがとうございました。
PS. この記事を書いているのは、18:45.この時間には、吹揚小学校のHPに、今日の出前講義の記事が。ありがとうございました。
今治市立九和小学校、鴨部小学校、玉川中学校「花の不思議な世界--りんごの花からリンゴができるまで??--」(2017年度ふるさと出前授業-12, 10/27)
午後からは、玉川地区。玉川中学校に2つの小学校、九和小学校、鴨部小学校が集まってやるようになって、5年くらいになるでしょうか。蒼社川沿いに国道319号線を行くと途中に。蒼社川の写真を撮ってないですが、先週の台風の関係で、ずいぶん増水していました。子供の頃、あまり増水していることを見ることはなかったのですが、その前の台風では、決壊というか、川の土手を越えて、水がこぼれるのではということで、大変だったようですが。。。玉川中学校の越智校長先生は昨年、関前中学校でお世話になった校長先生。今回は、出張の関係で、お目にかかれなかったですが、鴨部小学校の田房校長先生は、数年前に常盤小学校でお世話になり、渡辺と同じ桜井小学校。つまり、渡辺の先輩。懐かしい桜井の話ができました。九和小学校の前原校長先生は、渡辺と高校時代の同級生。サッカー部に在籍しておられ、サッカー部に友達がいた関係で高校時代はあまり話をしたことがなかったような気がしますが。。。いずれ、どこかで関係してお世話になった校長先生方。そんな中で、今年は「リンゴ」の話。
自己紹介のあと、花の名前のクイズ。ここで、小学生と中学生が一緒というのは、この前の魚島小学校中学校と同じ。玉川地区は3つの学校は別々。魚島小学校中学校は、一緒に生活していて。そんな違いもあるのでしょうか。いつも3つの学校の対抗戦。今回も。できるだけ、小学生にがんばってもらい、ここぞというときに、中学生に。○○科というところでは、さすが中学生。バラ科など。よく知っていました。もちろん、それに属する果樹も。受粉反応の動画はさすがに感動だったようです。花粉管が雌しべの先端に侵入するのは。植物は動かないと思っているところに、動きがあるのが不思議なのかも知れないですが。。。
また、リンゴだけなく、ミカンなどの果樹でも行う「摘果」の意義。よく理解していました。ALTの先生はいたのかも知れないですが、ご一緒できず、アメリカのリンゴについてfollow頂けなかったので。。。それでも、大きさの違いを理解してもらえたかと。また、赤いリンゴが栽培されにくい状態になっている状況を、リンゴを比べて、どれがよいか。意外と控えめな選択にこちらがびっくり。赤くなくてもよいと。。。その気持ちを忘れないで、大事にして下さい。
最後の自家不和合性と果実の花があった部分のところ。特に、自家不和合性を持つ理由は難しかったようですが、何とか、小学生、中学生が協力して結論に達することができてほっとでした。また、果実の中の種子を捨てるのは、リンゴにとって、どんな意味を持つのか、理解してもらえたかと。講義のあと、代表の中学生から講義でたくさんのことを学んだと。これからもこの玉川の自然の中で色々なことを学んで下さい。
最後の最後は、恒例の学校ごとの集合写真で、世界に向かって情報発信。今年もよい記念になりました。最後になりましたが、統括頂いていた村上先生をはじめとする3校の関係の先生方にお礼申し上げます。また、来年も伺うことができればと思います。ありがとうございました。
PS. 講義が終わったあと、1hr余ってだと思いますが、高橋教頭先生と昨今の教育事情について。渡辺より2級先輩の方、社会科が専門でしたが、サイエンスのことなど、deepな議論ができたのは貴重でした。ありがとうございました。来年もまた、話ができれば幸いです。
PS.のPS. 10月30日(月), 17:40. 玉川中学校、九和小学校のHPにふるさと出前授業についての記事がありました。ありがとうございました。
愛媛県立今治西高等学校・生物部、飛翔型「科学者の卵養成講座」の研究指導(10/24)
あれこれと考えていたら、発表の順番が逆になりましたが、学校推薦枠で飛翔型「科学者の卵養成講座」に参加してもらっている生徒さんたちに、研究指導を。実験をしているところを拝見するのは、初めて。この手つきでは、ちょっとまずいのではというところも。また、前の週には、学会発表をして、受賞したと。是非、学会発表の計画が立ったら、さらに、受賞することがあったら、事務局にご一報してほしいと。そんなことを短い時間でしたが、指導できたのは、よかったのではと。。。
PS. 金曜日の出前講義が終わったところで、翌日の講義に備えてあれこれと準備をしたりしているとき、今治駅で渡辺に声をかけてくれる方が。。。どこかで見たことがあるのは思い出すのですが、名前が出てこなくて。。。ずいぶんご迷惑をかけましたが、やっぱり、渡辺の小学校、中学校時代の同級生。今治でふるさと出前授業をしていて、学校関係で同級生に会うことはあっても、そうでない日常の部分でお目にかかることができるなんて。。。声をかけてくれて、本当にありがとうございました。小学校の時のこと、中学校の時のこと、いろんなことを思い出すことができ、懐かしさとうれしさがこみ上げてきて。。。渡辺もよく使っている今治のお菓子屋さん。また、どこかで。本当にありがとうございました。
平成29年度四国中央市理科同好会研修会・特別講義「児童・生徒に植物の魅力を」(10/28)
前日は、ふるさと出前授業の最終日。明けて、土曜日は、6月のふるさと出前授業で伺った四国中央市立川滝小学校へ。校長先生は、渡辺が出前講義を初めて行った時、今治市立常盤小学校の理科の先生であった、村上先生。3年前に富田小学校からこの川滝小学校へ異動になり、それに伴い、小学生向けの出前講義で伺うとともに、理科の先生方向けに立ち上げられた「理科同好会」の研修会にも一昨年、呼んで頂き、渡辺のサイエンスとキャリア教育を行ったのを思い出します。今回は、その研修会で、渡辺のサイエンスと小中高大で教育を行っているので、それらを踏まえて、小学校、中学校と大学との連携というか、相互の意見交換というか、将来の科学人材というか、広く将来を支えてくれる社会人として、どうあってほしいかということを大学からのお願いというか。。。
伺ってすぐに、今治南中からの助っ人・續木先生も交えて、植物のサンプリング。さらには、村上校長先生が渡辺の講義のあとの時間を担当されるので、その実習の時間に使うものを準備。科研費でも事務局をやっていたので、準備の大変さなどはよくわかりますので。この理科同好会を立ち上げ、会長、運営をされておられる村上校長先生には頭が下がります。
渡辺の講義は、村上校長先生からのリクエストで、6月にNature Plantsに掲載された論文の本質というか、意味するところ、どの様なことに貢献できるかということなどを最初にお話。参加される先生方は、理科のプロフェッショナルを目指している先生方。できるだけ分かりやすく、かつ、科学的に。。。皆さんに理解して頂けたのか。。。何せ、なんで、一方向的に好き・嫌いが起きるのか。。。それでさえも、不思議なことですので。
その話に続いて、自家不和合性というか、植物の生殖について。最近、pptを作り替えたので、少し分かりやすい形になったかと。できるだけ、それぞれの学校に戻って、理科の話で使って頂けるような内容も盛り込みながらのつもりだったですが。。。いかがだったでしょうか。気になるところです。自家不和合性のサイエンスとしてのおもしろさ、さらには、実用形質としてのF1雑種を作る上で、効率的な形質であることなどなど。
最後は、これまでの渡辺のアウトリーチ活動を振り返り、どの様なことが問題で、それを解決するためには、やはり、大学人と小中高の先生方とが串刺しで話をすること。何より、現在の小学校、中学校での教育が10年後には大学、大学院でその続きをするわけですから。。。可能な限り、思っていることを直球で。そこまでその単語を使ってよいのかと思いましたが、年齢の近い先生方からは、好評でしたので、何とかその思いが小中高大連携でできるようにしないといけないのだと。。。
渡辺の講義のあとには、村上校長先生が教材作り。それも、渡辺が参加していることから、植物、昆虫など、followできることを。ありがとうございました。秋にサンプリングできる木々の種子を展示する方法。さらには、ツユクサで観察できる花の形態の不思議さ。ツユクサは単子葉植物であり、農作物ではないので、そんなこともあって。十分なfollowができたか。気になるところでしたが、。。スズメバチの標本は雌雄が揃っていたのを拝見できたのは、こちらも感動でした。ありがとうございました。
最後になりましたが、四国中央市理科同好会の村上校長先生をはじめとする関係の先生方には、大変お世話になりました。ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。また、次年度以降も何らかの形で交流できればと思います。ありがとうございました。
わたなべしるす
PS. 参加されていた先生方の中には、渡辺が共同研究を行っていたり、学生さんとして研究をしてくれた町の方であったり。不思議なご縁でした。また、何かの機会に、旧土居町、あるいは、八幡浜市に伺うことができればと。。。ありがとうございました。
PS.のPS. 今日からだったでしょうか。愛媛県で、第17回全国障害者スポーツ大会「愛顔(えがお)つなぐえひめ大会」が開催。それに伴い、皇太子殿下が今治市に。。。市内の警備はかなりのものだったとか。。。新聞などの記事を見る限りはそのような。。。