【出前講義】四国中央市立川滝小学校・理科学習教材研究グループ・特別講義「植物の不思議と子供の頃の遊びから学ぶ」(2015年度ふるさと出前授業-13、11/28, 30追記)
2015年11月29日 (日)
少しずつ暖かくなってきて、それでも最終日も例年よりは寒い日だったのでは。朝の寒さが厳しくない分、何とかなってきたような。正確には、前日の国分小学校、玉川中学校(鴨部小学校・九和小学校と合同)での出前講義で実質的には完了。土曜日は6月の出前講義でお世話になった四国中央市立川滝小学校の「えひめ授業の鉄人」である村上校長先生が企画されている理科学習教材研究グループでの講義。常盤小学校の記事にも書いたとおり、今治での出前講義のきっかけを頂いた時の理科専科の先生で。高校の先輩でもあって。渡辺が講義をするのもありましたが、村上校長先生が企画されている教材作成とはどんなものかというのもかなり興味あるものでした。もちろん、今治市内でも同じようなことを企画されていると言うことで、サポーターの2名の方々も今治から参加。村上校長先生の人徳の深さを感じたのでした。 講義は1hrでそのあとに、教材作成。渡辺はしゃべり始めると、ついつい、暴走してしまうのが難点。暴走が始まったら、まきを入れて頂くようにして、余裕を持ってしまったからでしょうか、暴走をまた今日も。。。まだまだ、鉄人への道は遠いなと。。講義は、サイエンスとキャリア教育の融合型。先生向けには初めての経験でしたが、このversionは、SSHの宇都宮女子高校での講義と同じパターン。最初に「農作物の花」を見て頂き、それが何なのか。さすが、4月から修行をされている先生方、半分以上に解答頂きました。
ヒマワリの上のハチさん。これがどこから来たか、どこへ行くのか。それによって何が起きるのか。旬という問題、種の壁という問題、いくつも考えることはあるのですが、こちらの想定通り、旬を考えさせてくれるように「レンゲ」と答えて頂きました。ありがとうございました。というか、「理科」なので、ワープができると言うことで。。。受講生の多くの先生方が「宇宙戦艦ヤマト」世代ということもあり、理解頂けたのは、何よりでした。やはり科学力。ただ、このあたりで、時間を使いすぎ。。。村上校長先生からまきが入り。。。ここから、まさに、光速で。。。
後半は渡辺の小学校時代からのキャリア教育の講義。道草をすることの大事さ、失敗することの大事さというか、そこから何を学ぶのかと言うこと。また、渡辺が科学者を目指したきっかけは、兜博士、南部博士というテレビアニメの影響。昔はそんなものというか、今もキャリア教育の講義をしたら「科捜研」ということを書いている生徒さんが多く見られるので、そうしたものから影響を受けてもよいのではないかと。また、人生はやり直しがきくとはいえ、一本道。やり直すように見えても、時間と空間は違う訳なので。。。その歩んだ道が正解だと。また、人生の師匠というか、先生からの影響は大きいもので、渡辺も小学校5, 6年生の時の担任・白石先生には、今でも感謝だと。もちろん、大学の研究室での師匠・日向先生にも。
また、人生訓ではないが、「座右の銘」を持つことは大事。最近は、「明日のために今日の屈辱に耐えるんだ」、「環境は人を創り、人は環境を創る」、「勝てば官軍、負ければ賊軍」などが、今の自分にとって、どんな意味を持つかなどなど。もちろん、最後まであきらめず、日々、自然を観察し、気合いと根性でがんばるということが大事であると。最後はいつもの組織論。へーーーということで。もちろん、あくまでも組織論としてということで。「夢・野望を抱き、努力をして、失敗にへこたれない、学校組織」を作ってほしいと。
最後に、簡単な実験として、リンゴの果実の不思議、ウリ科の輪切りで見えるもの。あと、フラクタルの構造をとっているロマネスコなど、明日からの理科の時間、学校での教室で、ふとした話として使えるネタを。というか、植物は今も昔も変わらない不思議さを持ったもの。それをこの四国中央市の自然を活かして、子供たちへの教育にと。。。
四国中央市教育委員会教育長・野村様から、渡辺の講義への講評というか、そんな組織論として考え方があったかと。。。渡辺は何からでも学べばよいと。。。それが戦略ですから。少しでも参加された先生方の考え方、ものの見方の変化をつけることができれば、幸いです。
渡辺の講義が少し長引いた関係で、村上校長先生の講義、実習の時間を短くさせてしまい。。。申し訳ありませんでした。今回は、ドングリ、クルミなどの種子の標本作製。といっても、1年以上前から準備し、虫が出たり、腐敗しないように入念に準備したものを用いて。実習に来られた先生方それぞれが簡単にできるように、「今日のお料理」状態に準備を。学生実験でもここまで準備するのは、とても大変なこと。また、写真を撮るのを失念していましたが、できあがった標本と一緒に教室のおいておくとよい「参考図書」についてもご紹介。感動ものでした。やはり「鉄人」。その青天井なレベルの高さを改めて実感し、その高みを目指さないといけないのだと実感できた出前講義でした。 最後になりましたが、四国中央市教育委員会教育長・野村様、川滝小学校校長・村上先生をはじめとする関係の先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。今後ともよりよい連携ができればと思います。よろしくお願いいたします。
わたなべしるす
PS. 理科室とその周辺には、見ているだけで楽しくなるような「岩石標本」、「種子標本」、「昆虫標本」、「結晶」という、こちらが見ているだけでうれしくなるようなものがたくさん。小学校の頃、こんなのが理科室、理科準備室にあったなと。その意味で、今治市の理科専科の元で、よい教育を受けたのだなと。感謝でした。 PS.のPS. そうそう、お手伝いで手伝ってくれた方。とても素晴らしいセンスでした。「イトウ」と「シーラカンス」と「メタセコイア」を足してあわせたようなすごさで。たくさんの感動を頂きました。ありがとうございました。村上校長先生という鉄人だからこそ、こうした連携ができるのだと。渡辺もいろいろな方と共同研究をしていますが、その幅を広げることの大切さを学ばせて頂きました。ありがとうございました。
PS.のPS.のPS. 駅では、2017年、つまり、再来年の「えひめ国体」と愛媛県のゆるキャラ「みきゃん」のポスターが。1980年に「55総体(ゴーゴー総体)」があったのを覚えています。それ以来の大きな大会の開催が愛媛県で。。。 PS.のPS.のPS.のPS. 11月30日(月), 19:30. 村上校長先生から、当日の渡辺の写真を頂きました。渡辺の講義のあと、実習のお手伝いであったり、村上校長先生が説明されているのを、なるほどと、のぞき込んでいるものです。ありがとうございました。