【著書出版】「植物学の百科事典(丸善出版(株))」の項目「植物の性」を執筆・出版(6/17)
2016年6月17日 (金)
一昨年の年末、書類などの片付けをしていた頃だったのを思い出す。編集委員長をされた神戸大・理・三村先生からmailをいただき、「植物学の百科事典」というのを丸善出版(株)から出版するので、協力をということであった。いつもよくお願いされるのは、受粉、自家不和合性関係。この類いであれば、さほどではないのだが、今回のお題は「植物の性」。。。お願いの発端が、東日本大震災のあと、被災地復興などで、お世話になったこともあり。。。ただ、さすがに難しいお題で。。
少し色々な書物を調べたり、実際の関係植物の写真を撮影したり、昔の写真からpick upしたり。。。書いている方が、かなり勉強になった。執筆の段階で、いくつかの興味深い論文があったことなどもあり。何とか、出版にまでたどり着いたというお知らせを。。渡辺が大学の書店でまだ見る時間がないのであるが、見つけたら、手に取ってみようと思う。というか、依頼の時の文章が見当たらないのであるが、お願いされたのは、一般の方が呼んでおもしろい原稿。ということであったので、ちょっとした歴史的なこと。意外と知られていない身の回りの植物、作物についてのこと。そんなことを知っていてもしょうがないかもしれないが、ちょっと得をした気分になれるような原稿にと務めたつもりである。何かのおりに、書店で見ることがあれば、手にとって頂ければ、幸いである。少々高価なものなので、研究機関、学校などがtargetされていると思う。高校のSSHなどで出前講義を行っていて、高校生の興味の多くは、植物より動物。。。植物が自己花粉と非自己花粉を識別できると言うと、不思議に思ってくれる。そんな不思議が詰まった本だと思っている。へーーと思う普段の観察から、物事始まるように思う。
ということで、何かのおりに手にとって、ご笑覧頂ければ、幸いである。
わたなべしるす
PS. 出版されて知ったことだが、日本植物学会編、日本育種学会編集協力だったと。。。出版されて、項目を見て、なるほどと思った次第であった。。。