大都会仙台。その地に降り立った私(福島県立安積高等学校一年佐久間理央)は、とても緊張していました。東北大学の高度な講義についていけるのだろうか。これからどんなことが始まるのだろうか。荒れた天気はそんな私の心情を表現しているかのようでした。しかし、早速講義が始まると一転、室内は明るく楽しい雰囲気に満ちていました。遺伝子の詳しい構造、突然変異種を利用した研究内容のあまりの面白さに、ペンが止まりませんでした。そして行われたブロッコリーの遺伝子採取。沈殿したブロッコリーから煙のように立ち上る遺伝子の美しさ。その素晴らしさに、私は思わずシャッターを切っていました。その写真がこちらです。
この実験を見て、目を輝かせたのは、私だけではないでしょう。あの場で出会った卵達みな、科学的関心に満ちあふれていました。そんな彼らの高い学習意欲を感じたのは、質問の時間でした。彼らの質問からは、レベルの高さが感じられ、どの質問もハッとさせられるものばかりでした。私ももっと頑張らなくてはならない。改めてそう感じた瞬間でした。最後に書いたレポートでは、講義の内容を思い出すだけで、言葉は自然にあふれでてきました。しかし、時間は無情にも過ぎてゆきます。うまくまとめられないまま時は流れ、己の文章力の無さをひしひしと感じました。家に帰り、まとめたノートを見返してみると、講義の中身がありありと思い返されます。カリフラワーとブロッコリーの話は不思議だったな、サツマイモの話は初めて知ったな。ノートを開く度に感じるこの興奮。私は第2回の講義が待ちきれません。
投稿者:福島県立安積高等学校