初めまして、秋田北高校1年の今野晴久郎です。今回は、開講式と2つの講義が行われました。
初めに、開講式で感じたことについてです。開講式では、昨年度の受講生の方々から科学者の卵について説明していただきました。私は、話の中で受講する際の態度として「自論を持つことが大切」ということに共感をしました。理由としては、ただ漠然と講義を受けるだけでは講義の内容が頭に入ってこないことと、自論を持つことにより、講義自体に集中し、内容の理解度も上がると思ったからです。
次に、講義についてです。1つ目の講義は、久利美和先生による「災害科学情報を活用する!‐火山災害を事例に考える‐」でした。この講義を受けて、大きな災害を予測し、人命を守ることと、地域住民から理解を得ることの難しさを学びました。それと同時に、大きな災害を防ぐための情報が足りないため、災害が起こってからの避難が前提となると感じました。このことから、命を守るには、地域住民が災害に対する一定の知識を持つことが重要だと思いました。しかし、それが重要であると理解していても、行動に移していないことが現状です。自分は、このことに対して、地域住民が災害発生時に行うことや安全な場所、危険な場所をアプリにまとめて、誰でも使用できるようにすることで、深夜の災害にも対応できるようにしたり、被害情報や行方不明者の名前、人探しなどの災害後の問題にも対処できるシステムを作れば良いのではないかと思いました。また、アプリの使用が難しい子供や高齢者の方々と離れ離れになったときは、GPSで現在地を家族に知らせる機能と音声による安全な場所へ最短距離で誘導する機能を持つ機械を持たせることができれば行き違いによる被害者も減るのではないかと思いました。
2つ目の講義は、伊藤幸博先生による「DNAと遺伝子組換え植物」でした。この講義では、遺伝子組み換えの方法や考え方を学びました。そして、遺伝子組み換えは、ある植物に別の植物の性質、形、味、匂いを付け足したり、変化させることができるという事実に大きな可能性を感じました。そして、考えがその可能性まで行き着くと、植物の中の葉緑体を増やして、地球温暖化を緩和させたり、耐火性の高い木材をつくって、火事による家屋の倒壊を防ぐこともできると思いました。しかし、安全面には心配があります。それは、このことから分かるように、遺伝子組み換えによって元々なかった新しい植物を作ることです。確かに、遺伝子組み換えによって出来た植物のことを専門家の方々は、詳しく分かっているため不安はないと思いますが、一般の方々にとっては、未知となります。そのため、この未知の植物に、何が含まれているのかや、どのようにして作られたのかなど、不安に思うところがあるかも知れません。だから、安全性を証明し、しっかりとした情報の伝達を行えるようにすることが大切になると思いました。
最後に、講義を受けての感想です。2人の講師の先生方の話は、どちらもそれぞれの分野の最先端を行く研究であると思いました。このような話を聞けて、嬉しく思う一方で、講義の内容を理解しきれなかったため、レポートに自分の考えを書けなかったことがとても悔しかったです。だから、その反省を次の講義に活かしていきたいです。
投稿者:秋田県立秋田北高等学校